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今回は手前味噌になるかもしれませんが、朝倉病院の外来を紹介します。
当院には、専門外来として物忘れ外来と呼吸器外来があります。
物忘れ外来は、(特に65歳以上の方)認知症の早期診断をつけるためですが、中には認知症になり家庭での介護が難しくなった方の入院や入所への窓口にもなっています。
ですから、認知症よろず相談所と思っていただいても差し支えありません。
ただ、認知症の早期診断と言っても、かなり初期段階では脳血流検査や頭部MRIなど、詳しい検査を実施しないと分からないこともあります。
どういうタイプの認知症なのか、うつ病等の精神疾患はあるのかなど、判別がつきにくい例もありますが、大抵は症状や簡単な認知症の検査、頭部CTで判断がつきます。
それでも判断がつかない場合は、検査可能な病院やクリニックを紹介しております。
担当は、神経内科専門医の私と、診療部長の田中先生です。
もし、当院の利点を挙げるとすれば、入院先や入所先、あるいは通所リハビリの利用等、バックアップ体制が整っていることだと思います。
診察日は火曜・木曜となっていますので、まずは気軽にご相談ください。
呼吸器外来は、金曜の午後、高知大学医学部微生物学部教授である大畑先生が担当します。
大畑先生は、以前、呼吸器内科で准教授をされていました。
咳痰、息苦しさなど呼吸器系の症状があれば、是非ご相談ください。
一度、知り合いを紹介したことがあるのですが、丁寧な対応に感謝の言葉が返ってきたことがあり、自信を持ってお勧め致します。
また、この4月から火曜・木曜に神経内科外来も始めます。
高知県内には神経内科専門医が少なく、ぜいぜい10名ぐらいなのですが、当院では私と高知大学医学部の神経内科専門医で女医の森田先生が担当します。
とは言っても、神経内科というものがよく分からないでしょうが、脳卒中やパーキンソン病などの難病が対象です。
ただし脳卒中の症状でも、突然あるいは急に喋りにくくなったり、手足が動かない、激しい頭痛がする場合などは緊急対応が必要ですから、救急病院に直接連絡したほうが良いかと思います。
特に、「突然」「急に」というのが重要なキーワードとなります。
症状が徐々に発症しているような場合であれば、当院でも診察が可能です。
パーキンソン病などの難病で手や足の震え、最近なんか歩きにくくなった等は、相談していただければよろしいかと思います。
そして、より詳しい検査が必要であれば、高知大学医学部などにも紹介ができます。
その他には特定健診にも力を入れています。
特に春野うららかクリニックでは受診者が増えていますが、もちろん当院でも受診することが可能です。
今の時期、当院の周りは桜がとても綺麗で“桜外来”、言い換えると“お花見外来”ですね。
診察が終わればひと回りして、桜を堪能していただければと思います。
気分がよくなれば、まさに“桜療法”?
だったら秋には“お月見外来”でも・・・。
あっ!夜はやっていませんのであしからず。
当院には、専門外来として物忘れ外来と呼吸器外来があります。
物忘れ外来は、(特に65歳以上の方)認知症の早期診断をつけるためですが、中には認知症になり家庭での介護が難しくなった方の入院や入所への窓口にもなっています。
ですから、認知症よろず相談所と思っていただいても差し支えありません。
ただ、認知症の早期診断と言っても、かなり初期段階では脳血流検査や頭部MRIなど、詳しい検査を実施しないと分からないこともあります。
どういうタイプの認知症なのか、うつ病等の精神疾患はあるのかなど、判別がつきにくい例もありますが、大抵は症状や簡単な認知症の検査、頭部CTで判断がつきます。
それでも判断がつかない場合は、検査可能な病院やクリニックを紹介しております。
担当は、神経内科専門医の私と、診療部長の田中先生です。
もし、当院の利点を挙げるとすれば、入院先や入所先、あるいは通所リハビリの利用等、バックアップ体制が整っていることだと思います。
診察日は火曜・木曜となっていますので、まずは気軽にご相談ください。
呼吸器外来は、金曜の午後、高知大学医学部微生物学部教授である大畑先生が担当します。
大畑先生は、以前、呼吸器内科で准教授をされていました。
咳痰、息苦しさなど呼吸器系の症状があれば、是非ご相談ください。
一度、知り合いを紹介したことがあるのですが、丁寧な対応に感謝の言葉が返ってきたことがあり、自信を持ってお勧め致します。
また、この4月から火曜・木曜に神経内科外来も始めます。
高知県内には神経内科専門医が少なく、ぜいぜい10名ぐらいなのですが、当院では私と高知大学医学部の神経内科専門医で女医の森田先生が担当します。
とは言っても、神経内科というものがよく分からないでしょうが、脳卒中やパーキンソン病などの難病が対象です。
ただし脳卒中の症状でも、突然あるいは急に喋りにくくなったり、手足が動かない、激しい頭痛がする場合などは緊急対応が必要ですから、救急病院に直接連絡したほうが良いかと思います。
特に、「突然」「急に」というのが重要なキーワードとなります。
症状が徐々に発症しているような場合であれば、当院でも診察が可能です。
パーキンソン病などの難病で手や足の震え、最近なんか歩きにくくなった等は、相談していただければよろしいかと思います。
そして、より詳しい検査が必要であれば、高知大学医学部などにも紹介ができます。
その他には特定健診にも力を入れています。
特に春野うららかクリニックでは受診者が増えていますが、もちろん当院でも受診することが可能です。
今の時期、当院の周りは桜がとても綺麗で“桜外来”、言い換えると“お花見外来”ですね。
診察が終わればひと回りして、桜を堪能していただければと思います。
気分がよくなれば、まさに“桜療法”?
だったら秋には“お月見外来”でも・・・。
あっ!夜はやっていませんのであしからず。
#
by asakura_h
| 2012-04-07 09:00
正月に歴史小説家の加来耕三さんの講演を聞いたのですが、その時に日本人は間違った歴史を信じているというのを思い出しました。
日本人が大好きな忠臣蔵は、悪人、吉良上野介を退治した正義のヒーロー赤穂浪士の活躍のように描かれていますが、実際はただの侍のメンツの張り合いで、似たような討ち入り話がその前に長崎で起きていました。
幕府は討ち入りが分かっていたのに黙認したとか、それ以上に吉良の居場所を教えて討ち入りしやすくしたとか、つまり大きな流れでは、戦国時代の下剋上のような権力の移動が武士から商人に起きていたために、武士の存在感を示したかったということのようです。
要するに、単なる過去の出来事もその背景には大きな意味が隠れているわけで、私達はその表面的な一部分しか知らない、それが事実だと勘違いしている、表面ならまだいいけどそれ以上にドラマチックに脚色された部分を真実だと思い込んでいる人もいるようです。
例えば、坂本龍馬も単なる商人の平々凡々が、千葉流の剣士になってからいきなりスーパーマンのように変身し、歴史の表舞台に躍り出たかのように描かれていますが、実際は元から維新人脈に深く関わっているということ、その流れの中で、龍馬の活躍があるということです。
だから「龍馬は一日にしてならず」、凡人がいきなりスーパーマンになれるはずがないというような常識を磨かないとそれが見えてこない、歴史の真実が分からなくなるということですが、確かにそうかもしれません。
私達は物事をこうなって欲しいという目で見ている傾向があります。
その中でも、特に凡人が凄いことをやる、あのヒーロー突然出現パターンは魅力的ですからね。
ある意味でヒーロー神話といってもいいかもしれません。
私達は歴史を知っているのではなく、ヒーロー神話を知っているだけなんですね。
考えてみれば、そんな神話は他にもありますね。
よくある強いチームの不敗神話や、最近では原発の安全神話、原発は絶対安全で事故は起きない等、まさか?国別には日本神話というのもありますよ。
日本は毎年40兆円ぐらい借金していますが、何とかなるんじゃないか、ビートたけしの「横断歩道、皆で渡れば怖くない」という感じかもしれないですが、ひどいのはギリシャ神話。
なんと国民の4分の1が公務員で、身の丈以上の生活をして赤字を垂れ流し、財政も粉飾してEUに加盟、ユーロが暴落の危機でもギリシャ人は何とか助かると思っているとか・・・(確かに一時的な危機は乗り切れましたが)。
ただ、怖いのは私達が勝手に神話を作り上げてしまうことです。
何か確実なものにすがりたい気持ちがそうさせるのかもしれませんが、よく言う根拠なき自信も自己神話だし、神話もほどほどにですね。
ただ言い逃れの“保身は”(ほ・しんわ)本当に困りますが・・・。
日本人が大好きな忠臣蔵は、悪人、吉良上野介を退治した正義のヒーロー赤穂浪士の活躍のように描かれていますが、実際はただの侍のメンツの張り合いで、似たような討ち入り話がその前に長崎で起きていました。
幕府は討ち入りが分かっていたのに黙認したとか、それ以上に吉良の居場所を教えて討ち入りしやすくしたとか、つまり大きな流れでは、戦国時代の下剋上のような権力の移動が武士から商人に起きていたために、武士の存在感を示したかったということのようです。
要するに、単なる過去の出来事もその背景には大きな意味が隠れているわけで、私達はその表面的な一部分しか知らない、それが事実だと勘違いしている、表面ならまだいいけどそれ以上にドラマチックに脚色された部分を真実だと思い込んでいる人もいるようです。
例えば、坂本龍馬も単なる商人の平々凡々が、千葉流の剣士になってからいきなりスーパーマンのように変身し、歴史の表舞台に躍り出たかのように描かれていますが、実際は元から維新人脈に深く関わっているということ、その流れの中で、龍馬の活躍があるということです。
だから「龍馬は一日にしてならず」、凡人がいきなりスーパーマンになれるはずがないというような常識を磨かないとそれが見えてこない、歴史の真実が分からなくなるということですが、確かにそうかもしれません。
私達は物事をこうなって欲しいという目で見ている傾向があります。
その中でも、特に凡人が凄いことをやる、あのヒーロー突然出現パターンは魅力的ですからね。
ある意味でヒーロー神話といってもいいかもしれません。
私達は歴史を知っているのではなく、ヒーロー神話を知っているだけなんですね。
考えてみれば、そんな神話は他にもありますね。
よくある強いチームの不敗神話や、最近では原発の安全神話、原発は絶対安全で事故は起きない等、まさか?国別には日本神話というのもありますよ。
日本は毎年40兆円ぐらい借金していますが、何とかなるんじゃないか、ビートたけしの「横断歩道、皆で渡れば怖くない」という感じかもしれないですが、ひどいのはギリシャ神話。
なんと国民の4分の1が公務員で、身の丈以上の生活をして赤字を垂れ流し、財政も粉飾してEUに加盟、ユーロが暴落の危機でもギリシャ人は何とか助かると思っているとか・・・(確かに一時的な危機は乗り切れましたが)。
ただ、怖いのは私達が勝手に神話を作り上げてしまうことです。
何か確実なものにすがりたい気持ちがそうさせるのかもしれませんが、よく言う根拠なき自信も自己神話だし、神話もほどほどにですね。
ただ言い逃れの“保身は”(ほ・しんわ)本当に困りますが・・・。
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by asakura_h
| 2012-03-31 09:00
先日、突然母が亡くなりました。
そのせいか、何となく死ぬとはどうなることか考えてしまいます。
母は胸部動脈瘤破裂で、そのままスーっと意識が消えるように、別の言い方をすれば眠るように亡くなったそうです。
案外、眠るようにという表現が、真実を捉えているかもしれません。
以前、友人が突然の心室細動、いわゆる発作性の心室細動に見舞われ、意識をなくして倒れたことがありました。
心室細動はとても怖い不整脈です。
数年前には高円宮殿下がテニスをしているときに、また最近では太平サブロー・シローのシローが突然この不整脈に見舞われ命を落としました。
幸いにも友人の場合は、傍に医師の夫がいた為、すぐに救命処置を施して助かりました。
本当に助かって良かったものです。
後日、その友人に話を聞くチャンスがあり聞いてみると、まるで朝の眠りから起こされたように目を覚ましたそうです。
だが目の前には笑顔の夫がいる。
一瞬どうなったのか分からず夫に尋ねて、自分が起きた状況が呑み込めたそうです。
この眠りから覚めたような感じというのが、死とはどんな状態だったかを表しているような気がします。
確かに死とは身体的に機能せず滅びることですが、意識のレベルでは目が覚めない睡眠、つまり永眠なんですね。
昔、子供心に自分が死ぬことを想像してクラクラしたことがありました。
今考えているこの意識がどうなっていくのかを考えると、まるで迷宮に嵌り込んだように恐ろしくなってきたからです。
しかし、ただただずっと眠り続けるだけだと考えると少し気が休まります。
おそらく私達は、眠ることで毎日死を疑似体験、あるいは予行演習をしているのではないでしょうか?
そんなことを何かで読んだ記憶があります。
だとすれば、いつ永眠しても恥ずかしくない人生が送れていれば理想ですが、なかなかそうはできないのが普通の人間です。
もしそれを実践しているプロがいるとすれば宗教家なんでしょうね。
高いお布施も仕方ないですかね?
中には死後の世界とかを考える人がいるかもしれません。
今まではそんなの有り得ないと一笑に付していましたが、幽霊になりあの世にいるなんて、素敵なことじゃないかと思います。
そりゃそうです。
亡くなって人に会えるなんて嬉しいことですよ。
幽霊がいるなら出てきて欲しいくらいですが、見えない人には見えませんね。
最後に、異星人との交流を描いた「コンタクト」といSF映画にも素敵な考え方がありました。
死者とは、魂だけ存在している遥か宇宙の別の星で会えるということです。
本当かどうかは分かりませんが、私達の科学も万能ではないので、本当に宇宙がそんな構造になっていたら面白いですね。
そんなことを思いながら、ついつい星空を見上げてしまいました。
そのせいか、何となく死ぬとはどうなることか考えてしまいます。
母は胸部動脈瘤破裂で、そのままスーっと意識が消えるように、別の言い方をすれば眠るように亡くなったそうです。
案外、眠るようにという表現が、真実を捉えているかもしれません。
以前、友人が突然の心室細動、いわゆる発作性の心室細動に見舞われ、意識をなくして倒れたことがありました。
心室細動はとても怖い不整脈です。
数年前には高円宮殿下がテニスをしているときに、また最近では太平サブロー・シローのシローが突然この不整脈に見舞われ命を落としました。
幸いにも友人の場合は、傍に医師の夫がいた為、すぐに救命処置を施して助かりました。
本当に助かって良かったものです。
後日、その友人に話を聞くチャンスがあり聞いてみると、まるで朝の眠りから起こされたように目を覚ましたそうです。
だが目の前には笑顔の夫がいる。
一瞬どうなったのか分からず夫に尋ねて、自分が起きた状況が呑み込めたそうです。
この眠りから覚めたような感じというのが、死とはどんな状態だったかを表しているような気がします。
確かに死とは身体的に機能せず滅びることですが、意識のレベルでは目が覚めない睡眠、つまり永眠なんですね。
昔、子供心に自分が死ぬことを想像してクラクラしたことがありました。
今考えているこの意識がどうなっていくのかを考えると、まるで迷宮に嵌り込んだように恐ろしくなってきたからです。
しかし、ただただずっと眠り続けるだけだと考えると少し気が休まります。
おそらく私達は、眠ることで毎日死を疑似体験、あるいは予行演習をしているのではないでしょうか?
そんなことを何かで読んだ記憶があります。
だとすれば、いつ永眠しても恥ずかしくない人生が送れていれば理想ですが、なかなかそうはできないのが普通の人間です。
もしそれを実践しているプロがいるとすれば宗教家なんでしょうね。
高いお布施も仕方ないですかね?
中には死後の世界とかを考える人がいるかもしれません。
今まではそんなの有り得ないと一笑に付していましたが、幽霊になりあの世にいるなんて、素敵なことじゃないかと思います。
そりゃそうです。
亡くなって人に会えるなんて嬉しいことですよ。
幽霊がいるなら出てきて欲しいくらいですが、見えない人には見えませんね。
最後に、異星人との交流を描いた「コンタクト」といSF映画にも素敵な考え方がありました。
死者とは、魂だけ存在している遥か宇宙の別の星で会えるということです。
本当かどうかは分かりませんが、私達の科学も万能ではないので、本当に宇宙がそんな構造になっていたら面白いですね。
そんなことを思いながら、ついつい星空を見上げてしまいました。
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by asakura_h
| 2012-03-14 10:14
ヒア・カムズ・ザ・サン(Here Comes The Sun)と言えばビートルズの曲。
待ち焦がれた太陽が来る喜びを歌っていますが、今は特に待ち焦がれていない大寒波がやってくる、まさにヒア・カムズ・ザ・“寒”。
北陸や北海道は昭和38年、平成18年以来の豪雪となっているようです。
幸いというか、高知は山沿いを除いてあまり雪が降りませんが、これで雪でも降ろうものなら身動きがとれなくなって大変です。
と言いながらも、少し雪に憧れもあります。
子供の頃、雪と言えば冬の最高の天然プレゼントでした。
小学校の校庭に積もった雪で雪合戦したり、雪だるまを作った思い出がありますが、何と言っても印象深いのが、日常の風景、特に夜間に雪が降った翌朝、まるで景色のページがめくられて違うページになったように、突然真っ白な世界に変わるという別世界感覚です。
これが雪のファンタジックな所以で、雪そのものがまさしくファンタジーの女王だと実感した次第です。
ただ残念ながら、ここ数十年は温暖化と言われて、高知でも大雪が降ることは少なくなりましたが、それでも雪がチラつくと何となく気持ちがウキウキするのは、そんな感覚を思い起こすからでしょうか?
ただし、これも南国高知育ちならではの感覚ですね。
初めに書いたように、実際に雪が降ると大変なのは間違いないことです。
女房の実家である長野へ冬に行ったことがありますが、雪が降ると聞いて喜んだのは自分くらいで周りは迷惑そうな顔をしていました。
そりゃそうですね、全ての予定は変更を余儀なくされるわ、挙句の果てには雪かきをしなくてはなりませんから。
この豪雪の原因は、ラニーニャ現象の影響で太平洋高気圧が弱いため、北からの寒気が下がっているとか、北極の温暖化で寒気が中緯度に流れ込んでいるためだとか色々言われているそうです。
しかし、「はぁ、なるほどそうですか」と納得しても毎日冷蔵庫の中にいるような気分は変わらないので、もっと暖かくなるような話はないかと周りを見回しても、寒いのはどうやら気象だけではないようです。
国会中継も、防衛庁長官に硫黄島の呼び方がどうだとか、何かのクイズ番組みたいな質問で、質問側も答弁側もレベルはどっちもどっちのような気がします。
経済も仙台などは復興需要で好景気みたいですが、今年度の企業収益の見通しも赤字が多いとか、全体的にまだ冷えているようで、まさに“寒(疳)の虫”飛び回り中です。
枕草子では冬は早朝がいいと書かれていますが、個人的には冬は夜がいいですね。
それも夕食時、家族や友人たちを囲んで鍋料理などを食べることです。
そう思うと、寒い冬というのは暖かい食卓を演出する、言わば酒のつまみみたいなものじゃないでしょうか?
人の温もりが一段とやさしい冬ですね。寒中お見舞い申し上げます。
待ち焦がれた太陽が来る喜びを歌っていますが、今は特に待ち焦がれていない大寒波がやってくる、まさにヒア・カムズ・ザ・“寒”。
北陸や北海道は昭和38年、平成18年以来の豪雪となっているようです。
幸いというか、高知は山沿いを除いてあまり雪が降りませんが、これで雪でも降ろうものなら身動きがとれなくなって大変です。
と言いながらも、少し雪に憧れもあります。
子供の頃、雪と言えば冬の最高の天然プレゼントでした。
小学校の校庭に積もった雪で雪合戦したり、雪だるまを作った思い出がありますが、何と言っても印象深いのが、日常の風景、特に夜間に雪が降った翌朝、まるで景色のページがめくられて違うページになったように、突然真っ白な世界に変わるという別世界感覚です。
これが雪のファンタジックな所以で、雪そのものがまさしくファンタジーの女王だと実感した次第です。
ただ残念ながら、ここ数十年は温暖化と言われて、高知でも大雪が降ることは少なくなりましたが、それでも雪がチラつくと何となく気持ちがウキウキするのは、そんな感覚を思い起こすからでしょうか?
ただし、これも南国高知育ちならではの感覚ですね。
初めに書いたように、実際に雪が降ると大変なのは間違いないことです。
女房の実家である長野へ冬に行ったことがありますが、雪が降ると聞いて喜んだのは自分くらいで周りは迷惑そうな顔をしていました。
そりゃそうですね、全ての予定は変更を余儀なくされるわ、挙句の果てには雪かきをしなくてはなりませんから。
この豪雪の原因は、ラニーニャ現象の影響で太平洋高気圧が弱いため、北からの寒気が下がっているとか、北極の温暖化で寒気が中緯度に流れ込んでいるためだとか色々言われているそうです。
しかし、「はぁ、なるほどそうですか」と納得しても毎日冷蔵庫の中にいるような気分は変わらないので、もっと暖かくなるような話はないかと周りを見回しても、寒いのはどうやら気象だけではないようです。
国会中継も、防衛庁長官に硫黄島の呼び方がどうだとか、何かのクイズ番組みたいな質問で、質問側も答弁側もレベルはどっちもどっちのような気がします。
経済も仙台などは復興需要で好景気みたいですが、今年度の企業収益の見通しも赤字が多いとか、全体的にまだ冷えているようで、まさに“寒(疳)の虫”飛び回り中です。
枕草子では冬は早朝がいいと書かれていますが、個人的には冬は夜がいいですね。
それも夕食時、家族や友人たちを囲んで鍋料理などを食べることです。
そう思うと、寒い冬というのは暖かい食卓を演出する、言わば酒のつまみみたいなものじゃないでしょうか?
人の温もりが一段とやさしい冬ですね。寒中お見舞い申し上げます。
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by asakura_h
| 2012-02-11 11:12
最近インフルエンザが大流行しています。
今年の流行は、新型ではないようですので、幼児や高齢者にも注意が必要です。
当院のスタッフにも家族からもらった者が、少数ですがおります。
予防接種は当然の如くしておりますので、なるべく規則正しい生活をして、体力を温存しながら切り抜けようと思っています。
なるべく人ごみも避けようと思うのですが、そうはいかないのが辛いところです。
そんな人ごみに紛れ込んでいると、恐怖を感じるのが咳です。
咳をしている人を見ると、ついつい警戒してしまうのです。
特に人ごみの中で、口を手などでカバーすることなく咳をしている人を見ると、思わず「咳エチケットぐらい守ってよ!」と言いたくなります。
言わないことも日本のエチケットなのでしょうね、いや、世界なのか?分からないですが・・・。
何しろ咳のパワーは時速150キロ、インフルエンザの場合だと1回の咳で約10万個のウイルスが含まれ、しかもそれが半径2メートル以内に飛散します。
想像するだけでも不気味ですね。
マスクは網目をウイルスが通過するとか言いますが、それでもあるのと無いのでは大きく違います。
外来で多くのインフルエンザ患者を診ている医師も、マスクで何とか凌いでいます。
ただ恐怖というよりは、正確には咳恐怖症というのが正しいかもしれませんね。
この咳恐怖症は、インフルエンザ流行期でもないのに、咳が気になるということが心配症たる所以です。
インフルエンザは勿論怖い病気ですが、咳には何か重大な病気が隠されている場合があります。
咳にも痰が絡むような湿性の咳と、ただ咳が出る乾性の咳、いわゆる空咳があります。
湿性咳は何らかの炎症を伴うことも多く、病気という自覚がありますが(それでも放っておく方もおられますが)空咳は特に、1か月とか長期に渡り続く時には、そのうち良くなるだろうと放置していると、とんでもないことになりかねません。
最も重要なのは肺がん、初期に空咳が続くことがあります。
また、最近流行っている、主に小児で微熱もなく空咳のみでマイコプラズマ肺炎だったということもあります。
感染症では他に、結核や百日咳、感染症以外ではアトピー咳、咳喘息などアレルギー関連の疾患があります。
特に咳喘息は、本当の喘息に進行してしまうことがありますから、早めの対応が肝心です。
意外なのは、逆流性食道炎でも続くことがあります。
最後に、感染症のひとつの咳では1人2人じゃなく、無数の人を倒すことも可能です。
まさに、一石二鳥ならぬ、無数の鳥も倒す“一咳無鳥”(ムーチョ、mucho沢山の意味)ですね。
各個人が咳の“管理咳任”(せきにん)は重大です。
今年の流行は、新型ではないようですので、幼児や高齢者にも注意が必要です。
当院のスタッフにも家族からもらった者が、少数ですがおります。
予防接種は当然の如くしておりますので、なるべく規則正しい生活をして、体力を温存しながら切り抜けようと思っています。
なるべく人ごみも避けようと思うのですが、そうはいかないのが辛いところです。
そんな人ごみに紛れ込んでいると、恐怖を感じるのが咳です。
咳をしている人を見ると、ついつい警戒してしまうのです。
特に人ごみの中で、口を手などでカバーすることなく咳をしている人を見ると、思わず「咳エチケットぐらい守ってよ!」と言いたくなります。
言わないことも日本のエチケットなのでしょうね、いや、世界なのか?分からないですが・・・。
何しろ咳のパワーは時速150キロ、インフルエンザの場合だと1回の咳で約10万個のウイルスが含まれ、しかもそれが半径2メートル以内に飛散します。
想像するだけでも不気味ですね。
マスクは網目をウイルスが通過するとか言いますが、それでもあるのと無いのでは大きく違います。
外来で多くのインフルエンザ患者を診ている医師も、マスクで何とか凌いでいます。
ただ恐怖というよりは、正確には咳恐怖症というのが正しいかもしれませんね。
この咳恐怖症は、インフルエンザ流行期でもないのに、咳が気になるということが心配症たる所以です。
インフルエンザは勿論怖い病気ですが、咳には何か重大な病気が隠されている場合があります。
咳にも痰が絡むような湿性の咳と、ただ咳が出る乾性の咳、いわゆる空咳があります。
湿性咳は何らかの炎症を伴うことも多く、病気という自覚がありますが(それでも放っておく方もおられますが)空咳は特に、1か月とか長期に渡り続く時には、そのうち良くなるだろうと放置していると、とんでもないことになりかねません。
最も重要なのは肺がん、初期に空咳が続くことがあります。
また、最近流行っている、主に小児で微熱もなく空咳のみでマイコプラズマ肺炎だったということもあります。
感染症では他に、結核や百日咳、感染症以外ではアトピー咳、咳喘息などアレルギー関連の疾患があります。
特に咳喘息は、本当の喘息に進行してしまうことがありますから、早めの対応が肝心です。
意外なのは、逆流性食道炎でも続くことがあります。
最後に、感染症のひとつの咳では1人2人じゃなく、無数の人を倒すことも可能です。
まさに、一石二鳥ならぬ、無数の鳥も倒す“一咳無鳥”(ムーチョ、mucho沢山の意味)ですね。
各個人が咳の“管理咳任”(せきにん)は重大です。
#
by asakura_h
| 2012-02-01 18:05