地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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えごっそうとは違うで
高知では男性を「いごっそう」、女性は「はちきん」とよく呼ばれます。
「はちきん」とは通説では、金玉が8個もあるような男勝りな女性のことを指すようで、以前は否定的な意見が多かったようですが、最近では比較的肯定的な意見のほうが多いように思えます。
一方で「いごっそう」は、やたら頑固で周りとの協調性がないという否定的なイメージですが、本当のところはどうなのでしょうか?

ウィキペディアによると、自分の信念を曲げない雄々しい男性のイメージです。
そこで思い出すのが、大学時代に出会った一般教養の初老の男性教師です。
白髪で服装にも無頓着、冬でも素足でスリッパのまま学内を歩き、時事英語を教えていました。
意欲のない学生には厳しいので、「ジジイの英語」なんて揶揄されていましたが、他の先生に聞くと、大学上層部からの筋の通らない命令にも頑なに拒否し、周囲の先生方には頼られていたそうです。
ただ、ある先生に「どうも、いごっそうらしいのよ。やっぱり愛媛県の方とは違う」と言われたのには、がっくりしました。
どうやらその先生は、愛媛が「いごっそう」の県だと勘違いしていたようです。

よく地理的に位置関係が、ごっちゃになる隣同士の県というのがあります。
栃木と茨城、熊本と大分、島根と鳥取などですが、文化的なごっちゃは初めてで、その場ですぐに訂正させていただきました。
でも、この先生の持つ「いごっそう」のイメージは悪くなかったのです。
ちょっと頑固だけど、筋の通らないところは譲らない、いわば明治気質の青年のようなイメージ、恐らく明治維新に活躍した土佐の志士たちのイメージとダブっているのかもしれません。

この県内と県外のイメージのギャップは何でしょうか?
確かに最近の高知は元気がありません。
学力低下は昔からですが、それでもせめてスポーツは頑張っていました。
ひと昔前の高知といえば、高校野球です。
土佐、高知、高知商業の御三家が甲子園を縦横無尽に駆け回り、強豪相手だとメラメラ燃えて勝利し、たまには伏兵に負けるという愛嬌もありましたが、毎年優勝への期待に胸が高鳴り、応援したものです。
そう思うと、「いごっそう」の評価は昨今だらしのない、平均寿命もワーストをひた走る男性陣に対しての「喝」じゃないかと、自分も含めて思った次第です。

だから、本来の「いごっそう」は威厳があって「威ごっそう」なのではないか?
自分勝手でただ頑固なだけなのは、似非(エセ)の「いごっそう」、いわゆる「えごっそう」です。
これから先は信念の通った本当の「いごっそう」の時代かと思います。
本当の「いごっそう」、頑張れ!

ところで、オカマの方たちは何と呼ぶのでしょうね?
外見が男性で心は女性の方は「はちきん(八金)」ですか?えっ?違う??
答えは「じゅっきん(十金)」?なるほど2つ多いですか。
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by asakura_h | 2010-11-26 17:05
感染症に気をつけよう
11月は霜月、その由来は霜降る月にありますが、医療関係者にとっては、まさにインフル月です。
これから、インフルエンザ予防接種やインフルエンザ罹患者の治療と、1年で最も慌しい時期に突入します。
特に昨年は、新型インフルエンザで日本国中が慌てふためきました、今年からはすっかり新型も季節型となり、従来のインフルエンザ対策の中に組み込まれています。

それにしてもここ数年の、まるで積年の恨みでも晴らすかのように、感染症が猛威をふるい始めています。
先ほどの新型インフルエンザしかり、ノロウイルスしかり、他にもサーズ等のエマージングウイルス(新たなウイルス感染)が流行になるかと思えば、今後は地球温暖化の影響で、蚊を媒介とするマラリアなどの亜熱帯性感染症の出現なども危惧されるそうです。

さらに最近の話題は多剤耐性菌の出現です。
特に怖いのは、どんな抗生剤も効かない作用を有するNDM1という遺伝子を持つ細菌が、容易に他の病原菌にこの遺伝子を移すことで、最強の病原菌が出現する危険もあるということです。

今のところ、新しい抗生剤も採算が合わない等の理由で、製薬会社も開発に躊躇しているこの隙間、まさにその隙間を衝かれたような気持ちです。
恐るべしは細菌の知恵か?

一方、人類防衛軍、いわゆる抗体等の免疫はどうでしょう?
ストレスはもちろんのこと、気象の不安定さで体調を崩したり、風邪でも安易に薬に頼ることで免疫が低下しています。
そして、特に日本人は清潔好きで、子供の土いじりを嫌がったり、食生活についても、好みに任せての偏食も免疫の低下につながります。

そんな中でも特に薬に頼ること、抗生剤の乱用がまさしく多剤耐性菌発生の原因です。
まさに細菌とは図太いもの、しかし、こんな細菌がないと私たちがやっていけないのも事実です。
私たちの体内には多くの共生細菌がいます。
皮膚の湿潤を保つのも皮膚の常在菌、代謝を助ける腸内の無数の細菌、もちろん口腔内にもいますから、キスしたら細菌の移し合いです。
それらは実は病原菌のバリアにもなりますから、抗生剤の乱用で死滅すると病原菌が元気になるのです。

だから逆に、こういう細菌たちと仲良くして病原菌を駆逐するのも手ですね。
よくありますよね、テロリストの中の穏健派を懐柔して壊滅させる手法。
何しろ私たちは微生物の海の中に住んでいますから、その細菌たちとうまく付き合うのも大切です。
また、感染流行時期を除けば、免疫を鍛えるためにも、少々汚くても気にしないことも大事ではないでしょうか。

そういえば、政府民主党にも感染症が蔓延しているようです。
こちらは官僚に染まる官染症。キャリアー(キャリア)にやられましたか?
治療は抗生剤(更正剤、更正させる薬)か、抗体(政権交代)による免疫(免役、役を免れる)しかないですね。
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by asakura_h | 2010-11-20 12:31
3Dジャパン
昨年は3D映画、今年はヒット商品のひとつに3Dテレビがあります。
画像が立体的に見えるため迫力満点だそうですが、それ以上の注目”商品”は、今年から来年にかけての「3Dジャパン」ではないかと思います。
この”商品”の迫力はスゴイですよ。何しろ、目の前の日本の現実そのものですから、別名、実体とも実態テレビとでも言っていいでしょう。

その3Dというのも、1つ目はデフレの「D」です。
ご存知の通り、物価が下がることです。
今は、海外から安い製品がどんどん輸入されてくる為、安売り競争をしなければならない。
それは結局、企業の利益が縮小し、数の勝負となり、仕事は増えるけど収入が減り、従業員の給料も下がる。その結果、買い物もますます安い物を買うという、いわゆるデフレスパイラルを誘発します。

2つ目はデプレッション、いわゆるうつの「D」です。
下がるのは値段、縮小するのは経済、萎えていくのは気分です。
日本の年間自殺者数は三万人ともいわれており、その中に多くのうつ病患者が含まれていると思われます。
この原因には、男性ホルモンのテストステロン低下が指摘されていますが、明日への希望が見出せないことや、絆の消失も関係しているのではないでしょうか。そればかりでなく、何となくうつ気分というのも蔓延しています。
昔の日本のように家族、地域、職場の絆でも強ければ、なんとか踏ん張れるものです。
何しろ今では希望や絆は絶滅危惧種ですから。

3つ目の「D」は品格の消失、デグラダデーションです。
グレードとは品格にあたります。つまりデグレードでグレード(品格)を失うことを意味し、その名詞形がデグラデーションです。
確かに日本人の品格、女性の品格などのベストセラー新書のように、最近は書籍も品格ブームです。
また、教師や弁護士、医師などの品格が問われる職業の方たちが、わいせつ行為などで逮捕されたり、分別あるはずの中年男性がモンスター客に変身したり、本来払うべき学校の給食費を払えるのに拒否したり、挙句の果てにはリーダーとしての品格も失って、無責任なリーダーになっていく。
その反動か、昔の毅然とした日本人や武士たちが、再び評価されています。

悪いものづくしの「3Dジャパン」ですが、希望はないものでしょうか?
時代の流れでどうしようもないこともありますが、デフレは製品の付加価値で勝負するしかないでしょうし、デプレは今一度、地域の絆を取り戻したり、病があればなるべく周囲の人たちが気づき、早めに受診を勧めてあげることでしょうか?
せめて品格ぐらいは、自戒も含めお互いに気をつけたいものです。

なお、どうしても「3Dジャパン」がお気に召さない方には、他にも独裁、ドグマチック(独善的)、反日デモの「3Dチャイナ」という”商品”もあるそうです。いかがでしょうか?
まだ自由のある日本のほうがマシか・・・。
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by asakura_h | 2010-11-17 10:21
円高く、熊越ゆる秋
天高く、馬肥ゆる秋。

秋といえばこのフレーズですが、今年の秋はまさに円高く、熊越ゆる秋です。
円高の背景には各国の通貨競争があり、日本は他国のターゲットにされています。
国際的な発信力が弱いのでしょうか、おかげで日本の輸出企業は大打撃です。

そうかと思えば、あちこちに人里という境を越えて熊が出没しています。
先日も、老人施設に熊が侵入し射殺されたニュースがありました。
迷惑な話ですが、熊にしても迷惑な話なのでしょうね。向こうも生きるのに必死なだけなのですから。
熊ばかりではありません。蜂や凶暴な猿も出没しています。
まさにオール野獣総進撃です。

そんな国内外ピンチの日本ですが、噂によると円高に関しては、企業もただ手をこまねくばかりでなく、海外の資産を買い取っているということです。さすが、日本企業!?

そうなると買って欲しいものはイタリアのサッカーチームです。
日本人だけのチームを作って、Jリーグを二軍にして、そこで活躍した選手が一軍のチームで世界をフィールドにプレイをします。
ワールドカップには一軍のチームがそのまま参加したら、チームワークもバッチリですから優勝するかもしれません。

こう考えれば、しぶとく出没する熊もうまく使えるのではないでしょうか?
せっかくだから熊を全部捕まえて、公園を作ればどうでしょう。ジュラシックパークならぬ、クマシックパークです。小さな熊と触れ合えば人間にも馴れて、うまくいけば、成長しても犬のようにペットとして飼うことが可能かもしれません。
熊だったら防犯にも有利です。押し売りが来て、突然熊が出てきたらお笑いですね。
まあ、いなくても家の前に「熊がいます」という表示だけでも威圧効果は十分ありますが。
しかし安心し過ぎるのは禁物です。熊が冬眠に入り、効果がなくなることもありそうです。

また、ツキノワグマは胸に白い月のような模様があってユニークですが、これをキャッチフレーズに外国へ輸出したらどうでしょう。
さらに改良して白い部分を広げ、目の周りを白く逆パンダ状態にして売り出し、パンダ外交以上の熊外交をする。同じ熊外交ならいっそのこと各国大使館には熊を大使にして交渉させる。押しに関しては日本の外交官よりも優秀かもしれませんね。

それ以外には、遺伝子の改良で白と黒のストライプにしてシマウマならぬ「シマクマ」、トラ模様のトラウマならぬ「トラクマ」。あるいは赤と白の組み合わせで究極の日本熊、日の丸熊なんてどうでしょう。

こんなことを書くと熊に怒られそうですが、困った困ったというより知恵を出せ!ですよ。
冗談を言ってるうちにいい考えが浮かび、実現するかもしれません。
ひょうたんから熊ですから。あっ!駒ですか?
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by asakura_h | 2010-11-11 13:00
まずは地診地療
小学生の頃、円谷プロによるテレビ番組ウルトラQが大人気でした。
自然のバランスが崩れて、怪獣が出現するという内容で、怪獣ブームの火付け役になりましたが、残念ながらリアルタイムで高知では放送されませんでした。

当時高知では民放が日本テレビ系列しかなくTBS系列のウルトラQの放送は不可能だったのです。
テレビで見たのは、一年ぐらい後の再放送だと記憶しています。

今思えば、自然のアンバランスより放送局の偏在という社会のアンバランスのほうが切実だったと改めて思い返す次第です。
幸いに社会のバランスが崩れても怪獣はでてきませんが、怒りやため息がます。さしずめ妖怪や幽霊でもでたら、ウルトラオバQでしょうか?

そんな今の社会のアンバランスの一つが、本来競争が必要でないところに競争を持ち込み、競争が必要なところに全く競争がないことです。前者の例が医療介護の分野です。
ただ、全く競争が不要というわけではありません。
確かに効率化や、ある水準以上のレベルを保つことは必要ですが、それを競争に任せるのはおかしいのではないでしょうか。
競争の為の規制緩和が、ドクターの地域による偏在を生み、地域医療の崩壊が起き、特に専門医の偏りは産婦人科小児科の減少に顕著です。
これらのことは、何でも自由にさせずにきちんと国が計画性を持って指導管理すべきことです。

その一方で、農業は手厚く守られています。
最近、地産地消という言葉を耳にします。地元でとれた作物などを地元で消費することでエコになると盛んに推奨されているようですが、長い目で見てどうでしょう?
所得の低い高知県では値段を下げざるをえなくて、利益も小さくなる。
結局のところ、次第に経済規模が縮小していくような気がします。
反対に利益を見込める地産外商のほうが、競争をへてよりいい作物をつくりだすことにもつながりメリットが多いのではないでしょうか?
もちろんリスクがありますから、場合によっては農家が互いに連携し一体となって取り組むとか、いろいろ考えないといけませんが、まずは外商ありきだと思います。
その上で地産地消よりも先にやるべきことがあります。

それは安心して暮らせる地域社会の構築です。
それがあるからお金も使うようになってはじめて経済的なメリットが生まれます。
そんな地域社会の安心の基は、地域にいて、安心して診察が受けられ、治療・療養ができる、地域完結型の医療・介護の存在でしょう。

もちろん、特殊な疾患の治療に地域外の病院を利用するのは仕方がないことです。ニーズが少ないところに特殊な病院を建てるのは非効率ですから。
しかし、安心して子供も産めない、地域に住む高齢者が遠くの施設に行かなければならないというのはどう見ても変です。

地産地消より、まずは地診地療(地域で診て、地域で治療・療養する)。
それが単なる真夏の夜の夢に終わらないように祈りたいものです。
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by asakura_h | 2010-11-04 16:46 | コラム
リーダー不在の時代
例年は鬱陶しい梅雨の季節も今年はワールドカップサッカーのおかげで大いに盛り上がりました。
日本チームはまったく期待されていなかった為、勝った時の反動はすさまじく、
今じゃあ、あの岡田監督も名監督です。
もし、背後に演出家でもいれば、脱帽どころか、脱毛して翌日から出家しそうです。
それにしても、岡田監督、本当に名監督かどうかは別にして、迷監督だったのは事実のようです。

アジア予選と勝ち抜いてきたメンバーである中村俊介主体のチームが大会直前でうまく機能しない、多くの評論では本田選手中心のチームにすればというアドバイスもありましたが、なかなか踏み切れず最後になって一か八かの選択が功を奏しました。
確かに難しい選択だったかもしれません。
その難しさとはリーダーとして私情をとるか、非情をとるかの選択に思えました。
確かに冷静に現在の実力を比べた場合、本田啓介中心のメンバーがよいのは明らかですが、それを選べば、昔から苦楽を供にしたメンバーを切ることになり、非情になってしまいます。
中村俊介を選ぶという私情を挟むか、本田啓介を選ぶという非情を取るか?

日本人はどちらかと言えば私情を挟むリーダーを好むように思えます。
源義経、西郷隆盛など非情な感じはしません。
判官びいきという言い方を生み出した日本史最初のアイドル源義経は、朝廷から官位という褒美をもらったために、非情な兄の源頼朝に暗殺されますが、武士政権を樹立しようとしていた源頼朝の選択は間違ってはいませんでした。
西郷隆盛も情に厚く、非情に思えた友人の大久保利通はあまり人気がありませんが、大久保利通の明治政府での活躍がなければ近代日本はありえませんでした。

ただ非情だけのリーダーというのもありえません。
何処かに私情の部分がないと人をひきつけないので、多分非情と私情のバランスが重要なのでしょう。
時にはリーダーは非情という悪人にならないといけないし、私情という心配りやフォローも必要です。

ただ日本が今回もっとも魅せたのは、そういうリーダーの下でも工夫しチームワークを作り上げ、リーダーさえ乗せていった、現場の選手達、支えたスタッフのすばらしさでしょう。
技術的ハンディを走り回ることで補い、気迫あるプレイをみせてくれました。

これを医療介護現場で当てはめれば、リーダーが頼りなくても、現場で働いているメンバーが本気になり、チームワークを発揮してやればできるということです。
やはり現場力です。
政治の世界が顕著ですが、リーダー不在の今の時代の一つの解決方法でしょうか?
ただし、日本選手があれほど走り回れたのも、岡田監督の技術不足を補う指導の成果だそうですが、だからと言って、我々が変なリーダーや政治家に、無駄に走らされるのは勘弁願いたいものです。
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by asakura_h | 2010-11-03 16:46 | コラム