地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
by asakura_h
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
検索
最新の記事
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
トップ
    
<   2015年 05月 ( 2 )   > この月の画像一覧
俺たちに老いはない
インドに旅行し、人種的偏見がインド植民を困難にしていることを指摘した「インドへの道」の作者であるイギリスの小説家ファスターの言葉に、“老齢と老化を一緒くたにすることは避けなくてはならない。老化はほとんどどんな年齢でも、我々に襲ってくる感情である”というものがあります。

確かに20歳でも、意欲のない言わば老人のような青年もいれば、100歳でいきいきと生活される青年のような老人もいるのは紛れもない事実です。

自分が年齢より若いと思っている人のほうが、長生きをするという報告もあるそうです。
体力があるので若いと感じるのか、ただ精神的に若いと思っているだけなのかは分かりませんが、いずれにせよ、若い、少なくとも老いてはないと思うことは、人生への前向きな姿勢を感じますね。

また同様に、見た目が若いというのも大事ですね。
当法人の入院・入所者約350名の中で、敬老の日には90歳以上の方へ記念品を贈ることにしていますが、超高齢社会を反映してか、その数は何と150名近くにもなります。

ベッド上でほとんど喋れない方もいれば、車椅子でもあまり反応のない方がいる一方、面白い対応をされる方もいて様々ですが、この方が一番若いだろうと思った方が実は90歳代後半で、反応がなくいかにもお年寄然とした方が、逆にそれより年下だったりすることが結構あります。

これは、マラソン中継を見た時の感想にも似ています。
マラソンレース後、一生懸命頑張ったトップ選手は、さぞかし疲れていると思いきや元気ですね。
この“走る”を“老いる”に置き換えると分かります。

一番の原因は遺伝子でしょうね。
同じ歳でも若く見える方は、その親が長寿だったりします。
勿論、一緒に生活した環境が同じという可能性もありますが、一卵性双生児で比べた大規模な調査では、遺伝子の関与が75%という報告もあります。
現在では長寿遺伝子、染色体10番のサーチュイン遺伝子が7種類発見されています。

続いて生活習慣も勿論大事です。
この遺伝子を活性化する方法は、適度な運動、カロリー制限、ポリフェノールの摂取だそうです。
ポリフェノールは赤ワインに含まれるものですが、効果が出るには100本飲まないといけないそうで、ちょっと厳しいですね。

いずれは抗老化薬も発売されるでしょうが、はたしてそれはいつなのか?高価なのか?
まあ、それを待つよりそりあえず生活習慣しかないですね。

また、上述したように、気持ちも大事でしょうね。
若いと思う以外にも心の余裕とか。

“老い”がない生き方は“負い”も無駄な“気負い”もないような気もします。
その代わりに“愛”があれば・・・と言えば少しキザかな?

最も死ぬ際には“悔い”がないことは望みたいですね。
悔いばかりは薬でもどうしようもないですからね。

出る悔いは(薬を)打たれない??
[PR]
by asakura_h | 2015-05-18 18:30
老々社会がやってきた
今年から2018年にかけて、要支援者の訪問介護や通所介護サービスが、徐々に介護保険から外されて、市町村に丸投げされることになり、これで一律だった国のサービスに、各市町村の取組みの違いが出ることになりました。
それこそ、費用削減とメンツをかけて、健康長寿合戦が繰り広げられることになりそうです。

そこでは特に、地域に根差した小規模の取組みが重要視され、要支援レベルまでは互いに高齢者が地域で助け合う、共助を実践していくというものです。
高知市では、いきいき百歳体操の取組みがありますから、これが中心になりそうですが、結局、言い方を変えた高齢者を高齢者がみる老々介護なのです。
実は、そんな老々が巷では増えています。

ちなみに老人病院でも、医師には定年がないので、老医師が老患者を診る老々診療、まさに老々病院という所もあるようですし、同じく定年のない悪業の分野でも、老人の詐欺師が老人を騙す老々詐欺とか、老人の泥棒が老人宅を狙う老々強盗などもあるそうです。

一方で、定年を過ぎても、高齢者に頑張ってもらおうと人手不足のおり、老人のウエイトレスが働く老々接待や、極めつけは、先の老人泥棒を老人刑事が捕まえるという老々捜査なんて、これは冗談ですが、もし実際にあったら笑えません。

さらに笑えないのは、老いらくの恋ならぬ老々恋愛でしょう。三角関係のもつれで、老々痴話喧嘩から老々殺人も起きているそうですが、ただの老々喧嘩も負けていません。
先日はアスレチックジムで、老人が老人の耳に噛みついたとか、いやはや元気ですね。

だから、老々スポーツ大会も参加者が増えています。これからは、老々ボクシングや老々プロレスなどもありそうですか?
勿論、高齢なら認知症が加わることもありえますから、認知症者が認知症者を見る認認介護、さらには認認診療?それはちょっと勘弁ですね。

ところで、高齢化というのは世界的な問題のようです。中国は一人っ子政策でいかにその上の世代の高齢者を見るのかが大問題ですし、韓国でも既に介護保険制度が始まり、ブラジルやシンガポールは、日本以上の高齢化スピードです。
おかげで、東南アジアでの介護士獲得もすでに世界的な競争で、一番人気は報酬のいいドイツのようです。

つまり、これから世界も老々社会になる可能性が高いわけですが、最近見たネクストワールドという番組で、再生医療やナノマシーン医療の普及により、21世紀半ばには若返りも実現可能ということです。
ということは、若いまま歳を取る、若々社会というか、全く新しい老々社会が出現するかもしれません。

平均寿命も100歳を超えるとか?最高齢が150歳とか?
そうなると確かに凄いけど、そんなに長生きして何をするの?
[PR]
by asakura_h | 2015-05-11 18:00