地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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2006年度の医療白書を一読しての想い
最近、2006年度の医療白書が発光になりました。
これは県別に2005年の平均余命や疾病率をまとめたものです。
それによると、高知県では男性の平均余命が全国最下位。女性は中ほどでした。
心筋梗塞、脳卒中の疾病率や新生児死亡率は全国一高く、糖尿病はかろうじてビリから4番目という成績です。
これは言い換えると、高知県では男性が疾病率を上げて全体の平均寿命を引き下げているということになります。

その原因として、外食率が一番高いことや共働きの割合、離婚率、飲酒率が高いことも影響しているかもしれません。
また、環境の要因もあると思います。
朝昼の気温差が大きいことも体によくありません。

しかし、そのほかにも、健康診断の受診率が全国一低いことや新生児の死亡率が一番高いことを考えると、男女共に健康に対する意識が乏しいと言わざるをえないのではないでしょうか。
中でも特に男性にその傾向が顕著だというのが上記の結果でしょう。

人口あたりの病院数が全国一多い高知県の特質が活かされていません。
病院数は多いけれど、一人一人の衛生観念が低く健康管理が十分行き届かなかったのかもしれません。
しかし、白書の結果をふまえて、私ども病院で働く者は。県民の皆様の健康意識向上のお役に立てるよう、本格的に早急に行動しなければなりません。

確かに、高知県の平均寿命が低いとはいえ二歳程度の差ですから、それほど大きいものではない、と考える方もいらっしゃると思います。
しかし、私は敢えてその二年を大事にしたいと思います。
というのも、私は先日亡くなられた重症疾思の方の言葉を思い出すからです。
「もう少し長生きできれば、孫の就職した姿が見られる。それまで何とか頑張りたい。」
その言葉をです……。

皆様おひとりおひとりの健康のため、ご家族の幸せのため、私ども病院がお役に立てればと思います。
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# by asakura_h | 2007-06-11 14:15 | コラム
2007「命」を大切にする国へ
昨年は理事長就任一年目ということでしたが、
多くの方々に支えていただき、無事乗り切ることができました。感謝申し上げます。

それにしても最近思うことは、2006年「今年の漢字」として選ばれた「命」が象徴するように、あまりにも命が軽く考えられている風潮です。
自殺者も多いです。
我が国は世界でも十番目に自殺率が高く、アメリカの約二倍にも達するそうです。
ささいなことで命が奪われる事件も多発しています。

医療についてはどうでしょうか。
実は危惧することがあります。
経済社会ではどうしてもグローバリズムに合わせた競争力強化へと目がいき、効率化の号令ばかりで、国民の命を守るはずの医療がともすれば抑制されてしまう方向に進んでいる様に見えることです。
まるで効率化の名のもとに命が追いやられるかのようです。
更に気になるのは、私たち一人一人もそんな効率化の渦に巻き込まれて、知らず知らずのうちに人として先ず尊重すべき事をないがしろにしてしまっていないか、と思うことです。

ドイツの作家ミハエルエンデの小説に「時間泥棒」というものがありました。
効率よく時間を使おうとして、却って時間に追われることを皮肉った話です。
効率化の波に押されて命を軽く考える事で、結局は自分たちの命が危険にさらされる、
ということを揶揄しているようにも取れるのですが、いかがでしょうか。

昨年の学校のいじめ問題の記事の中で、「人を殺すことがダメだ、と説明できない」と言う先生の話が掲載されていました。
冗談じゃないと思いました。
なぜ人を殺すことがいけないかって?人を殺す社会は自分も、家族も、仲間も簡単に殺されてしまう社会です。
人を大切にする社会は自分も、家族も、仲間も大切にしてくれるものです。
自分がしている事や考えている事は、結局、いつか自分に跳ね返ってくるものではないでしょうか。

年頭の挨拶としては少し堅いものとなりましたが、今年一年が昨年とは打って変わって人の思い、尊厳、命が大事にされる社会であるべく、私ども朝倉病院も一所懸命に自らの役割を肝に銘じ邁進していきます。
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# by asakura_h | 2007-02-11 14:12 | コラム
秋の一言
朝晩はめっきり秋らしいこの頃ですが、
梅雨が長かったせいか、7月の薮院長による宮の前健康セミナー、8月の宮の奥の夏祭り、
よさこい、と過ぎ去ってみれば、なんと夏の逃げ足の速かったことでしょうか。
それと比べ、ゆったりとした時間をもてるのが、この美しい日の多い秋ではないでしょうか。
私白身は、読書やスポーツなどで素敵な秋を演出してみたい思いです。

そういう時間の流れの中で、私ども病院もいろいろと変わりつつあります。

入院に関しては、医療療養病床と介護療養病床とがありますが、
神経難病などで長期療養が必要な方、あるいは、肺炎などですぐに治療が必要な重症の方も入られるようになりました。
また、救急病院や老人ホーム等の外部施設において急病になり入院が必要な方についても対応できるよう、ベッドの空きを碓保するよう努めています。
今後は、国立高知病院、近森病院、日赤、高知医療センター、生協病院などとの巡視を深め、多様なニーズに答えられるように努力していく考えです。

外来に関しては、ヘリカルCTなどの設備を導入し、予防医療の観点から皆様の健康にお役にたつものと確信しております。
特に、咳や痰が出てオヤッと思われている方、肺がんが心配な方は、金曜日の午後に肺がん検診を専門とする医大の大畑医師が担当しますし、また、脳梗塞などの重篤な疾患につながるメタボリックシンドロームの診断等も行っています。ぜひ外米で受診なさってみてください。

また、10月から本格的に、当院において地域の方々を対象とした「いきいき百歳体操」が始まりました。
いつまでも若く元気でありたい、とお考えの方に集まっていただき、健康維持および交流のための場を設けたいと考えています。
既に9月22日の高知市健康福祉課による説明会には10名の方々か出席されました。
今後、毎週火曜、金曜の午後2時から1時問程度開催致します。
人数が増えて当院のスペースでの対応が難しくなる場合は、それぞれの地区の公民館を利用させていただくことも考えていますので、奮ってご参加ください。

里に来る秋、人々に訪れる秋…、この清々しい秋を満喫すると共に、楽しく健康な日々を皆様が過ごされるよう、少しでも私ども病院がお役に立ちたいと考えています。
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# by asakura_h | 2006-10-02 09:39 | コラム
就任にあたって
例年になく寒い冬が過ぎ、美しい桜の花が舞い散る春を迎えることができました。
どんなに辛い冬が来ても、春は必ず来るものだと実感させられるものです。
そんな例年になく寒い冬といえば。私達、医療従事者にとっては、今回の財政費削減が課題である医療改革が、まさに当てはまることでしょう。
しかし、そのような状況下であっても、私達には推進していかなければならない大きな課題が二つあります。

まず一つは、病院内部の充実であります。
難病患者の受け入れ、介護施設としても満足度の高いサービスの提供にほかなりません。
もうひとつは、地域に向けた病院のサービスであります。
外来、通所リハビリテーション、訪問診療・看護などの充実がありますが、
それにまして、それらのサービスを通じていかに地域に貢献できるかだということです。
別の言い方をすれば、朝倉病院を通じて豊かな地域社会を作り上げることができないかということです。
 日本の良さは、お互いが助け合う豊かな地域社会にあったような気がしますが、
近頃失われつつあるような気がするのは私だけでしょうか?
特に高齢者の場合、これほど核家族化が進行している現在にあっては独居の方も増える一方です。
もし、病院がそのような人たちを結びつけ、
以前のような豊かな地域社会を作り出す役割を担うことができれば素敵なことだと思います。

そのひとつの例として、病院が音頭をとって昔の盆踊りような夏祭りを開き、
宮の奥、宮の前、長田団地などの住民の方々が参加して互いに交流の輪ができれば、素晴らしいことではないでしょうか?
さらに、病院を開放して中庭に住民の方々を招いて何か催し物をするのも良いのではないでしょうか?
考えてみれば様々なサービスが浮かんできますか、
これは私達だけでなく、地域の方々よりこんな風に病院を利用したい、こんなことができたら、などのご意見をいただければ、より一層充実していくことでもあります。

最後に、確かにこれからの医療状況は、私達ばかりではなく、自己負担の増加という形で地域の方々にも厳しいものがあります。
だからこそ、私達は次の春が来ることを待ち望みながら曰々従事し、一層地域の方々共々、手を握り合って進まなくてはなりません。
春は必ず来るのですから…。
38年目を迎え、また新たなスタート台に立ったような気がします。
これからの朝倉病院を暖かく見守っていただければと思います。
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# by asakura_h | 2006-05-01 09:30 | コラム