地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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最近の認知症をめぐる話
先月は福岡でノバルテイスという企業主催の認知症の勉強会があったので、早速JRで行ってきました。
飛行機を使わなかったのは、飛行機が怖いわけでも、チケットがとれなかったわけでもなかく、岡山で別の勉強会があったからですが、相変わらず、高知から岡山までの土讃線のデイーゼルカーはトンネルが百個あり、途中の四国山地内の吉野川沿いは大歩危、小歩危という景観もありながらトンネルのせいでまるで切り取られたシネマのように途切れて、その上曲がりくねっているのかのろのろ運転で、山地を抜けるとスピードはでますが、トータル二時間半の長さなので、疲れました。

一方、岡山からの新幹線が相変わらず天国に思えました。
さすがに四国というローカルの悲哀を感じながら、この土讃線を新幹線化しようというアイデアもあるそうです。
確かに実現したら便利でしょうが、四両の車両で乗客の数も半分もいないようなので、確実に採算は合わないだろうな。

それはともかく、福岡の勉強会は認知症の患者とその家族にいかに医者として寄り添っていくかという話でしがたが、少し違和感のある意見が、あまり医者も認知症の診断にこだわるべきでないというようなことでした。
確かに診断をすることがゴールではなく、本人や家族にとってはそれがスタートなので、それからいかに関わっていくかが医者の役割ということを忘れないようにという主旨だと思いますが、やはり診断は大事かなと改めて思った次第です。

そもそも認知症は病名でなくめまいなどと同じように症状名ですから、それを引き起こす病気があり、その一番多いのがアルツハイマー病なわけで、それぞれの病気に対する治療も違ってきます。
また病気によってでてくる症状も推測できるので、介護の仕方も変わってきます。
例えばアルツハイマー病が問題行動を起こしても、環境を整えることだ対処可能なことが多いですが、レビー小体型認知症ではどうしても薬によるコントロールが必要になります。
アルツハイマー病で初期から転倒が多ければ、他の病気が絡んでいる可能性もあるし、アルツハイマー病の診断そのものが間違いという可能性もあります。

だから診断は重要なわけで、きちんと診断をつけることが重要です。
それをしなければ医者の役割も半減してしまいます。
ただ医師に診断から認知症の戦いがスタートするという意識が薄いのは、今の医学教育が急性期中心だからじゃないかという気がします。

認知症は典型的な慢性期の病気ですが、急性期の延長に慢性期があるわけでなく、むしろ慢性期が普通で、急性期が特殊なのでは?
特に超高齢化が当たり前の社会では、慢性期が普通ですからね。
そう考えると、元気でいることの幸せを余計に感じます。


by asakura_h | 2019-02-07 21:08
我が青春にクイーンはなし
昨年からクイーンというイギリスのバンドのボヘミアンラプソデイーという映画がいいというので、見にいったら、すごくよかったので、ついつい他の人にもおすすめだと吹聴しているこの頃。
 同じような感銘を受けた人達も多いようで、その人達の口コミの輪が広がり、いまだに人気が続いているようです。
中には複数回見ている人も結構いるようで、さすが筋金入りの人達は違いますね。

でも、確かにブルーレイを待っているよりは、あのでかいスクリーンでコンサートの臨場感を感じながら見るのが迫力があり一見の価値はあるので、見るならスクリーンですね。
その上、細かい部分まで再現されているそうです。

主人公のフレデイマーキュリーはバイセクシュアルで結局エイズで死んでしまうので、その最後のコンサート、いわゆるライブエイドの伝説的なコンサートをクライマックスにして、そのコンサートへの登場の場面から始まり、一気に過去に戻って、クイーン結成時から分裂、和解のプロセスを経て、クライマックスへの突入が格好いい流れになっていました。
恋あり、友情あり、裏切りあり、ビジネスの非常あり、人間ドラマてんとこもりで。
それにしても流れる曲もいいなと改めて思いました。
あのフレデイーとバックの3人のコーラスの組み合わせが絶妙なんだな。

最初にクイーンを聞いたのが高校生の時で、ちょうど洋楽戦国時代だったかな。
カーペンターズ、エルトンジョン、ミッシェルポルナレフなどが台頭して、それなりに魅力的なミュージシャンがいたけど、ちょうどビートルズに熱中して、通り一遍の曲は頭にはいったので、新しくビートルズに変わって熱中できるバンドを探している時に出会ったのがクイーンだったような気がする。
クイーンという名なのに男性ロックバンド、女子という名前の男性歌手みたいな感じで少しひっかったけど、すぐにその違和感もなんのその。
キラークイーンという名前の曲で、メロデイアスな曲調とビートルズも思わせたコーラス、容姿も格好いいのでこれはと思ったのもつかの間、それ以降の曲が何故か、メロデイーだけどしつこい感じがして、特にあのボヘミアンラプソデイでめげたのかな。
その後にアバなんかもでてきたので、ついつい聞かなかったのかな。

クイーンを見直したのは、数年前に世紀をこえた歌という番組でちょうどボヘミアンラプソデイを改めて聞いた時、すごい曲だと感じ取ることができたから。
別にイギリスで過去千年間の中で一番人気曲の投票をやって、ヘイジュードやイマジンを押さえて一位になったということを抜きにしても、バラードパート、ロックパート、オペラパートからなるその構成のすごさに圧倒されたというのが、正直な感想。
やっと自分もクイーンがわかるようになったのかという感じかな。
だから映画も興味があったけど、重い足を運んで見てよかったと思った。

それにしてももっと若い時にクイーンを聞いてもよかったかなと思うこともあるけど、その時の音楽感知能力では無理だったのだろう。
それでも今の方がよけいに味わえることもあるので、それでいいのかな。
我が青春に悔いはないけど、クイーンもないということか。
いや、今も青春と思えば、クイーンありかな。
とにかくおすすめ映画です。

by asakura_h | 2019-01-20 16:58
”医の志師(士)”でハッピーにいこう
 いよいよ今年も終わりを迎えます。
 今年の漢字一字”災”が示すとおりに災害も多かったし、トランプ大統領に象徴されるような自国ファースト主義の台頭など、グローバル化の流れを止めるような嫌なニュースもありました。
 また平成フルイヤーとしては最後となります。
 来年はどんな元号になるかわかりませんが、元年には違いありません。
 その意味では当院も来年は五十一年目という元年を迎えることとなりましたので、気持ちも新たにするにはふさわしい年になるでしょう。

 それにしても来年はどんな年になるのか?
 干支でいうと亥の年、猪の年ですね。
 歴史的に見ると、亥の年は大きな災害が起きているようです。
 江戸時代に富士山の宝永大噴火、桜島の安永大噴火、大正時代の関東大地震、八十年代の日本海中部地震、二十四年前の阪神大震災、十二年前は地震はなかったのですが、猛暑というキーワードが使われたのが十二年ぐらい前ですから、何らかの自然災害に関わることが起きる年なのかもしれません。
 再び来年も災が漢字一字なら笑えません、
 どうせ災がなるなら、再び災ということで再でもいいですけどね。

 ただ確実といえるのは、科学の進歩でしょう。
 AIの進歩など、これからの世界をがらりと変えてしまいそうな勢いがあります。
 特に医療でも再生医療の進歩はめざましいものがあります。
 すでにIP細胞の黄斑変性症の臨床実験は行われて成果がでているようです。
 ただ費用は一億円かかるので、このお金の面をなんとかすればますます実用化に近づくことは間違いないでしょう。
 いよいよ来年には難病と言われるパーキンソン病への応用も始まるそうですしね。
 また遺伝子医療もすすみ、キャス9という酵素を使って、99%の確率で遺伝子を改良できるので、再生医療以上に今まで難病と言われる疾患への治療への道も進むでしょう。
 まさに医療は確実に進歩し、来年、いや来年以降は維新ならぬ医新、あるいは医進は間違いないと思われます。
 
 そうなると、技術というハード以上にそれを扱うソフト、または医療技術者のハートの面の進歩も必要になります。
 ソフトはいわば組織、制度的や法的な問題、それらの整備も必要ですが、もう一歩進んでわれわれ医療従事者の技術に見合うメンタルを持てるかどうか、ハートのレベルアップも必要でしょう。
 そういう意味では、猪の年は”医の志師(志士)”の年です。
 志を持って頑張っていきたいものです。

 そんな志も、高い面も持ちながらも、現実的な目標としては、自分よりの適度な高さにするのも重要かもしれません。
 そうすれば、つまらないことも足もひっぱられずにやっていけそうな気がします。
 そして志でもう一つ大事なことが、志を同じくすることですね。
 経営とは何かと問われると、つい職員同士の”志を同じくすること”だと答えます。
 その心は志(k)を合わせ(A)てKA(ケイエイ)になるからです。

 それは冗談ですが、確かに志を合わせることは大事です。
 志を合わせることは方向を同じくすること。
 志を合わせることで志合わせに、志合わせで幸せに、そうしてハッピーでいきたいものです。




by asakura_h | 2018-12-31 16:14
短い秋見つけた
 12月にはいると突然のように寒くなりました。 
 それこそ寒さの底にいるような寒々しさで、11月が比較的幾分暑い日もあったぐらですから、この気温差にまいります。
 温暖化とは気候の極端化のことを言うようですから、まさにそのとおりですね。

 秋の始まりも、猛暑の夏から、突然気温が下がって、それこそ短い秋かなと思っていましたが、中盤から後半にかけては気温の高い日も多く、台風もなく天気もよかったので、過ごしやすい日々が多かったような気がします。
 それでも朝晩は小冬、昼間は小夏のような感じでしたから、その間の本当の秋は案外短かったのかもしれませんね。
 まるで短い秋、短い秋見つけたの世界です。

 これは超有名な曲、小さな秋見つけたのメロデイーに言葉をのせたものですが、秋のしみじみとした感じをだして素晴らしい歌ですね。
 サトウハチローの詩に中田嘉直という作曲家がメロデイーをつけたものです。
 昭和35年のNHKの秋の祭典に披露されてようですが、楽曲の素晴らしさに、昭和37年にボニージャックスというコーラスグループがレコーデイングして発売、その年のレコード大賞の童謡部門で賞をとったようです。

 だいたい日本の童謡は世界的にもレベルが高いそうです。
 個人的にも好きな曲が多いです。
 中田嘉直は他に、夏の思い出やめだかの学校を作曲していて、夏の思い出などは大人が聞いても美しいメロデイーです。
 そう言えば、同じ童謡の作曲家の大中恩も最近なくなられました。
 さっちゃんや犬のおまわりさんが有名ですね。
 思えば、これらの童謡は、まさに自分達の心の原点を作っているような気がします。
 童謡は心のふるさとですね。

 一方、歌い手の方のボニージャックスは第一テナー・第二テナー・バリトン・バスからなる男性四人組のコーラスグループで、全員が早稲田大学出身。
 レパートリーが五千曲という日本でも屈指の曲数をほこるコーラスグループのようです。
 それより先輩格に感じるのが、ダークダックスで、全員が慶応大学出身の同じ男性四人組のコーラスグループですが、先輩格に感じるのも、昭和35年にロシア民謡のともしびを大ヒットさせ、コーラスグループブームが作ったからかもしれません。
 実際はライバルですか?
 子供の頃にライバルコーラスグループとして歌の早慶戦かなにかの番組に出ていたようなかすかな記憶がありますが・・・・・・。

 また第三のコーラスグループとしてデユークエイセスがあります。
 ただ、いい湯だなという曲を歌うのを見たことがあるぐらいでどれほどの活躍かはあまり知らなかったのですが、子供の頃に見たアニメ、鉄人28号、宇宙少年パピーやジャングル大帝レオなどの主題歌を数多く歌っていたんですね。
 いやあ、今ではアニメの方が童謡よりも影響力が多いくらいですから、より自分達の心の原点になっていたとは驚きでした。

 そんな秋も過ぎ、今年の冬は一体どうなることやら?
 天気予報では暖冬のようなことを言ってましたが、朝晩が真冬で昼が夏じゃあ、困りますね。
 それこそ体調崩して、インフルエンザやノロウイルスの餌食ですか?
 童謡はいいですが、気温の動揺はご勘弁を。
 



by asakura_h | 2018-12-11 20:39
老人医療の聖地八王子市の話
東京都にある八王子市というのは、老人医療では先端の街だと感じたのは、慢性期医療学会で八王子の老人救急の話を聞いた時です。
いわゆる消防救急や民間業者の急はありましたが、病院自体が救急車を持ち、在宅で困った方を病院に搬送するというのです。
そう書くと、自分の病院に運ぶ為じゃないかと思いがちですが、この救急は患者の希望の病院やかかりつけの病院までも運ぶのです。

確かに救急と言っても、高齢者が多くなったこのご時世、本来の緊急手術や処置が必要だと言うのはなく、単に在宅や施設で対応困難という事例のが多いので、ちょうどその間の役割を果たすという意味での病院救急というのはいい方法だと思いました。
何しろただでさえ、救急が足りないという話です。
それを推進しているのが、衆議院議員になられた永生会病院の安藤高夫先生です。
運転資金は自払いだそうですが、地域貢献という意味では大きく、八王子の救急体制を支えているのです。

その病院救急は八王子医師会の協力あってこそで、これには八王子の医師会の中でキーになる人物が何人かいて連携をうまくとれているからだそうです。
そのキーマン、いやキーメンが八王子の医療を支える八人の王子ですねと安藤先生に言ったら、七転び八起きですからと言っていましたが、きっといろいろ試行錯誤でたどり着いたのでしょう。

この安藤先生の病院はおそらくは日本ではじめて個人の老人病院だと思います。
そういう意味では老人病院発祥の地、いわゆる老人医療のメッカに当たるかもしれません。
また日本の多くの県庁所在地は八王子市と同様な人口の街が多いので、八王子の取り組みは地域中核都市、またはそれに続く街のいいモデルになります。
そのメッカな八王子、安藤先生をリーダーに今も進化を遂げています。
まさに老人医療のトップランナーを見る思いでした。

八王子というのは、調べてみると、昔から宿場町として栄えた所のようです。
名前の由来は仏教の神様、牛頭天王と八人の王子の信仰があり、それがインドから中国経由で日本に渡ってきて、邪気払いや害虫駆除の神様として各地に広まっていたようですが、八王子神社が建立されたことから、この地域を八王子と呼ぶようになったそうです。

そんな、八人の王子ですが、八つの悪霊伝説のある八つ墓村とは対象的です。
ただ八つというのはきっと意味がある数字なんでしょうね。
八方ふさがりの八方というと、東西南北の四方に南東などを合わせてより詳しくしたもの。
ある意味ではこの世界の広がりというか、この世界自体を示す数字ですね。

それに関連するかどうか知りませんが、八又の大蛇や八幡様というのもあちこちにあります。
里見八犬伝の八もこの世界を意識してのことでしょうか?
また”やおろず”を八百万というように数が多いことも言うそうですね。
八の感じが末広がりで、縁起はいい数字となっています。
前述の七転び八起きなんかも八に縁起を重ね合わせている気がします。

さらに親しみもわきます。
忠犬ハチ公のハチも八ですね。
八と聞くとのりもよくなりますね、八ちゃん熊ちゃんなんていうのも庶民の定番です。
高知でも八金というと元気な女性、ちなみに金八は元気な先生ですね。
もっとも金八は金曜日の八時から始まるのでそういう名前だそうですが。
そんな金八先生を演じる武田鉄矢が好きな坂本龍馬が作ったのが何故か船中八策です。

一方、子供の頃みたヒーローはエイトマン。
エイトの数字を横にして無限大のパワーを持つそうです。
エイトもキリスト教ではキリストの復活を意味するいい数字だそうです。
そんなエイトが復活や何かを新しいことが始まるという意味には根拠があります。

人が一度に覚えやすいの七つまでのことなんですね。
それ以上になると覚えにくいそうです。
つまり八になると、リセットする方がいいんです。
脳の機能からも八は意味のある数字です。

最後に勝手に昔話を思いつきました。
ある村を破壊した八又の大蛇と対決したのは八人の王子。
八又の大蛇を退治したら、そこから現れたのはなんと八人の御姫様。
王子とお姫様は、それぞれ八組のカップルになりましたとさ、めでたし、めでたし。
実はそれにはある秘密の計画があって・・・・・・・
あまり面白くないか?



by asakura_h | 2018-12-01 00:00
顔を隠して尻隠せず
 今年はちょっとした尻ブームのようです。
 よく知り(尻)ませんが。
 そう言えば、女性有名人がSNSで自分のお尻の写真をアップして、尻自慢をしているという記事も目につきました。
 よく知りませんが。
 一方、NHKで”お尻探偵”という番組を放送しだしたので、さすが流行に敏感な日本放送協会かなどと考えていたら、これは何年前から人気漫画だったとか、たまただ尻ブームと重なったということでしょうか?
 よく知りませんが。

 それはともかく、お尻に注目が集まるのはいいことですね。
 というのも、お尻はなんだって人体最大の筋肉、大臀筋を中心として、中臀筋、小臀筋でなりたっている体を支える重要な部分。
 この臀筋群の老化が寝たきりにつながりやすいのです。
 臀力(でんりょく)を保ちましょう。

 また、若い時から尻は意識していないと筋力も低下しやすいようです。
 この筋力の低下で姿勢も悪く、前屈みになると、ますます筋力は低下し、さらに前屈みになるという悪循環に陥ってしまいます。
 この悪循環を立つ為には、普段から尻を鍛える運動が大事ですが、運動の時間がなければ、歩き方で尻に負荷をかけることが必要です。
 特にぼやぼや歩いているような歩き方だと、尻の筋肉はほとんど動いてません。
 比較的大股に、自分の身長から一メートルひいたぐらいの歩幅がいいそうです。
 それで早歩きぎみにすると、お尻にも適当な負荷になるのです。

 これで意識的に姿勢を立てるようにすれば、見栄えもよくなります。
 姿勢がいいとより美しく若く見えるようですから。
 まずは尻から鍛えていくのが、若さの秘訣(秘尻)です。
 とかくシミやしわを取ることとか、顔の若さにはついつい目がいきがちで、尻には注意がいかないものですが、この尻の筋肉低下は案外、見た目に年をかんじさせるものです。
 プリンプリンとした尻の維持まではいかなくても、梨のようなひらべったいお尻は避けられるだけでもいいですね。
 
 頭隠して尻かくさずじゃないですが、顔を隠して尻かくせずです。

 
 





by asakura_h | 2018-11-11 14:22
これからの老後は”新はちきん”でいこう
 ”はちきん”というと、土佐弁ではちきれんばかりに頑張る土佐の女性のことをいいます。
 意味は男の八個分の金玉を持つバイタリテイのあるという意味のようですが、それはともかく、これからの超高齢社会、お年寄りが当たり前の社会で、老後の生活は何が大事か?考えみたら、浮かんだのが、新しい八つの”きん”の”はちきん”でした。

 まずは筋肉の筋。
 勿論骨も大事ですが、鍛えてそんはないのが、筋肉。
 これが衰えると、寝たきりになりやすくなりますからね。
 運動、特に無理のない有酸素運動は必要です。
 その為には、普段から供給源のタンパク質はきちんと取り、その吸収を助ける野菜、ビタミン、ある程度の糖質などを摂取することは大事です。
 ようするにバランスよくとりながら、比較的タンパク質はを重要視するということでしょう。

 二番目がやはり金は必要です。
 あるにこしたことはないですが、最低限はどうしてもいります。
 今の年金制度で基礎年金は同居を規準にしてますから、これを生活費にするときついかもしれません。
 それを補うには第三のきんが必要です。

 三番目が勤労の勤。
 仕事がある方がやりがいが生まれます。
 金に余裕があれば、勿論ボランテイアだって、立派な勤だと思います。
 自分が必要な場所を持つことですから。

 四番目が近所の近。
 近所の人というか、身近な人とうまくやっていくことが重要ですね。
 人とのつながりを大切にするという意味でもです。

 五番目が菌。
 これは特に腸内細菌や皮膚にいる常在菌など。
 人間というのは菌の助けてうまく健康を保っているので、うまく菌と共生することが大事です。
 例えば、腸内細菌は免疫を高め、長寿の秘訣、炎症を押さえたり癌化を防いだりして、若く健康の秘訣といってもいいかもしれません。
 その為には、筋ともかぶりますが、乳製品などでいい菌を育てる食事を取りましょう。
 いい排便はいい指標になります。
 
 六番目は均が大事でしょう。
 この均は偏りなくバランスよくという意味ですね。
 心も体もうまくバランスよくすることが大事かなと思います。
 特に性格は高齢だと極端化しがちです。
 そこを意識して、押さえることも必要かと思います。
 先ほどでた食事も運動もとり過ぎ、やり過ぎも注意です。
 人とのつきあいもバランスよくできればいいですね。

 七番目がやはり今という意味でのきんですね。
 高齢だと、膨大な過去や思い出もあるのでついつい過去に浸りやすくなりますが、大事なのは今、その今を楽しみながら過去も楽しむのがいいかと思います。
 それに過去の思い出に浸りすぎると、いやなことを思い出したりすることもありますしね。
 いやな思い出も今が楽しいと教訓になります。
 
 最後の八番目が謹しむという意味でのきんでしょう。
 ついつい今時の若い人とか、昔の自分の自慢話になりがちだけど、そういうのはうざったがられるだけですね。
 我が道をいくというのも勝手ですけどね。
 変に若ぶってぶっ飛ぶより、謹みがあった若ぶりがいいかなと思ったりします。
 
 そんな筋金勤近菌均今謹の八きん、いかがでしょう?
 
 

by asakura_h | 2018-10-30 20:18
トサノバ(新しい土佐)
 10月は学会のシーズンで、全日本病院協会(全日病)の学会が6、7日に東京、慢性期医療学会が11、12日に鹿児島、老人保健施設の全国大会が17、18日に埼玉であり、それぞれうちの職員達とともに出席しました。
 どの学会も趣向を凝らして、内容も充実しているので、見ごたえ聞きごたえ歯ごたえ十分です。
 歯ごたえというのは、終わった後に、その地域のおいしいものも味わえるからですが、舌ごたえと言ってもいいかもしれません。
 特に職員にはこういう体験は少ないか皆無かと思うので、有意義な時間だったと思います。
 そもそも日頃の仕事に追われていると、ついついそれで満足しがちになりがちです。
 こういう場で新しい情報に触れて、他の病院や施設の取組で自分達の足りない部分を直接認識できることは意識改革につながります。
 できるだけの多くの職員に参加してもらいたいと改めて感じた次第です。

 そんな大会にも懇親会があったりしますが、印象的なのは全日病の学会で、浅草で行われるリオのカーニバルに出演する、超短めのカラフルな水着に、グラマラスな体むき出しの女性ダンサー達が、突然の音楽とともに乱入し、会場は大興奮。
 さらにそのセクシームード満載のダンサーの誘惑に、中にはステージにあがって一緒に踊らされた大会のメンバーの方々もいて、大いに盛り上がりました。
 でも、個人的には、印象深いのはダンサーよりも、演奏された曲、実は大好きな曲だったんです。

 マシュケナダという曲で、ジョルジ・ベンジョールというブラジルのシンガーソングライターが作り、同じくブラジル出身のセルジオメンデス66が歌って、1966年に世界的なヒットをしました。
 ピアノのイントロに続き、オーーアリーアアイオという歌詞で始まり、独特のメロデーとサンボのようなメロデイの曲。
 こんなことを書いても百聞は一見にしかず、いや百文は一聴にしかずですが、聞けば誰でもあの曲かと思い出すこと間違いない曲です。

 このオー・アリーア・アイオというのは、アフリカのガーナ辺りで使う”ようこそ”とかいう、いわば挨拶の言葉のようです。
 このあとに続くオバーオバーオバーというのは、愛の神様という意味で、合わせて”愛の神様、我が家でようこそ”のような意味になるようです。
 またマシュケナダというのも、ポルトガル語の俗語で様々なシチュエーションで使う言葉で、挨拶として、”なあ、どうだい”とか、返事として、”勘弁してくれ”、”ありえない”という意味のようです。
 日本語の”どうも”のような、変幻自在な言葉なのかもいしれないですね。

 聞けば聞くほどいい曲で特にこんなお祭り気分には最適です。
 時にオバーオバーというそばでおばさん達も多くいたので、意味を知らない方はオバさんのことを歌ったと思ったかもしれません。
 そんなことはないか。
 個人的にはこの曲はボサノバと思っていましたが、実はボサノバより、サンバにより近い曲のようです。
 この違いがよくわかならいのですが、ボサノバが大好きな自分としては、ボサノバの一つと今でも勝手に思っています。

 とにかくボサノバはいいですね。
 カフェが好きなので、カフェによく出没するのですが、ボサノバが流れると、なんとなく自由度が増したような開放的な雰囲気がしてきます。
 このボサノバは知っている人も多いでしょうが、カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトによって1958年にできた、今までのブラジル曲を一新する形で登場した音楽の一分野、新たなハーモニーとリズムとメロデイー、そう書くと、どんな曲も当てはまりそうで困りますが、一応そうです。
 意味はポルトガル語でボサが傾向、ノバが新しいという意味で、ボサノバとは”新しい傾向”とか”新しい流れ”になります。
 ラテン系の言葉は形容詞が名詞のあとにくるんですね。

 有名な曲は何と言ってもイパノマの娘、女性ボーカルとメロデイーに痺れます、と説明してもなかなか伝わらないですが、ボサノバの存在を世界に知らしめた一曲です。
 それと1960年代半ばのクロードルルーシュ監督の”男と女”という映画で使われた、ダバダバダという歌詞で有名なフランシス・レイによるテーマソング。
 この二曲の大成功が世界的知名度獲得には大きいですが、個人的にはジョビンのウェーブもいいですね。

 それにしてもリオのカーニバルはなんだか、よさこいと似ているように感じました。
 南の雰囲気が共通のするのか、なんとなくごった煮として感じが似ているのか?
 大阪人が気質的にイタリア人と似ていると言われたように、高知県人はブラジル人と似ているのかもしれません。
 根拠はないけど。

 おかげでボサノバみたいな曲でも作ってみたい気になりました。
 高知のよさこい節がはいったようなボサノバ。
 タイトル?それは勿論、トサノバ、意味は新しい土佐でしょう。
 土佐の場という意味でも。
 出だしはオー・アリャア・アリャア、オジンオジンオジンでどうでしょうか?



by asakura_h | 2018-10-23 16:43
医療はハードボイルド?やさしくなければやる資格がない
今年の医療介護障害者の同時改定から半年がたとうとしています。
二年前の前回の改定では、高度急性期、いわゆる救急病院がかなりきびしくなりました。
繰り返しになりますが、それまでの十五日の入院日数が十日、これをすぎると点数が下がるイコール収入が下がることになるので、つまりのところ、一ヶ月二回転の入退院が三回となり、現場が1.5倍の忙しさになったということでした。

このおかげで熊本では四つの救急病院が、熊本地震のおかげで三つになり、救急患者の受け入れが大丈夫かと心配されたところが、三つで十分機能したそうですから、すごいことでした。
ようするに一つは無駄だったということで、これが医療の適正化(効率化)なんですね。

今回は慢性期の病院に対して、介護医療病棟が介護医療院に転換という新たな在宅のサービスへと移行が目玉でしたが、もう一つが医療療養病棟が病棟であるためには、治療して施設や在宅へ返す医療をしないといけないということです。
これではっきりとした医療病棟と介護病棟の違いが鮮明になりました。

これも繰り返しになりますが、その為には、今までののんびりとした慢性期の医療病棟が、入退院が頻回になり亜急性化してきました。
職員もなれる為に大変です。
忙しい為に余裕もなくなってきたともありますが、これはわれわれだけでなく、医療全体に言えることなので、なんとか頑張っていくしかないことです。

勿論、いろいろメンタルな面、人員補給の面などでもフォローアップし、より持続可能がシステムまで試行錯誤していくしかないのですが、これがうまく定着できれば、長期に安定した体制ができると思っています。
まるでハードボイルドな世界みたいですが、まずは希望を持つことが大事ですね。
先には必ず報われる世界があるということを。

そんなハードボイルドということで思い出すのが、ハードボイルド小説家のレンモンド・チャンドラーの言葉、”タフでないと生きていけない、やさしくないと生きる資格がない”ですね。

どんなに大変でも医療福祉に携わる限り、やさしさや思いやりは絶対に欠かすことができないことです。
”やさしくないとやる資格がない”のではないかと思うくらいです。
同時にタフさも大事です。
ちょっとやそっとのことでめげないことです。
特に例え失敗しても、次の成功のエネルギーに変えるタフさが大事です。

実はオリジナルの朝倉ソングの”やさしさに出会えたなら”は、このやさしさの重要性を、またそれを春の曲にしたのは、春は出会いの季節、でも、本当に出会いたいのは、やさしさや思いやりじゃないかと思って作った曲です。
またタフさを歌ったのが、”毎日が雨”という曲です。
大変なことを雨にみたてて、その中でも大変な現状を肯定的にとらえる楽しむぐらいの柔軟な思考と広い視野がいるかなと思ったからです。
それも一人ではやはり難しい、誰かとつながっているとはじめて可能になるという歌です。

それを感じて、また曲も一度耳にしていただければ、幸いです。
ハード・ボイルドだけど、ハート(心)をボイルド(暖めて)してウオームハート(暖かい心)で。
えらいジャパーニーズ・イングリッシュで申し訳ないですが・・・・・・・。






by asakura_h | 2018-09-23 16:30
五十周年!五十年分の感謝送ります
当院もおかげさまで、9月10日に五十周年を迎えることができました。
結婚に例えると金婚式ですね。
当時十歳だった自分が還暦を迎えることを考えると、確かに長い時間だというのがわかります。

これも創業者の父、田辺裕丈をはじめとする多くの方が気づきあげた歴史があったわけで、中にはなくなった方も多くおられ、直接伝えることができませんんが、感謝を申し上げたいところです。

五十年前といえば、昭和43年です。
学生運動華やかしき頃、ちまたでは三億円事件があり、世界ではロバートケネデイやキング牧師の暗殺もあり、なんとなく不穏な感じでした。
JRも国鉄という名前で、蒸気機関車もとおっていたんですね。
最後の蒸気機関車ということで、朝倉病院の近くをとおる蒸気機関車の写真が残っています。

当時は高齢化社会を迎えるということで、老人専用の病院が全国にできはじめた頃で、当院も全国で一番最初というわけではありませんが、創業者が早くに問題を受け止め、開業にこぎつけたわけです。
それでも老人をみてどうするんだという批判もあったそうですから、今では超高齢社会で、高齢者をみないとやっていけないことを考えると、創業者の先見性には感心させられます。

そんな創業者の理念に基づき、当院も社会福祉法人を開設するなどいわばケアミックスとして高齢者の医療福祉に展開してきましたが、ここ十年ぐらいでしょうか、厚労省の必殺技、梯子外しもあり、新たなことには安易に手をださずに、もっぱら、作った仏像に魂をいれるがごとく、ハードからソフト、ソフトからハートへど、内部の充実、レベルアップにシフトしてきました。

その間にも聖域なき構造改革は進み、医療業界も例外でなくなり、経営面の効率化が求められることになりました。
いわゆる医療の適正化というのですが、確かに医療だから特別というのが許されなくなってきたのです。
その結果、高度急性病院や急性病院、回復期の亜急性病院、慢性期病院などと機能分化が進み、
病院であれば、本来の治療を中心にしなくてはならないということで、当院ものんびりとした慢性期病院から入退院が頻繁になる病院に変わってきました。
おかげで職員が大変忙しくなりましたが、本当に職員が頑張り、組織運営面、収支の面などで大幅な改善がみられました。

勿論これもまだ途上ですので、問題点はありますが、なんとか安定した基盤はできたように感じます。
その上、介護療養病棟が介護医療院という在宅に変わるなど、老人医療福祉の未来の視野もはっきりしてきましたので、これからはハード的に新たな一歩を踏み出す計画をしているところです。

”良質な慢性期医療なくしては日本の医療はなりたたない”というのは、慢性期医療協会の会長の武久先生の言葉ですが、その通り、今後も高度急性期、急性期、回復期、クリニックや施設の安心した受け入れ先として、朝倉、鴨部、春野などの地域の橋渡しとして地域包括ケアシステムの一翼を担うことができればと考えています。
よろしくお願いします。

関わった多くの方々、地域や利用者の方々に五十年分の感謝をこめて。


by asakura_h | 2018-09-16 17:10