地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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これからの老後は”新はちきん”でいこう
 ”はちきん”というと、土佐弁ではちきれんばかりに頑張る土佐の女性のことをいいます。
 意味は男の八個分の金玉を持つバイタリテイのあるという意味のようですが、それはともかく、これからの超高齢社会、お年寄りが当たり前の社会で、老後の生活は何が大事か?考えみたら、浮かんだのが、新しい八つの”きん”の”はちきん”でした。

 まずは筋肉の筋。
 勿論骨も大事ですが、鍛えてそんはないのが、筋肉。
 これが衰えると、寝たきりになりやすくなりますからね。
 運動、特に無理のない有酸素運動は必要です。
 その為には、普段から供給源のタンパク質はきちんと取り、その吸収を助ける野菜、ビタミン、ある程度の糖質などを摂取することは大事です。
 ようするにバランスよくとりながら、比較的タンパク質はを重要視するということでしょう。

 二番目がやはり金は必要です。
 あるにこしたことはないですが、最低限はどうしてもいります。
 今の年金制度で基礎年金は同居を規準にしてますから、これを生活費にするときついかもしれません。
 それを補うには第三のきんが必要です。

 三番目が勤労の勤。
 仕事がある方がやりがいが生まれます。
 金に余裕があれば、勿論ボランテイアだって、立派な勤だと思います。
 自分が必要な場所を持つことですから。

 四番目が近所の近。
 近所の人というか、身近な人とうまくやっていくことが重要ですね。
 人とのつながりを大切にするという意味でもです。

 五番目が菌。
 これは特に腸内細菌や皮膚にいる常在菌など。
 人間というのは菌の助けてうまく健康を保っているので、うまく菌と共生することが大事です。
 例えば、腸内細菌は免疫を高め、長寿の秘訣、炎症を押さえたり癌化を防いだりして、若く健康の秘訣といってもいいかもしれません。
 その為には、筋ともかぶりますが、乳製品などでいい菌を育てる食事を取りましょう。
 いい排便はいい指標になります。
 
 六番目は均が大事でしょう。
 この均は偏りなくバランスよくという意味ですね。
 心も体もうまくバランスよくすることが大事かなと思います。
 特に性格は高齢だと極端化しがちです。
 そこを意識して、押さえることも必要かと思います。
 先ほどでた食事も運動もとり過ぎ、やり過ぎも注意です。
 人とのつきあいもバランスよくできればいいですね。

 七番目がやはり今という意味でのきんですね。
 高齢だと、膨大な過去や思い出もあるのでついつい過去に浸りやすくなりますが、大事なのは今、その今を楽しみながら過去も楽しむのがいいかと思います。
 それに過去の思い出に浸りすぎると、いやなことを思い出したりすることもありますしね。
 いやな思い出も今が楽しいと教訓になります。
 
 最後の八番目が謹しむという意味でのきんでしょう。
 ついつい今時の若い人とか、昔の自分の自慢話になりがちだけど、そういうのはうざったがられるだけですね。
 我が道をいくというのも勝手ですけどね。
 変に若ぶってぶっ飛ぶより、謹みがあった若ぶりがいいかなと思ったりします。
 
 そんな筋金勤近菌均今謹の八きん、いかがでしょう?
 
 

# by asakura_h | 2018-10-30 20:18
トサノバ(新しい土佐)
 10月は学会のシーズンで、全日本病院協会(全日病)の学会が6、7日に東京、慢性期医療学会が11、12日に鹿児島、老人保健施設の全国大会が17、18日に埼玉であり、それぞれうちの職員達とともに出席しました。
 どの学会も趣向を凝らして、内容も充実しているので、見ごたえ聞きごたえ歯ごたえ十分です。
 歯ごたえというのは、終わった後に、その地域のおいしいものも味わえるからですが、舌ごたえと言ってもいいかもしれません。
 特に職員にはこういう体験は少ないか皆無かと思うので、有意義な時間だったと思います。
 そもそも日頃の仕事に追われていると、ついついそれで満足しがちになりがちです。
 こういう場で新しい情報に触れて、他の病院や施設の取組で自分達の足りない部分を直接認識できることは意識改革につながります。
 できるだけの多くの職員に参加してもらいたいと改めて感じた次第です。

 そんな大会にも懇親会があったりしますが、印象的なのは全日病の学会で、浅草で行われるリオのカーニバルに出演する、超短めのカラフルな水着に、グラマラスな体むき出しの女性ダンサー達が、突然の音楽とともに乱入し、会場は大興奮。
 さらにそのセクシームード満載のダンサーの誘惑に、中にはステージにあがって一緒に踊らされた大会のメンバーの方々もいて、大いに盛り上がりました。
 でも、個人的には、印象深いのはダンサーよりも、演奏された曲、実は大好きな曲だったんです。

 マシュケナダという曲で、ジョルジ・ベンジョールというブラジルのシンガーソングライターが作り、同じくブラジル出身のセルジオメンデス66が歌って、1966年に世界的なヒットをしました。
 ピアノのイントロに続き、オーーアリーアアイオという歌詞で始まり、独特のメロデーとサンボのようなメロデイの曲。
 こんなことを書いても百聞は一見にしかず、いや百文は一聴にしかずですが、聞けば誰でもあの曲かと思い出すこと間違いない曲です。

 このオー・アリーア・アイオというのは、アフリカのガーナ辺りで使う”ようこそ”とかいう、いわば挨拶の言葉のようです。
 このあとに続くオバーオバーオバーというのは、愛の神様という意味で、合わせて”愛の神様、我が家でようこそ”のような意味になるようです。
 またマシュケナダというのも、ポルトガル語の俗語で様々なシチュエーションで使う言葉で、挨拶として、”なあ、どうだい”とか、返事として、”勘弁してくれ”、”ありえない”という意味のようです。
 日本語の”どうも”のような、変幻自在な言葉なのかもいしれないですね。

 聞けば聞くほどいい曲で特にこんなお祭り気分には最適です。
 時にオバーオバーというそばでおばさん達も多くいたので、意味を知らない方はオバさんのことを歌ったと思ったかもしれません。
 そんなことはないか。
 個人的にはこの曲はボサノバと思っていましたが、実はボサノバより、サンバにより近い曲のようです。
 この違いがよくわかならいのですが、ボサノバが大好きな自分としては、ボサノバの一つと今でも勝手に思っています。

 とにかくボサノバはいいですね。
 カフェが好きなので、カフェによく出没するのですが、ボサノバが流れると、なんとなく自由度が増したような開放的な雰囲気がしてきます。
 このボサノバは知っている人も多いでしょうが、カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトによって1958年にできた、今までのブラジル曲を一新する形で登場した音楽の一分野、新たなハーモニーとリズムとメロデイー、そう書くと、どんな曲も当てはまりそうで困りますが、一応そうです。
 意味はポルトガル語でボサが傾向、ノバが新しいという意味で、ボサノバとは”新しい傾向”とか”新しい流れ”になります。
 ラテン系の言葉は形容詞が名詞のあとにくるんですね。

 有名な曲は何と言ってもイパノマの娘、女性ボーカルとメロデイーに痺れます、と説明してもなかなか伝わらないですが、ボサノバの存在を世界に知らしめた一曲です。
 それと1960年代半ばのクロードルルーシュ監督の”男と女”という映画で使われた、ダバダバダという歌詞で有名なフランシス・レイによるテーマソング。
 この二曲の大成功が世界的知名度獲得には大きいですが、個人的にはジョビンのウェーブもいいですね。

 それにしてもリオのカーニバルはなんだか、よさこいと似ているように感じました。
 南の雰囲気が共通のするのか、なんとなくごった煮として感じが似ているのか?
 大阪人が気質的にイタリア人と似ていると言われたように、高知県人はブラジル人と似ているのかもしれません。
 根拠はないけど。

 おかげでボサノバみたいな曲でも作ってみたい気になりました。
 高知のよさこい節がはいったようなボサノバ。
 タイトル?それは勿論、トサノバ、意味は新しい土佐でしょう。
 土佐の場という意味でも。
 出だしはオー・アリャア・アリャア、オジンオジンオジンでどうでしょうか?



# by asakura_h | 2018-10-23 16:43
医療はハードボイルド?やさしくなければやる資格がない
今年の医療介護障害者の同時改定から半年がたとうとしています。
二年前の前回の改定では、高度急性期、いわゆる救急病院がかなりきびしくなりました。
繰り返しになりますが、それまでの十五日の入院日数が十日、これをすぎると点数が下がるイコール収入が下がることになるので、つまりのところ、一ヶ月二回転の入退院が三回となり、現場が1.5倍の忙しさになったということでした。

このおかげで熊本では四つの救急病院が、熊本地震のおかげで三つになり、救急患者の受け入れが大丈夫かと心配されたところが、三つで十分機能したそうですから、すごいことでした。
ようするに一つは無駄だったということで、これが医療の適正化(効率化)なんですね。

今回は慢性期の病院に対して、介護医療病棟が介護医療院に転換という新たな在宅のサービスへと移行が目玉でしたが、もう一つが医療療養病棟が病棟であるためには、治療して施設や在宅へ返す医療をしないといけないということです。
これではっきりとした医療病棟と介護病棟の違いが鮮明になりました。

これも繰り返しになりますが、その為には、今までののんびりとした慢性期の医療病棟が、入退院が頻回になり亜急性化してきました。
職員もなれる為に大変です。
忙しい為に余裕もなくなってきたともありますが、これはわれわれだけでなく、医療全体に言えることなので、なんとか頑張っていくしかないことです。

勿論、いろいろメンタルな面、人員補給の面などでもフォローアップし、より持続可能がシステムまで試行錯誤していくしかないのですが、これがうまく定着できれば、長期に安定した体制ができると思っています。
まるでハードボイルドな世界みたいですが、まずは希望を持つことが大事ですね。
先には必ず報われる世界があるということを。

そんなハードボイルドということで思い出すのが、ハードボイルド小説家のレンモンド・チャンドラーの言葉、”タフでないと生きていけない、やさしくないと生きる資格がない”ですね。

どんなに大変でも医療福祉に携わる限り、やさしさや思いやりは絶対に欠かすことができないことです。
”やさしくないとやる資格がない”のではないかと思うくらいです。
同時にタフさも大事です。
ちょっとやそっとのことでめげないことです。
特に例え失敗しても、次の成功のエネルギーに変えるタフさが大事です。

実はオリジナルの朝倉ソングの”やさしさに出会えたなら”は、このやさしさの重要性を、またそれを春の曲にしたのは、春は出会いの季節、でも、本当に出会いたいのは、やさしさや思いやりじゃないかと思って作った曲です。
またタフさを歌ったのが、”毎日が雨”という曲です。
大変なことを雨にみたてて、その中でも大変な現状を肯定的にとらえる楽しむぐらいの柔軟な思考と広い視野がいるかなと思ったからです。
それも一人ではやはり難しい、誰かとつながっているとはじめて可能になるという歌です。

それを感じて、また曲も一度耳にしていただければ、幸いです。
ハード・ボイルドだけど、ハート(心)をボイルド(暖めて)してウオームハート(暖かい心)で。
えらいジャパーニーズ・イングリッシュで申し訳ないですが・・・・・・・。






# by asakura_h | 2018-09-23 16:30
五十周年!五十年分の感謝送ります
当院もおかげさまで、9月10日に五十周年を迎えることができました。
結婚に例えると金婚式ですね。
当時十歳だった自分が還暦を迎えることを考えると、確かに長い時間だというのがわかります。

これも創業者の父、田辺裕丈をはじめとする多くの方が気づきあげた歴史があったわけで、中にはなくなった方も多くおられ、直接伝えることができませんんが、感謝を申し上げたいところです。

五十年前といえば、昭和43年です。
学生運動華やかしき頃、ちまたでは三億円事件があり、世界ではロバートケネデイやキング牧師の暗殺もあり、なんとなく不穏な感じでした。
JRも国鉄という名前で、蒸気機関車もとおっていたんですね。
最後の蒸気機関車ということで、朝倉病院の近くをとおる蒸気機関車の写真が残っています。

当時は高齢化社会を迎えるということで、老人専用の病院が全国にできはじめた頃で、当院も全国で一番最初というわけではありませんが、創業者が早くに問題を受け止め、開業にこぎつけたわけです。
それでも老人をみてどうするんだという批判もあったそうですから、今では超高齢社会で、高齢者をみないとやっていけないことを考えると、創業者の先見性には感心させられます。

そんな創業者の理念に基づき、当院も社会福祉法人を開設するなどいわばケアミックスとして高齢者の医療福祉に展開してきましたが、ここ十年ぐらいでしょうか、厚労省の必殺技、梯子外しもあり、新たなことには安易に手をださずに、もっぱら、作った仏像に魂をいれるがごとく、ハードからソフト、ソフトからハートへど、内部の充実、レベルアップにシフトしてきました。

その間にも聖域なき構造改革は進み、医療業界も例外でなくなり、経営面の効率化が求められることになりました。
いわゆる医療の適正化というのですが、確かに医療だから特別というのが許されなくなってきたのです。
その結果、高度急性病院や急性病院、回復期の亜急性病院、慢性期病院などと機能分化が進み、
病院であれば、本来の治療を中心にしなくてはならないということで、当院ものんびりとした慢性期病院から入退院が頻繁になる病院に変わってきました。
おかげで職員が大変忙しくなりましたが、本当に職員が頑張り、組織運営面、収支の面などで大幅な改善がみられました。

勿論これもまだ途上ですので、問題点はありますが、なんとか安定した基盤はできたように感じます。
その上、介護療養病棟が介護医療院という在宅に変わるなど、老人医療福祉の未来の視野もはっきりしてきましたので、これからはハード的に新たな一歩を踏み出す計画をしているところです。

”良質な慢性期医療なくしては日本の医療はなりたたない”というのは、慢性期医療協会の会長の武久先生の言葉ですが、その通り、今後も高度急性期、急性期、回復期、クリニックや施設の安心した受け入れ先として、朝倉、鴨部、春野などの地域の橋渡しとして地域包括ケアシステムの一翼を担うことができればと考えています。
よろしくお願いします。

関わった多くの方々、地域や利用者の方々に五十年分の感謝をこめて。


# by asakura_h | 2018-09-16 17:10
卯月はじまり、そして終わり
 ”卯月(うづき)始まる”と書くと、四月始まりとわかりますが、発音を聞くとわからないでしょうね。
 ”疼き(うずき)始まる”と思うかもしれません。
 昔はこの”づ”と”ず”の違いはduとzuの違いであったようですが、今ではすっかり同じ発音、zuになってますからね。
 それはともかく何故こんな出だしで始まるかというと、四月なのに古傷がうずきそうな寒さも残る季節だったので、思わずうずきはじまると思った次第です。
 
 確かに日差しが強いけど、冷たい風が混じり、朝晩が寒いわりには、昼間は暑い。
 そうかと思えば、六月ばりの暑い日と、三月はじめのような寒い日が交互にきて、体調も崩しがちになりました。
 六と三を足して二で割ると、四と二分の一でちょうどの天気になるんだけどなと思いながら、冬服も完全にしまうことのできない歯切れの悪い生活でした。

 まるで分断した世界と同様に,気候よ、おまえまでもかという感じでしょうか?
 そんな感じでようやく安定したかなと感じるのは、下旬の連休にはいってからです。
 街には観光客の姿が見られ、なんだかのんびりムードです。
 そんな中、昨夜は女房と一緒に日航ホテルで立川志らくの落語をみました。
 
 自分の知っている限り、落語は古典落語系と古典にとらわれない崩し系の二つの系統があって、崩し系の代表が”よしこさん”や”どうもすいません”で有名な初代林家三平。
 古典落語の代表格は昭和三十年代一時期衰退しかけた落語を立て直した二代目志ん生ですね。
 漫画にたとえると古典落語系が手塚治虫に代表するストーリー漫画系、崩し系が赤塚不二夫や藤子不二雄のギャグ系あるいは別名キャラがたっているキャラ系に相当するかもしれません。

 その志ん生の古典落語に対抗するようにでたのが立川談志で、立川というとなんとなく崩し系の代表という感じなんですが、古典落語そのものでした。
 いいんだけど、めちゃくちゃ笑いたかったので、それが少し物足りなかったかなという感じですね。
 途中で志ん生の物まねもでて、声までまねたのかと思ったぐらいでしたね。

 そのあと食事会もありましたが、志らくが登場して客席でも回ってくれるかと思いましたが、それもなくなんとなく寂しい気がしました。
 食事はわりとおいしかったのですが、ちょっと残念。

 それでもう少し盛り上がりたいので、その後にひろめ市場に行きましたが、いやあ、混んでいること。
 すぐ日本人じゃないとわかる西洋系外人も結構見かけるのも驚きです。
 やっと奥の一つのバルのカウンターに座って、ちょいのみ、これがまた雰囲気がいいんですが、おかげで隣に座っていた東京と名古屋という遠距離の若いカップルと一緒に飲むことになり、一夜交際も面白かったですね。
 彼らも高知のよさを堪能してかえってもらい、リピーターになってくれるといいですが。
 思わず県外客を接待したような気分でした。

 帰ってからのニュースの一つは北朝鮮と韓国の融和ムード、南北の雪解けか?
 それが本当なら、分断される世界のかすかな希望かもしれませんが、どうなることやら。
 せめて気候だけは、分断されないように祈るのみです。

 さあ、連休も後半戦?天気もよさそうなので、卯月(うづき、四月)が終わり、雨月(うづき、梅雨)までの一ヶ月近く、精一杯青空を楽しみましょう。



# by asakura_h | 2018-04-30 13:36