地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
by asakura_h
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る
検索
最新の記事
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
トップ
    
<   2012年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧
眠剤恐怖症 ~眠れない夜の処方箋~
ようやく寝苦しい季節が過ぎ去ろうとしていますが、少し涼しくなったからといって安心すると駄目ですね。
暑さの続きが余計に暑く感じます。

この夏は暑さばかりでなく、オリンピックの開催もあり、時差の関係で寝不足になった方も多かったのではないでしょうか?
自ら進んで眠らないのは別として、眠れない時には果たしてどうすればいいのでしょうか。

羊を数えるより、鼻から息を吸って口から出す腹式呼吸や、読書が良いとか言われますが、より確実なのは、その日は寝るのを諦めて昼間も寝ずに頑張り、その夜にかけるとか?
ただし、その後に眠れる習慣がつくかの保障はできかねますが・・・。

また、人によっては枕も重要だったりします。中でも炭(すみ)を詰めたものが良いらしいです。炭は周りの“悪臭”も取り除いて快適になりますし、何しろ“おやすみ(炭)”ですから。

それでも、眠れないという方には眠剤を使うことがあります。
特に高齢になると、なかなか寝付けない、寝ていても眠りが浅いなど、眠りが続かないのは生理的にもよくないので、補助してあげる必要があります。

ただ、眠剤、特に睡眠薬と聞くと、少し抵抗があるようです。
それは、昔のドラマなどで、睡眠薬が自殺などによく使われていたこともあり、マイナスイメージなのが影響しているのではないかと思います。
確かに、以前の睡眠薬は呼吸抑制が起こることもあり、多量に服用すると、それこそ命の危険性がありました。
それに、眠ったらあとのことは分かりませんので、もしそのまま永遠に眠ってしまったらという恐怖感もあるでしょう。

しかし、アモバンやマイスリーなど最近の薬は随分と改良されて、ほとんど呼吸抑制がないので使いやすくなりました。
気になるのは、“突然やめると眠れない”“飲まないと眠れなくなる”などの習慣性ですが、中には少ないものもあります。
ただし、この場合は、処方してくれる主治医と相談が必要かもしれません。

そして、種類も持続時間によって超短期、短期、中間、長期型があり、寝つきが悪い方には超短期型を、眠りが浅い方には中間型などを使用したりします。
さらには、メラトニンという夜間に多く分泌されて、睡眠を誘発する物質がありますが、その効果を高めるロゼレムという薬を補助薬として使用すると、効果的に眠れることもあります。

まあ、そうは言っても一番大事なのは生活習慣です。
特に昼間活動して、夜はゆっくり休むのがベストです。
やはり昼間頑張るというのが基本でしょう。

中にはどうしても夜行性の方もいます。“夜には寝ないといけない”という法律はありませんから、その場合はご自身の身体にゆだねる方がいいです。
絶対寝なくてはと思い詰めているうちは、絶対に眠れないですから。
[PR]
by asakura_h | 2012-09-29 12:30
ゴジラの行方
日本人の能力で凄いと思うのは、何でも自分勝手に解釈して、独自のものに作り上げていくことです。
確かに、他の国にもそういうことはあるでしょうが、製品や民主主義という制度や文化ばかりでなく、原子力さえも、まるで平和の使者のように利用することはなかなかできないことじゃないですか?

日本に原爆が投下され、ビキニ環礁の水爆実験で第五福竜丸が被爆するなど、日本人は原子力の恐怖を知りましたが、普通なら「そんなのもう二度と御免だよ」となりそうなものですが、逆に原発として利用しています。
それ以上に、ちゃっかり地域振興も含めて、国民エネルギー政策の根本にもなっています。
これは、あれほど日本をめちゃくちゃに破壊したアメリカを受け入れて、憧れの対象に変えたのと同じ価値観の変化と同じですかね。

戦前、あれほど天皇万歳を叫んでいた偉い先生方が手のひらを返したように民主主義を唱えたといいますから、すごいことですが、考えようによれば、それだけ柔軟ともとれますね。
元々軍部に従っていたのがアメリカに変わっただけですし、一番大事なことは従うことかもしれません。


それはともかく、そんな原子力を象徴する映画がゴジラです。
ゴジラは、昭和29年に製作された元祖モンスター映画のキャラクターですが、水爆実験で目が覚めたというより、原爆のキノコ雲をイメージしたその姿や、ガイガー計数器で放射能を確認されることから被害者でしょう。

それが、日本は水爆を投下した国ではないのに、勝手に逆恨みして襲いかかるという、元祖理由なき殺人、あるいは誰でもよかった犯、アメリカへ行く途中だったかもしれないが、たまたまそこに日本があった犯です。
まさか、日本をアメリカの一部だと思っていたのではないのかな?そうだとすれば鋭いかもしれませんが、本来は格廃絶がテーマの映画だったと思います。

ところが、映画があまりにも面白く人気が出て、ゴジラがモスラとか正義派怪獣と戦った後は、キングギドラとかいう地球を破壊する怪獣を退治したりと、見事にアイドルやヒーローになりました。
おかげで自分も大ファンにさせてもらいました。
映画ターミネーターで、シュワルツェネッガーが正義役になるのと同じ理屈でしょうが、時代の空気を読み、見事な転身でした。

そして、ゴジラの解毒過程は、まさに原子力も平和の使者のイメージ化とダブります。
最後には、勝手にメルトダウンしたり、歩く原発そのものでしたね。
そんな幻想がはがれたのも、今回の震災でした。
これは絵空事ではないんだ、すでにゴジラはリアルを失っていました。

もっとも、それ以前にゴジラ映画そのものは時代と合わなくなり、5年前に最期を迎えました。
ゴジラの最期は、少なくとも原発への幻想が消滅する予兆だったのかもしれません。
時代は、新たなヒーローを求めるが如く、新たなエネルギー政策を求めているのでしょう。

原発はアメリカや既得権益の方々の意向でしょうが、福島の被害はまで続いているようです。
すぐにすべてをなくせは無理でしょうが、なんとかなるぬものか?

もし、ゴジラ映画が新たに復活したらどうなるのか?
きっと、放射線被害の状況や被害者の状態がリアルに描かれた超リアルな映画になるんじゃないかと思います。
3Dにしたらすごいでしょうね。
でも、それが本当のゴジラの恐怖でしょう。
[PR]
by asakura_h | 2012-09-19 17:37
既知(きち)との遭遇(日本の未来世紀”高知”)
レストランや喫茶店に行くと、隣のグループやカップルの声が聞こえることがあります。
別に聞き耳を立てているわけではなく、あくまでも自然に聞こえてくる中に、医療介護専門用語がまじったりして同業者と思われるのものが、たまにあります。
もっとも同業者というのは、医師や看護師などの医療関係者という意味ですが、そんな時はなんとなく親しみを感じてしまいます。既に知っている人たちへの遭遇は安心感を覚えるのでしょうか?
勿論、話している本人たちは、まさか近くに同業者がいるとは思わずに喋っているように見えますが自分達の会話も聞かれている可能性がありますから、実はお互いに聞かぬふりをしているかもしれませんね。だから喋る内容によっては注意は必要です。

今でも患者が増加している、エイズという感染症がありますが、数十年前にそれが発見され広がり始めた頃は、なかばパニックでした。
当然、医学部でもこの病気を授業で取り上げましたが、その帰りの電車の中での出来事です。
真面目に授業を受けていた学生のノートの内容を、別の学生が勝手に写していたことに憤慨して、「おい、お前、エイズをうつすなよ」と大声で言ったそうです。
その途端、周りの乗客が驚いた顔をして、学生たちはしばらく白い眼で見られ、立場がなかったとか。
特に言葉の短縮形には注意をしましょう。

それはそうとして、案外、医療関係者は街中にいるような感じですが、それでも北欧に比べれば、人口比で半分くらいだそうです。
いかに手厚いかは、人の数がいかに多いかというのも、ひとつの指標になることを考え合わせれば、北欧は“高”福祉であり、現在の日本は“中”福祉なのは納得できるかもしれません。

より良い医療福祉を提供するには、もっと人手がいります。
例えば、アメリカではこの医療関係者、特にナースが雇用の受け皿になっているようです。
また、ナースも専門化していて、数年掛かりの研修が必要な正規のナース以外にも、三か月程度の研修で可能な心電図、採血専門ナースもいて、それらが医師の数ぐらいいるそうです。

その原因は、製造業が安い労働賃金を求めて、海外に出て行ってしまったため、残るは医療福祉ぐらいしか仕事がないということのようです。
つまり、社会全体が第三次産業、いわゆるサービス業に移行している中、ホテルなどサービスの多くが機械化され、雇用の受け皿になりにくく、医療福祉関係しかないというのが現状のようです。

この現状は、高知県にも似ているような気がします。
主たる製造業がなく、漁業も衰退、農業も雇用の受け皿としては弱く、残るは医療福祉しかない。
まさに高知県は、日本の近未来を映しているように思います。

来年の高知の観光キャンペーンは日本の未来世紀高知はどうでしょうね。
歴史めぐりよりも案外関心が高かったりして、ただしハッピーじゃないと来ないだろうから、安心したサービスを提供できるよう、きちんとしたシステムを作る必要がありますね。
その為には人材を増やす必要があります。そうなると、もっと医療関係者が増えて、ますます日常会話にも注意が必要かもしれません。
でも、たくさんいれば逆に気にならないかもね・・・。
[PR]
by asakura_h | 2012-09-12 17:23
おいらは医療監視官
9月に入り、何となく秋の気配がしてきました。
スポーツや食欲の秋を控え、健康の秋かなと思いながらチラッと思い出すのは、夏休みにした健康チェックのことです。

今回は腰痛のために、単純腰椎の写真とMRI、飲み疲れの胃を検査したのですが、検査を受けて気がつくことは、ついつい患者目線で病院評価をする癖がついていたことです。
受付やナースの対応、説明をきちんとしているか、進行はスムーズか、込み具合や内装など、それぞれ見所があります。
思わず評価点をつけたり、まるで医療監視官にでもなった気分でした。

検査を受けてもついつい職業柄、えっ?と思うこともあります。
例えば、胃カメラはその場で自分の胃を見られますから、こんなので生検?と思いながらも口をはさむのを遠慮して結果待ちしましたが、特に問題はありませんでした。
この生検というのは、癌かもしれない怪しい部分を摘まんで、その組織を詳しく調べるのですが、摘ままれた部分は出血したりして、いわば人工的に作られた胃炎状態ですから、あまり気持ちの良いものではありません。

ただ、中には健常に見えても、癌だということもあるみたいですから、まあ仕方ないかと思っていますが・・・。
それにしても、MRIや胃カメラの検査で、それぞれ7、8千円ほどかかるのには驚きます。3割負担はきつい。

それはともかく、医師になる前にまず患者になって、その気持ちを理解するのが良いとよく言われますが、まさにその通りだと思います。
以前、虫垂炎の手術を受けたことがありますが、腹部へ術後の排膿のために、ドレーンという管を挿入するのですが、動くと痛みもあり、生活がかなり制限されます。
そりゃあ、そうです。
管で体の中を突き刺しているわけですからね。
やる側は簡単ですが、やられる側は大変なんですよ。
そんなことが、よく分かります。

このようなことを自分の病院でやれば、アンダーカバー・ボスというテレビ番組、社長が客やパートのふりをして、従業員の仕事ぶりをチェックするという番組そのものですね。
ただ、この番組ですが、いくら変装しているとはいえ、社長の顔を従業員が知らないというのも妙ですね。
一体どんな会社なのか?と思ったりしますが、意外と現実はそうなのかもしれません。
大学の授業などでは、代返で一度も出席せずに、試験だけでパスしようという学生がいるため、試験問題に教授の顔をこの中から選べという出題がありましたからね。
案外、トップなんてあまり関心ないものです。

だからじゃないですけど、時々役割を交換するのも、お互いの仕事が理解できるのでいいかもしれません。
昔、ナースの仕事を知るために、2時間炎天下で入浴介助をしたことがありますが、えらく疲れました。
夏休みの中、親と小学生の子供と1カ月役割交換?いいですね~。
[PR]
by asakura_h | 2012-09-08 12:43