地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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すべてが値段?
新年が明けて、はや数ヶ月が経とうとしています。
今年は丑年なので、モウ少しゆったりとした感じになるかと思えば、さにあらず、時間という急行列車はますますスピードアップし、まるで時間にギュウじられているように感じるこの頃です。

そういう昨年は子年でしたが、流行の漢字一文字で表すとすれば、まさに「値」の年だと思いました。
年初は石油価格の上昇に右往左往させられ、年末は株価の暴落、円高の進行、石油価格の下落に驚かされました。
おかげで毎朝、株価や円相場に関心を示す人が増えたのではないでしょうか?

しかし、値段といって気になったのはそればかりではありません。
不況の嵐で派遣労働者が首を切られる事態が起きています。
企菜の業績悪化が原因のようです。
確かに業績が下がれば、人件費の削減に目が向くのも止むを得ないのかもしれませんが、昔(高度成長期)の日本企業はなんだかんだ言われながらも、二年続いて赤字にならない限り、従業員の解雇はしないという暗黙の了解のようなものがあって、雇用を守ることを重要視していたそうです。
だから業績の悪いときは丸抱え状態で我慢をして、経済状態がよくなってくると、そんな人たちが活躍して会社の業績を伸ばしたのでしょう。
いわゆる労働者は人的資源だったのですか、今やそれはただのコストという値段になっています。

もちろん労働者ばかりではありません。
生活の最も基本的な衣食住の「食」もそうです。
安全という最も大事な部分をそぎ落として、安い値段にひきつけられ、海外から安全ではない「食」が入ってくる。
おかげで国内の農家は衰退し自給率は低下するばかりです。
また、金融界はサブプライム問題で大騒ぎです。
こちらは同じ値段でも未だに値段がつかないことで大変です。

そういえば、医療も「値段」ですね。
採算の合わない救急医療や周産期医療がどんどん切り捨てられている。
急変した妊婦さんが、たらい回しにされ亡くなられたニュースも記憶に新しいと思います。
しかし、命と引き換えに医療までもかと思うと、これからは、すべてのものが値段になるのではないか、値段で判断されるのではないかと心配になってしまいます。

確かに値段は便利です。
物のある程度の評価の基準にもなります。
事故で損害が生じた場合でも、その責任を有限にとどめることなどもできます。
ただ、困ったことは本来なら値段にできないものまで、値段という一面だけで判断されている気がします。

例えば、社員の成績も一種の社員の値段と言えるかもしれませんが、以前、ある会社の一部署の業績を上げる為に、成績の悪い社員がリストラされました。
ところがその結果、職場はギクシャクして却って業績が悪化したそうです。
どうやらリストラされた社員が職場のムードメイカーであったり、人間関係の緩衝役にもなっていたようです。
さらに「食」などはその地域の産業や文化とも密接な関係があり、決して値段など一面的な見方で切り拾てられるものではありません。

とすれば、これからはもっと思いを巡らし、多面的なものの見方が必要なのではないでしょうか?
例えば、どんな人にも過去があり、現在の家族や友人関係、職場関係などの人間のつながりがあります。
一人の人をとってもその背景にはいろんな事情を抱え込んでいる。
そう思えばその人に共感も覚え、その思いが最後には思いやりに通じるのかもしれません。

今年は、この思いやりがある年、有思(うし)年になればいいなあと思っています。
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# by asakura_h | 2009-04-11 17:52 | コラム
世の中詐欺だらけ
9月の40周年公開市民講座には1500人もの方々にご参加いただきまして、有難うございました。
心より感謝を申し上げます。今回の講座が、少しでも皆様のお役に立てれば幸いと存じます。

さて、いよいよこれから秋終盤(冬序盤?)です。世間はサブプライム問題、日本人のノーベル賞受賞など、何かと騒がしそうですが、いつの問にか政権も、投げ捨て弱気な福田首相から開き直りの強気な麻生首相に交代し、アメリカ大統領もオバマ氏が当選しました。

それにしても、お年寄りの財布を狙ってオレオレ詐欺や、還付金詐欺もますます増加しています。
お年寄りの不安や家族愛を逆手にとっての卑劣な犯行です。
皆さんも充分に気をつけてください。
対策するには、とにかく何でも一人で判断しない、誰かにまず相談することが大事ですので、是非、習慣づけてください。
他にも、最近のニュースは詐欺だらけです。
牛乳ヘメラニン混入や事故米混入事件は差し詰め「イレイレ詐欺」でしょうか?いや、毒でも混ぜて売った者勝ちみたいな「ウレウレ詐欺」かもしれません。

「米」つながりで言えば、米国発の大不況サプブライムローンにも米った(困った?)ものです。
これは言わば世界中を巻き込んだ巨大な詐欺です。
グローバル化で投資加熱の中、払うことができない低所得層にも無理やり住宅に投資させた為、裏付けのない金が世界中を回った結果なのです。
投資をやれやれと勧める「ヤレヤレ詐欺」でしょうか。
ただ、この問題の根の深さは、多くの人(アメリカ大統領でさえ)がいつかは破綻することが分かっていながら見過ごしていた「バレバレ詐欺」だったことです。
日本でも、未だに解決できない年金問題がその最たるものです。
年金の毎月支払い額はきっちり徴収し、管理がずさんでその証拠がない。
中には給与の額までごまかされていた、まさに年金「トレトレ詐欺」じゃないでしょうか?

私の経験では、ある出版社から老人病院を紹介したいので、俳優の村野武範さん(70年代の人気ドラマ「飛び出せ!青春」の熱血教師役)がインタビューに伺いますとの連絡がありました。
ところがよくよく間けば、広告を職せたいからと広告料を要求してくるのです。
インターネットで調べてみると、その出版社に一種の詐欺だという苦情のメッセージが書き連ねてありました。
また、環境問題をテーマにした洞爺湖サミットが開かれた時には、福田首相直々の命令で、自民党本部から環境雑誌を送付するので、振り込んでくださいとの電話もありました。

こうなれば、お役所も、企業も、電話の声も全く信用ができません。
いったい何を信じればいいのでしょうか?そんな時、ふと周りを見回して、毎日当たり前のように居る家族の顔、友人、恋人や仲間の顔が一層眩しく、いとおしく感じるかもしれません。
災いは当たり前の幸福に気づくチャンスです。
おかげさまでいつもより、人恋しさを強く感じる晩秋であります。
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# by asakura_h | 2008-12-11 17:29 | コラム
40周年を迎えて
いよいよ今年は開院40周年を迎えることになりました。
これも患者様、またそのご家族様、病院スタッフ、病院を支援してくださる多くの方々の力添えがあってのことであり、紙面を介して深く感謝申し上げます。

当院を開院したのは昭和43年で、これから高齢化社会を迎えることが叫ばれた時代でした。
当時は公的には東京都に老人医療センターがありましたか、それ以外には、東京の清瀬に結核病床から移った老人病床を有する病院があるくらいで。
本格的に老人専門の病院として産声をあげたのは、当院が全国でも初めてだと記憶しております。
それも高齢化率の上位をひた走る高知県の特性といえばそれまでですが、中には、「老人を診て一体どうするんだい」という声があったのも事実であり、その一歩足を踏み出した先代の苦労も伺い知れます。

当初は、姥捨て山のような感覚だったかもしれません。
当然、施設も今のように充実していない時代でしたから、社会的ニーズも高く、ずっと満床状態が続いていました。
中には少数ですが、社会的入院に近い方もおられたと記憶しています。

それから40年が経ちました。
介護保険制度も始まり、各地に施設も充実し、病院の役目も随分と様変わりしています。
入院患者様の重症率も高く、いつでも入院を受け入れられるようにベッドを空けておくようになりましたし、介護度も随分と高くなりました。
さらに、在宅復帰への支援部門も一層充実していくことになりました。
ある意味では、ひとつの転換点を迎えていると言ってもいいと思います。

40歳と言えば、昔の言葉にあるように「不惑」の年といって惑いのない年で、どっしり構えておけば良いはずですが、グローバル化の波も押し寄せ、現代の40歳でそんな人はあまりいません。
それと同様に、医療介護の世界でも生憎と国の側度がころころ変わり、40周年とはいえ、我々も悠然と構えてはいられない情勢であります。
何より変化に対応していかなければなりません。
と書きつつも、変化も楽しいものではないでしょうか?
「不惑」なんて無理なら「惑」のまま楽しむというのも一案です。
おまけにもう一つ「わく」をつけ加えて「わくわく」というのはどうだろうか?ということで今年は「わくわく元年」にしたいと思います。
その一環で今年の9月10日にはオレンジホールで、高知大学医学部老年病科前教授であり、現在名誉教授の小澤先生、現教授の土居先生、京都大学東南アジア研究室教授の松林先生、作家の渡辺淳一先生を迎えて、「超高齢社会の生き方を探して」をテーマに無料で公開市民講座を開きます。皆様方にも奮って参加していただき、話の内容に「わくわく」していただきたいと思います。

最後に、確かに時代は変われども、安心ある医療を提供することには変わりありません。
何しろ、医療は健康で安心して働ける社会のために、最も最も基本的なシステムであり、これから先も豊かな超高齢社会を築けるよう、力の限りサポートさせていただきたいと思っています。
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# by asakura_h | 2008-08-11 17:27 | コラム
今年は「おなかかじり虫」だ!!
昨年は、お笑い芸人の「オッパッビー」や宮崎県知事の「どげんかせんといかんです」、「鈍感力」など多くの言葉が流行りました。
「オッパッピー」などは自分の子供達がしきりにやるので、覚えるつもりがなくても、自然と覚える羽目になりましたが、中でも特に私が印象に残っている言莱は「おしりかじり虫」でした。

皆さんご存知でしょうが、NHKに「みんなのうた」という番組があります。
この番組は、昭和36年に放送開始して以来、数多くの歌を世に送り出してきましたが、なんと最初の歌は「おお牧場はみどり」だったそうです。
この歌は小学校の音楽の教科書にも載っているので、同級生たちと一緒に歌われた経験がおありの方も多いと思いますが、いわゆる小学校唱歌のスタンダードであります。
その後も、「山口さんちのツトム君」や「およげ|たいやきくん」、「だんご3兄弟」などのヒット曲を世に送り出している、実は、侮れない流行歌発信番組なんです。

あれは昨年の夏の夕食時でした。
最初に耳にしたのが美しい曲でしたので、「さすが」NHKみんなのうただ」と心和やかな時が訪れ、今日も無事に一日が過ぎ去った喜びを感謝に変えようとした矢先に突然、「おしりかじり虫」というフレーズが飛び出しました。
その瞬間、思わずズッコケてしまいましたが、不思識なことに番組が終わった後もしばらく頭の中に「おしりかじり虫」のフレーズが鳴り響いているのです。
おしりかじり虫~おしりかじり虫~…って感じで、どうやら脳内感染したようです。
正確に言えば、脳内パラサイト(寄生)でしょうか?
こんな経験をしたのは自分だけではないようで、瞬く問に全国的に大ヒットしました。
恐るべき脳内パラサイトです。

実はこの「おしりかじり虫」、30年ほど前に漫画「ダメおやじ」で有名な漫画家、古谷三敏さんが作ったバージョンがあり、パクリ疑惑も出ましたが、そういう批判をもろともせず、しぶとく生き残りました。
おかげで、今では色んなバージョンがあるそうです。
例えば、「おつむかじり虫」「オッパイかじり虫」はたまた進化して「しゃぶり虫」という具合です。
まあ、これらは無害ですが中には有害なものもいるようです。
地方を疲弊させていく「田舎かじり虫」、原油高騰で家計の出費をかさませる「家計かじり虫」、殺伐な事件も多く起きていますが、人の心を奪う「心かじり虫」なんかもそうです。
また、ニートには「親のスネかじり虫」、過剰なダイェットの女性や高齢者には「骨かじり虫」がウヨウヨ…聞くだけでも殺虫剤をかけたくなります。
が、ご安心ください。中には有益な「虫」もいるようです。

さしずめ、運勁不足で飽食、お腹がでっぷりと膨れたメタボリックシンドローム寸前のあなた、「おなかかじり虫」はいかがでしょうか?
というのも実は、今年の4月から『特定検診』というものが法律で義務付けされ、危険な脳卒中や心臓疾患に直結するメタポリックシンドローム撲滅運動が本格化します。
当院でも、今年からそんな「おなかかじり虫」を“飼育”して活助させようと思っています。
お腹をスッキリさせたい方、是非お腹を張らして朝倉病院の外来へいらしてください。
たっぷり!かじります。
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# by asakura_h | 2008-04-11 14:19 | コラム
一日一練、日々是無理せん(いちにちいちれん、ひびこれむりせん)
秋も急に深まってまいりました。
そろそろ一年を締めくくる季節が来ようとしています。
今はその前の一服といった季節でしょうか?皆様はスポーツに読書に、それぞれの秋を演出されていることと思います。
この秋、朝倉病院内でも卓球大会が始まりました。
昼休みの時間を利用し、部署対抗リーグ戦を来年三月まで行うという、壮大(?)な大会です。
職員が親睦を深め。熱職が繰り広げられることを願うと同時に、ケガには十分注意してもらいたいものです。

というのも、最近、当院および関連施設の職員に大小さまざまなケガが頻発しています。
自転車から転倒して骨折したとか、自宅で無理な体勢で物を避けようとして転倒し打撲を負ったり、急に体を動かした時にギックリ腰を起こしたとか。
この一カ月で四件ほど、それも些細なことからつながっているようです。
共通点は五十歳あたりの年齢です。

まず、考えられる原因としては、自分自身の運助能力に対する過信かもしれません。
総じて自分がイメージする力よりは体は衰えていくものですか、この年代は気持ち的にも活発なために、イメージと実際の運動能力とのギャップが大きいのかもしれません。
あるいは注意力の低下という脳年齢の低下も始まっているのかもしれません。
つまり、老化現象が目立ってきたということでしょうか?いずれにせよ、自分が思う以上に体は言うことを利かなくなっていることの自覚は必要です。

そういう私も体育の日にジムで簡単な体力測定を試してみました。(ちなみに四十九歳)
その中に目を閉じて立ち止まって足踏みを五十回する、筋肉のバランスをみるテストがありました。
同じ場所からどれくらい離れるかというのが判断基準ですが、そのことに注意を向けてやってみたのですが、いざ目を開けてみるとピッタリで、元の場所から五十センチぐらい離れていました。
結果は六十歳台で、思った以上に体力は落ちていました。(ちょっと落ちすぎか…)

それ以来、傷心の日々で…というのは冗談ですが、なんとか運動する機会を持つよう努力することにしました。
やはり現実を数字で突きつけられると嫌なものですが、逆に気持ちを切り替えると、数字は指針になり「やる気」に変わるものです。
ですから最近は、最低でも週一回は水泳をするようにしています。

ところで、高齢の方の転倒原因にもこのギャップが多いそうです。
例えば、足を上げる動作などでも、本人が思っているほど上がっていないそうです。
だから、つまづいて転んでしまうということかよくあるのです。

このギャップを埋めるにはどうするか?やはり、運動して体のレベルを頭に覚えさせる必要があると思います。
いわゆる脳と体のコミュニケーションです。
その意味では、日々の運動を続けていくことが大事だと思います。
何も構えて私のように泳いだり、あるいは気張って毎朝ジョギングをしなくても、毎日のちょっとした運助も効果があるということです。
ですから、一日一善ではないですが一日一練(練習)、日々是決戦ではないですが日々是無理せん程度の運動をお勧めします。

もし、一人でするのが大変だと思えば、集団で時々やるのも効果があります。
さしずめ「いきいき百歳体操」などもお勧めです。
皆でやるとおっくうでないということでしょう。
当院でやっておりますので、気楽にご利用ください。笑顔で職員がお待ちしております。
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# by asakura_h | 2007-11-11 14:19 | コラム