地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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テレビダイヨリー ナチスがホロコーストの予行演習をしていた
百分DE名著という番組をNHK教育テレビで放送しています。
今回は全体主義の起源という本で、ドイツのヒトラーを代表する全体主義がどのように起こって、最終的にユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストにいたったかを描いてました。

自分と違う他者を排除する、植民地政策を正当化する為に人種優位主義、はたまた植民地戦争に乗り遅れたドイツはそれをヨーロッパ大陸の植民地政策に応用され、その結果他国と衝突、第一次大戦の敗戦になり、民族として誇りを失われました。
そんな中、栄光のドイツを取り戻すと約束するヒトラー政権が選ばれ、すべての原因をユダヤ人に転化していくことが正当化される。

その過程で重要なのは、背景として、政治に関心を持つ市民による民主主義から政治に無関心な層を多くかかえる大衆主義になり、いわば考えない人々が養成されていく社会ができあがっていたことです。
政治的に無関心な層は自分達の耳に心地よい意見しか耳を貸さない為に、ヒトラーの言葉が魔法に感じたのです。
気が付いたら戦争、破滅だったわけで、ヒトラーというのは、突然変異で生じたのでなく、出現するべくしてでた、いわばその当時の歴史の集大成だったのです。

この他者の排除とか、自分達の耳に心地よい意見しかきかない等、現代と通じているのが恐ろしいことです。
そう言えば、昨年の七月に障害者施設で残酷な事件が起きましたが、その直後に同じくNHK教育で過去の番組から警鐘の為に放送された番組がありました。
それがまさにヒトラーがホロコーストをする前に予行練習として難病患者や障害者を組織的に抹殺していたという内容です。

ナチスはその頃の一番のメディアであるラジオを使って、障害者たちがいかに社会に負担をしいているかを宣伝し、大衆の支持を得て、全国の障害者や難病患者を数か所の焼却炉のある精神病院に収容して殺害したのです。
これにはドイツの精神科学会も協力しましたが、ドイツ教会の司祭がこのことに気が付いて、これらがいつかは我が身になって降りかかったしまうと、教会を通じて訴える活動して、民意を盛り立て、さすがにナチスは世間の批判に中止せざるを得なくなりましたが、実は精神科学会はそれを密かに継続していました。
やっと終了したのが、終戦後だということでした。

弱者というもの、いつ自分が弱者になるとも限りません。
健常というのは、たまたま健常であって、いつ事故や病気で障害を持つ側になるとも限らないです。
このことを無視したいたらいずれは自分達に振り返ってくるということはまさにそういうことなのでしょう。

勿論、社会通念や道徳はその時代に影響を受けることも多いでしょう。
社会全体が弱者排除になってしまったら、いつの間にか自分もそれに加担するとも限りません。
そう考えると、他者を認めるとか、弱者を助けるとか、そういうことを時代を超えた普遍的な原理として意識しておくことが重要なことかもしれません。

確かに忙しい生活の中で、ついつい見逃してしまう事柄が多いのですが、生活と時代に流されて、大事なことを見失わないよう、できるだけ考えるようにしたいものです。







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# by asakura_h | 2017-09-30 16:16
一食集中
次第に秋らしくなるこの頃、秋と言えば、まず味覚の秋、食事ですね。
ただ、今より若い時は食事は質が先ですが、量もないとだめでした。
ところが、最近はダイエットのこともあり、限られた食事を楽しむことにしています。
おかげでよく味わって食べることができます。
一食一食かみしめるように香りや味を楽しみ、食感、のどごし感を確かめると、あの複雑な嚥下機能がこうして十分働いているという驚きや喜びも感じざるえないものです。

これって、人生の残された時間にも通じるかなと思います。
若い時はたくさんの時間があるので極端に言えば、はちゃめちゃなところもありますが、年をへればそんな時間は少なくなるので、時間そのものがいとおしくなる。
できるだけ、無駄なく、味わいたくなるものです。

たとえば知り合いの先生の中には残された年数が二十年だとして、一日三食、365×20×3で21900回しか食べれないので、一食一食をすごく大切にしていて、慎重に食事を選択している方もおります。
それは極端ですが、一食ごとに満足したいとは思いますね。

そう思っていたら、マインドフルネスという考えがありました。
人は黙っていても、無意識にも考えてしまいます。

以前、人はコミュニケーションの動物だから、無人島にいけば、言葉を忘れるんじゃないかと言った人がいましたが、一人になってもずっと自国語で考えるので、決して言葉を忘れることはないのです。

もちろん、考えるのは悪くないのですが、ついつい考えすぎて、不安になったり、過去のことをくよくよ考えすぎて、却ってストレスになるようです。
それが神経症やうつを引き起こしたりすることもあり、この脳の考えすぎからの解放がマンドフルネスで脳の疲労をとることにつながるそうです。
実際、治療としても用いられています。

考えないというのは、わかりにくいのですが、瞑想状態のことで、座禅と同じ心理状態になることです。
一切の雑念をすて、今生きていること、周りの空気感、音、においや自分の体内の感覚などに集中していくと、自然に脳がリラックスした状態になるようです。
別の言い方では思考中心から全感覚をとぎすますことにシフトしていくということです。
脳的に言えば、視覚の後頭葉と思考の前頭葉のいわば一極集中型から、全脳的に分散させる分散型にしふとしていくことかもしれません。
そうしていると、意外な視点から、普段見えなかったことが、見えたり、聞こえなかったことが、聞こえたり、感じなかったことが感じたりできるかもしれません。

食事は少量でも味わって食べる。
これがまたダイエットになるのでいいのです。
ただし、大勢の人と話しながら食べていると、そんな味わっている余裕はないですが、会話しながら味わうのもなんとかなれるものです。
却って会話を楽しみながら、食も味わう、これが醍醐味なのでしょう。
つまり脳は一極集中からの解放、食事は一食集中ですね。






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# by asakura_h | 2017-09-21 07:29
朝倉という地名は結構あるんだ
いよいよ八月も終わりです。
残暑はありますが、七月八月をひとくくりにして夏も一つの章が終わったような感じです。
それにしても豪雨の被害はさすまじかったですね。

七月には福岡県朝倉市が被害に見舞われましたが、この朝倉市、自分の病院と同じ名前なので何故か身近に感じてしようがないので、調べてみると、朝倉という地名は全国に結構あるようです。
秋田県の横手市、栃木県の足利市、群馬県前橋市、岐阜県の関市、愛知県の知多市、京都市の中京区、山口県の山口市、そして高知県高知市だそうです。
もともと名前の由来は朝倉氏という貴族の名前のようですが、そこから全国に散らばったようです。

高知では、661年の斉明天皇伝説によるようです。
この天皇が朝鮮半島の百済という国の救済の為に大阪の難波宮をでて西征して移った場所が朝倉橘広庭宮で、この高知の場所がそうだとして、朝倉という名前がつけられたようですが、よくわかりません。
実際、朝倉神社の背後にある山は奈良県桜井市の三輪山同様に神のこもる山として古代祭祀の信仰対象だったようです。
この山の中腹からは弥生式時代中期の土岐が発見されて、古墳時代後期の朝倉古墳がありますから、どうやら朝倉は高知の中でも昔から開かれていた場所のようですね。
豪族と呼ばれる人達もいて、だから神格化する為に朝倉と命名したのか?

ともかく戦国時代には朝倉氏という有力武将もいて、朝倉城も作られ、この地域で合戦も行われたようです。
ただ福岡県の朝倉市はその斉明天皇の西征の実際の場所だったと推定されている所で、いわば本物の朝倉、本家本元と言えるのかもしれません。

その地名からとって命名されたのがわが朝倉病院ですが、勿論朝倉というのは人名でもありますから、おかげでそんな地名、人名からとられた朝倉がつく病院、診療所が他にもあります。
その中でも悪名高いのが、埼玉県春日部市の朝倉病院でしょうか?

この病院は昔は結核などが入院し、その後主に精神患者を診ており、東京都の認知症高齢者の多くが入院していたそうですが、患者の腰にひもをつけたり、ベッド上で動けないようにしたりや、不正請求が問題になり、平成十三年に廃院になっています。
その後はなんと心霊スポットとして有名になったようです。
いやはやそんなイメージの病院と誤解されると困りますが、実はその病院には、昔、フーテンの寅さんで有名な渥美清が結核で入院していたそうです。
この朝倉病院の創始者の田辺裕丈も結核で療養生活を送っていて、朝倉病院を開設するというのも変な因縁かもしれませんね。
いや、因縁は御免こうむりたい、ただの偶然でしょう。

他には神奈川県横浜市にも朝倉病院があり、療養病床や回復期のリハビリテーション病棟があります。
群馬県にはあさくら診療所というのがあります。
ちなみに神奈川県の朝倉病院の医療法人の名前は健生会です。
自分が所属している高知大学医学部の老年病科教室の同門会(出身医師の集まり)も健生会ですから、これも因縁?
いや、健生とは健康に生きるってことですから、医療関係者、結局、考えることは同じってことですね。






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# by asakura_h | 2017-08-31 15:24
どっちがお好き、社会保障か、安全保障か?
北朝鮮のミサイル発射問題でなんともきな臭い東アジア情勢です。
朝鮮戦争から、まだアメリカと北朝鮮は戦争休止状態で、アメリカの報復を恐れ、北朝鮮も核開発につきすすみ、いよいよ大陸間弾道ミサイルの開発段階まできたという話です。
もっと早めに手をうてよと言いたくもなりますが、アメリカも北朝鮮創設者のキムイルソンもキムジョンイルも亡くなり、勝手に崩壊していくだろうと、楽観していたら、あにはからずんや、こういう状態になったとか。
今までの政権が無視してたつけを払うことになったトランプ政権も貧乏くじと言えば言えないかもしれないですね。

それにしても北朝鮮はしたたかです。
世界から孤立していると言われてますけど、百か国ぐらいと国交があるそうで、日本のように国交がない方がマイナーだとか。
そんな中、国際監視の目をうまくごまかし、資金も海外のレストラン営業やミサイルの輸出など、裏では麻薬の輸出もしているんでしょうが、調達して、ウクライナ製のミサイルに、数十年前から自前で育てたミサイル開発のエリートたちの力を借りて、今やミサイル大国の感じです。
もっとも軍事費からすれば、ミサイルのほうが効率がいいようです。
人件費もかかる陸海空の軍隊を整備するよりも安くて、その威嚇効果は大きいですからね。

アメリカも口はだせても手をだしにくい情勢ですが、大統領があのトランプだし何をしだかすかわからないのも、大きな不安要因です。
国内の支持率がロシアゲートで底をついたら、一か八かのやけのドンパチなんてこともありえるかもしれません。
それに北朝鮮の指導者も向う見ずなぼっちゃんですから。
今度はアメリカは軍事演習などで北朝鮮を挑発しているようで、どうなることやら。

ただよく考えれば、アメリカは作った兵器を使用しないと在庫が残るので、定期的に戦争をしないといけないような国です。
軍事演習も兵器の在庫一掃セールみたいのなものでしょう。
その上、緊張をあおれば、特に日本など、軍事費増強という声もでてくれるので、購入してくれるアメリカ側はウハウハです。
尖閣や北方領土の問題もわざとあいまいな状態にしてアメリカの存在感を引き立てようと言う戦略だというのも耳にしました。

北朝鮮にしてみれば、アメリカが強気にでてくれれば、却って内部を統制しやすくなるという利点もあるし、結局、何だかかんだか口撃合戦で損をしているのは日本じゃないかって気もしてきます。
そんな日本も今の安倍政権はもともと戦前回帰で軍事増強の願望もありますからね、損するのは一体誰だですね。

軍備増強合戦なんて、昔の恐竜が体の鎧を装備して、大隕石の襲来という環境の変化についていけなくて自滅、軽やかに鳥に進化したものが、今を生き残っていることを考えると、リスキーに感じます。

ようするに安全保障の為に、軍事費増強。
でも、予算は限られている。
削られるとすれば・・・・・・・社会保障でしょうね。
安全保障と社会保障?
皆さん、どちらを選びますか?

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# by asakura_h | 2017-08-24 19:01
今年の台風は性格も悪い?
もともと迷走するのは夏の台風のおてのもんですが、今回の台風五号は超迷走台風です。
これが”でした”にならないのは、この台風が異常に動きが遅く、寿命が長く、まだ存命しているからです。
散々日本の南海上を西に進んだと思ったら、沖縄辺りから北上して、高知を通過したのが、日曜日なのに火曜日の今もまだ東北辺りをのろのろ動いています。
まだいたの?って感じですね。

そんな長寿な点は今の超高齢社会にあっているのかもしれませんが、今の時代に会っているというのなら、迷走している点もそうなんでしょうね。

それにしてもその迷走ぶりにはやきもきさせられました。
素直に来れば、これも自然現象なので、水不足のところがあれば一発で解消ですし、沖縄などは海水を適度の撹拌して、上昇を防ぐと言うと効果などありますから、仕方がないなというところもありますが、迷走では予想がつかなくて、予定がつきません。

というのも今週は10日から高知お得意のよさこい祭りがはじまりますが、よさこい祭りと言えば、今や最大のコンテンツの一つで、高知が一年で一番ヒートアップしておおいに盛り上がるのです。
それが直撃されたら大変でした。
踊り子隊は台風が来てもやりきる気概でしょうが、さすがに暴風雨の中では無茶でしょう。
一年間の準備も何もかもぱーになるところでした。
だいたい一チーム最低でも、衣装代や一緒に回る地方車代や踊り子輸送のバス代等を含めて二百万円ぐらいかかりますから。

もっともやきもきの一番の原因は、よさこいじゃないんですけどね。
その前日の9日の前夜祭、高知市の花火大会の方です。
この花火大会、鏡川の周りにはナイアガラという滝をイメージした仕掛け花火が壮観ですが、その花火大会がぶじ開けそうなんです。
いやあ助かった、助かった。

それにしても変な気象が続きます。
昔ならこんな異常な気象なら時の政府が悪いと政府がひっくりかえるんですが、政治家も現代でよかったですね。
と言いながら今の日本もアメリカの政権もあやういですけど。

まあ、この台風、人に例えれば、特に性格の悪い台風ということですね。
というか、結局どの方向へいきたいのかわからない優柔不断台風かもしれません。
もっとも台風は自分では動けないので、実際は周りの気象の状況がより複雑になっているから、台風からしてみたら、いい加減にしてくれだったかもしれませんが・・・・・
一応、高知にとっては被害はまだましでしたが、他の地域ではひどい被害を受けたところもあるでしょうから、よかった、よかったとさすがに大きな声ではいえないですけどね。

本格的な台風のシーズンは9月でしょう?
果たして秋はどんな台風が来るのやら、今から思いやられます。
とんだ苦月にならぬように。







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# by asakura_h | 2017-08-08 20:41