地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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短い秋見つけた
 12月にはいると突然のように寒くなりました。 
 それこそ寒さの底にいるような寒々しさで、11月が比較的幾分暑い日もあったぐらですから、この気温差にまいります。
 温暖化とは気候の極端化のことを言うようですから、まさにそのとおりですね。

 秋の始まりも、猛暑の夏から、突然気温が下がって、それこそ短い秋かなと思っていましたが、中盤から後半にかけては気温の高い日も多く、台風もなく天気もよかったので、過ごしやすい日々が多かったような気がします。
 それでも朝晩は小冬、昼間は小夏のような感じでしたから、その間の本当の秋は案外短かったのかもしれませんね。
 まるで短い秋、短い秋見つけたの世界です。

 これは超有名な曲、小さな秋見つけたのメロデイーに言葉をのせたものですが、秋のしみじみとした感じをだして素晴らしい歌ですね。
 サトウハチローの詩に中田嘉直という作曲家がメロデイーをつけたものです。
 昭和35年のNHKの秋の祭典に披露されてようですが、楽曲の素晴らしさに、昭和37年にボニージャックスというコーラスグループがレコーデイングして発売、その年のレコード大賞の童謡部門で賞をとったようです。

 だいたい日本の童謡は世界的にもレベルが高いそうです。
 個人的にも好きな曲が多いです。
 中田嘉直は他に、夏の思い出やめだかの学校を作曲していて、夏の思い出などは大人が聞いても美しいメロデイーです。
 そう言えば、同じ童謡の作曲家の大中恩も最近なくなられました。
 さっちゃんや犬のおまわりさんが有名ですね。
 思えば、これらの童謡は、まさに自分達の心の原点を作っているような気がします。
 童謡は心のふるさとですね。

 一方、歌い手の方のボニージャックスは第一テナー・第二テナー・バリトン・バスからなる男性四人組のコーラスグループで、全員が早稲田大学出身。
 レパートリーが五千曲という日本でも屈指の曲数をほこるコーラスグループのようです。
 それより先輩格に感じるのが、ダークダックスで、全員が慶応大学出身の同じ男性四人組のコーラスグループですが、先輩格に感じるのも、昭和35年にロシア民謡のともしびを大ヒットさせ、コーラスグループブームが作ったからかもしれません。
 実際はライバルですか?
 子供の頃にライバルコーラスグループとして歌の早慶戦かなにかの番組に出ていたようなかすかな記憶がありますが・・・・・・。

 また第三のコーラスグループとしてデユークエイセスがあります。
 ただ、いい湯だなという曲を歌うのを見たことがあるぐらいでどれほどの活躍かはあまり知らなかったのですが、子供の頃に見たアニメ、鉄人28号、宇宙少年パピーやジャングル大帝レオなどの主題歌を数多く歌っていたんですね。
 いやあ、今ではアニメの方が童謡よりも影響力が多いくらいですから、より自分達の心の原点になっていたとは驚きでした。

 そんな秋も過ぎ、今年の冬は一体どうなることやら?
 天気予報では暖冬のようなことを言ってましたが、朝晩が真冬で昼が夏じゃあ、困りますね。
 それこそ体調崩して、インフルエンザやノロウイルスの餌食ですか?
 童謡はいいですが、気温の動揺はご勘弁を。
 



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by asakura_h | 2018-12-11 20:39
老人医療の聖地八王子市の話
東京都にある八王子市というのは、老人医療では先端の街だと感じたのは、慢性期医療学会で八王子の老人救急の話を聞いた時です。
いわゆる消防救急や民間業者の急はありましたが、病院自体が救急車を持ち、在宅で困った方を病院に搬送するというのです。
そう書くと、自分の病院に運ぶ為じゃないかと思いがちですが、この救急は患者の希望の病院やかかりつけの病院までも運ぶのです。

確かに救急と言っても、高齢者が多くなったこのご時世、本来の緊急手術や処置が必要だと言うのはなく、単に在宅や施設で対応困難という事例のが多いので、ちょうどその間の役割を果たすという意味での病院救急というのはいい方法だと思いました。
何しろただでさえ、救急が足りないという話です。
それを推進しているのが、衆議院議員になられた永生会病院の安藤高夫先生です。
運転資金は自払いだそうですが、地域貢献という意味では大きく、八王子の救急体制を支えているのです。

その病院救急は八王子医師会の協力あってこそで、これには八王子の医師会の中でキーになる人物が何人かいて連携をうまくとれているからだそうです。
そのキーマン、いやキーメンが八王子の医療を支える八人の王子ですねと安藤先生に言ったら、七転び八起きですからと言っていましたが、きっといろいろ試行錯誤でたどり着いたのでしょう。

この安藤先生の病院はおそらくは日本ではじめて個人の老人病院だと思います。
そういう意味では老人病院発祥の地、いわゆる老人医療のメッカに当たるかもしれません。
また日本の多くの県庁所在地は八王子市と同様な人口の街が多いので、八王子の取り組みは地域中核都市、またはそれに続く街のいいモデルになります。
そのメッカな八王子、安藤先生をリーダーに今も進化を遂げています。
まさに老人医療のトップランナーを見る思いでした。

八王子というのは、調べてみると、昔から宿場町として栄えた所のようです。
名前の由来は仏教の神様、牛頭天王と八人の王子の信仰があり、それがインドから中国経由で日本に渡ってきて、邪気払いや害虫駆除の神様として各地に広まっていたようですが、八王子神社が建立されたことから、この地域を八王子と呼ぶようになったそうです。

そんな、八人の王子ですが、八つの悪霊伝説のある八つ墓村とは対象的です。
ただ八つというのはきっと意味がある数字なんでしょうね。
八方ふさがりの八方というと、東西南北の四方に南東などを合わせてより詳しくしたもの。
ある意味ではこの世界の広がりというか、この世界自体を示す数字ですね。

それに関連するかどうか知りませんが、八又の大蛇や八幡様というのもあちこちにあります。
里見八犬伝の八もこの世界を意識してのことでしょうか?
また”やおろず”を八百万というように数が多いことも言うそうですね。
八の感じが末広がりで、縁起はいい数字となっています。
前述の七転び八起きなんかも八に縁起を重ね合わせている気がします。

さらに親しみもわきます。
忠犬ハチ公のハチも八ですね。
八と聞くとのりもよくなりますね、八ちゃん熊ちゃんなんていうのも庶民の定番です。
高知でも八金というと元気な女性、ちなみに金八は元気な先生ですね。
もっとも金八は金曜日の八時から始まるのでそういう名前だそうですが。
そんな金八先生を演じる武田鉄矢が好きな坂本龍馬が作ったのが何故か船中八策です。

一方、子供の頃みたヒーローはエイトマン。
エイトの数字を横にして無限大のパワーを持つそうです。
エイトもキリスト教ではキリストの復活を意味するいい数字だそうです。
そんなエイトが復活や何かを新しいことが始まるという意味には根拠があります。

人が一度に覚えやすいの七つまでのことなんですね。
それ以上になると覚えにくいそうです。
つまり八になると、リセットする方がいいんです。
脳の機能からも八は意味のある数字です。

最後に勝手に昔話を思いつきました。
ある村を破壊した八又の大蛇と対決したのは八人の王子。
八又の大蛇を退治したら、そこから現れたのはなんと八人の御姫様。
王子とお姫様は、それぞれ八組のカップルになりましたとさ、めでたし、めでたし。
実はそれにはある秘密の計画があって・・・・・・・
あまり面白くないか?



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by asakura_h | 2018-12-01 00:00
顔を隠して尻隠せず
 今年はちょっとした尻ブームのようです。
 よく知り(尻)ませんが。
 そう言えば、女性有名人がSNSで自分のお尻の写真をアップして、尻自慢をしているという記事も目につきました。
 よく知りませんが。
 一方、NHKで”お尻探偵”という番組を放送しだしたので、さすが流行に敏感な日本放送協会かなどと考えていたら、これは何年前から人気漫画だったとか、たまただ尻ブームと重なったということでしょうか?
 よく知りませんが。

 それはともかく、お尻に注目が集まるのはいいことですね。
 というのも、お尻はなんだって人体最大の筋肉、大臀筋を中心として、中臀筋、小臀筋でなりたっている体を支える重要な部分。
 この臀筋群の老化が寝たきりにつながりやすいのです。
 臀力(でんりょく)を保ちましょう。

 また、若い時から尻は意識していないと筋力も低下しやすいようです。
 この筋力の低下で姿勢も悪く、前屈みになると、ますます筋力は低下し、さらに前屈みになるという悪循環に陥ってしまいます。
 この悪循環を立つ為には、普段から尻を鍛える運動が大事ですが、運動の時間がなければ、歩き方で尻に負荷をかけることが必要です。
 特にぼやぼや歩いているような歩き方だと、尻の筋肉はほとんど動いてません。
 比較的大股に、自分の身長から一メートルひいたぐらいの歩幅がいいそうです。
 それで早歩きぎみにすると、お尻にも適当な負荷になるのです。

 これで意識的に姿勢を立てるようにすれば、見栄えもよくなります。
 姿勢がいいとより美しく若く見えるようですから。
 まずは尻から鍛えていくのが、若さの秘訣(秘尻)です。
 とかくシミやしわを取ることとか、顔の若さにはついつい目がいきがちで、尻には注意がいかないものですが、この尻の筋肉低下は案外、見た目に年をかんじさせるものです。
 プリンプリンとした尻の維持まではいかなくても、梨のようなひらべったいお尻は避けられるだけでもいいですね。
 
 頭隠して尻かくさずじゃないですが、顔を隠して尻かくせずです。

 
 





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by asakura_h | 2018-11-11 14:22
これからの老後は”新はちきん”でいこう
 ”はちきん”というと、土佐弁ではちきれんばかりに頑張る土佐の女性のことをいいます。
 意味は男の八個分の金玉を持つバイタリテイのあるという意味のようですが、それはともかく、これからの超高齢社会、お年寄りが当たり前の社会で、老後の生活は何が大事か?考えみたら、浮かんだのが、新しい八つの”きん”の”はちきん”でした。

 まずは筋肉の筋。
 勿論骨も大事ですが、鍛えてそんはないのが、筋肉。
 これが衰えると、寝たきりになりやすくなりますからね。
 運動、特に無理のない有酸素運動は必要です。
 その為には、普段から供給源のタンパク質はきちんと取り、その吸収を助ける野菜、ビタミン、ある程度の糖質などを摂取することは大事です。
 ようするにバランスよくとりながら、比較的タンパク質はを重要視するということでしょう。

 二番目がやはり金は必要です。
 あるにこしたことはないですが、最低限はどうしてもいります。
 今の年金制度で基礎年金は同居を規準にしてますから、これを生活費にするときついかもしれません。
 それを補うには第三のきんが必要です。

 三番目が勤労の勤。
 仕事がある方がやりがいが生まれます。
 金に余裕があれば、勿論ボランテイアだって、立派な勤だと思います。
 自分が必要な場所を持つことですから。

 四番目が近所の近。
 近所の人というか、身近な人とうまくやっていくことが重要ですね。
 人とのつながりを大切にするという意味でもです。

 五番目が菌。
 これは特に腸内細菌や皮膚にいる常在菌など。
 人間というのは菌の助けてうまく健康を保っているので、うまく菌と共生することが大事です。
 例えば、腸内細菌は免疫を高め、長寿の秘訣、炎症を押さえたり癌化を防いだりして、若く健康の秘訣といってもいいかもしれません。
 その為には、筋ともかぶりますが、乳製品などでいい菌を育てる食事を取りましょう。
 いい排便はいい指標になります。
 
 六番目は均が大事でしょう。
 この均は偏りなくバランスよくという意味ですね。
 心も体もうまくバランスよくすることが大事かなと思います。
 特に性格は高齢だと極端化しがちです。
 そこを意識して、押さえることも必要かと思います。
 先ほどでた食事も運動もとり過ぎ、やり過ぎも注意です。
 人とのつきあいもバランスよくできればいいですね。

 七番目がやはり今という意味でのきんですね。
 高齢だと、膨大な過去や思い出もあるのでついつい過去に浸りやすくなりますが、大事なのは今、その今を楽しみながら過去も楽しむのがいいかと思います。
 それに過去の思い出に浸りすぎると、いやなことを思い出したりすることもありますしね。
 いやな思い出も今が楽しいと教訓になります。
 
 最後の八番目が謹しむという意味でのきんでしょう。
 ついつい今時の若い人とか、昔の自分の自慢話になりがちだけど、そういうのはうざったがられるだけですね。
 我が道をいくというのも勝手ですけどね。
 変に若ぶってぶっ飛ぶより、謹みがあった若ぶりがいいかなと思ったりします。
 
 そんな筋金勤近菌均今謹の八きん、いかがでしょう?
 
 

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by asakura_h | 2018-10-30 20:18
トサノバ(新しい土佐)
 10月は学会のシーズンで、全日本病院協会(全日病)の学会が6、7日に東京、慢性期医療学会が11、12日に鹿児島、老人保健施設の全国大会が17、18日に埼玉であり、それぞれうちの職員達とともに出席しました。
 どの学会も趣向を凝らして、内容も充実しているので、見ごたえ聞きごたえ歯ごたえ十分です。
 歯ごたえというのは、終わった後に、その地域のおいしいものも味わえるからですが、舌ごたえと言ってもいいかもしれません。
 特に職員にはこういう体験は少ないか皆無かと思うので、有意義な時間だったと思います。
 そもそも日頃の仕事に追われていると、ついついそれで満足しがちになりがちです。
 こういう場で新しい情報に触れて、他の病院や施設の取組で自分達の足りない部分を直接認識できることは意識改革につながります。
 できるだけの多くの職員に参加してもらいたいと改めて感じた次第です。

 そんな大会にも懇親会があったりしますが、印象的なのは全日病の学会で、浅草で行われるリオのカーニバルに出演する、超短めのカラフルな水着に、グラマラスな体むき出しの女性ダンサー達が、突然の音楽とともに乱入し、会場は大興奮。
 さらにそのセクシームード満載のダンサーの誘惑に、中にはステージにあがって一緒に踊らされた大会のメンバーの方々もいて、大いに盛り上がりました。
 でも、個人的には、印象深いのはダンサーよりも、演奏された曲、実は大好きな曲だったんです。

 マシュケナダという曲で、ジョルジ・ベンジョールというブラジルのシンガーソングライターが作り、同じくブラジル出身のセルジオメンデス66が歌って、1966年に世界的なヒットをしました。
 ピアノのイントロに続き、オーーアリーアアイオという歌詞で始まり、独特のメロデーとサンボのようなメロデイの曲。
 こんなことを書いても百聞は一見にしかず、いや百文は一聴にしかずですが、聞けば誰でもあの曲かと思い出すこと間違いない曲です。

 このオー・アリーア・アイオというのは、アフリカのガーナ辺りで使う”ようこそ”とかいう、いわば挨拶の言葉のようです。
 このあとに続くオバーオバーオバーというのは、愛の神様という意味で、合わせて”愛の神様、我が家でようこそ”のような意味になるようです。
 またマシュケナダというのも、ポルトガル語の俗語で様々なシチュエーションで使う言葉で、挨拶として、”なあ、どうだい”とか、返事として、”勘弁してくれ”、”ありえない”という意味のようです。
 日本語の”どうも”のような、変幻自在な言葉なのかもいしれないですね。

 聞けば聞くほどいい曲で特にこんなお祭り気分には最適です。
 時にオバーオバーというそばでおばさん達も多くいたので、意味を知らない方はオバさんのことを歌ったと思ったかもしれません。
 そんなことはないか。
 個人的にはこの曲はボサノバと思っていましたが、実はボサノバより、サンバにより近い曲のようです。
 この違いがよくわかならいのですが、ボサノバが大好きな自分としては、ボサノバの一つと今でも勝手に思っています。

 とにかくボサノバはいいですね。
 カフェが好きなので、カフェによく出没するのですが、ボサノバが流れると、なんとなく自由度が増したような開放的な雰囲気がしてきます。
 このボサノバは知っている人も多いでしょうが、カルロス・ジョビン、ジョアン・ジルベルトによって1958年にできた、今までのブラジル曲を一新する形で登場した音楽の一分野、新たなハーモニーとリズムとメロデイー、そう書くと、どんな曲も当てはまりそうで困りますが、一応そうです。
 意味はポルトガル語でボサが傾向、ノバが新しいという意味で、ボサノバとは”新しい傾向”とか”新しい流れ”になります。
 ラテン系の言葉は形容詞が名詞のあとにくるんですね。

 有名な曲は何と言ってもイパノマの娘、女性ボーカルとメロデイーに痺れます、と説明してもなかなか伝わらないですが、ボサノバの存在を世界に知らしめた一曲です。
 それと1960年代半ばのクロードルルーシュ監督の”男と女”という映画で使われた、ダバダバダという歌詞で有名なフランシス・レイによるテーマソング。
 この二曲の大成功が世界的知名度獲得には大きいですが、個人的にはジョビンのウェーブもいいですね。

 それにしてもリオのカーニバルはなんだか、よさこいと似ているように感じました。
 南の雰囲気が共通のするのか、なんとなくごった煮として感じが似ているのか?
 大阪人が気質的にイタリア人と似ていると言われたように、高知県人はブラジル人と似ているのかもしれません。
 根拠はないけど。

 おかげでボサノバみたいな曲でも作ってみたい気になりました。
 高知のよさこい節がはいったようなボサノバ。
 タイトル?それは勿論、トサノバ、意味は新しい土佐でしょう。
 土佐の場という意味でも。
 出だしはオー・アリャア・アリャア、オジンオジンオジンでどうでしょうか?



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by asakura_h | 2018-10-23 16:43
医療はハードボイルド?やさしくなければやる資格がない
今年の医療介護障害者の同時改定から半年がたとうとしています。
二年前の前回の改定では、高度急性期、いわゆる救急病院がかなりきびしくなりました。
繰り返しになりますが、それまでの十五日の入院日数が十日、これをすぎると点数が下がるイコール収入が下がることになるので、つまりのところ、一ヶ月二回転の入退院が三回となり、現場が1.5倍の忙しさになったということでした。

このおかげで熊本では四つの救急病院が、熊本地震のおかげで三つになり、救急患者の受け入れが大丈夫かと心配されたところが、三つで十分機能したそうですから、すごいことでした。
ようするに一つは無駄だったということで、これが医療の適正化(効率化)なんですね。

今回は慢性期の病院に対して、介護医療病棟が介護医療院に転換という新たな在宅のサービスへと移行が目玉でしたが、もう一つが医療療養病棟が病棟であるためには、治療して施設や在宅へ返す医療をしないといけないということです。
これではっきりとした医療病棟と介護病棟の違いが鮮明になりました。

これも繰り返しになりますが、その為には、今までののんびりとした慢性期の医療病棟が、入退院が頻回になり亜急性化してきました。
職員もなれる為に大変です。
忙しい為に余裕もなくなってきたともありますが、これはわれわれだけでなく、医療全体に言えることなので、なんとか頑張っていくしかないことです。

勿論、いろいろメンタルな面、人員補給の面などでもフォローアップし、より持続可能がシステムまで試行錯誤していくしかないのですが、これがうまく定着できれば、長期に安定した体制ができると思っています。
まるでハードボイルドな世界みたいですが、まずは希望を持つことが大事ですね。
先には必ず報われる世界があるということを。

そんなハードボイルドということで思い出すのが、ハードボイルド小説家のレンモンド・チャンドラーの言葉、”タフでないと生きていけない、やさしくないと生きる資格がない”ですね。

どんなに大変でも医療福祉に携わる限り、やさしさや思いやりは絶対に欠かすことができないことです。
”やさしくないとやる資格がない”のではないかと思うくらいです。
同時にタフさも大事です。
ちょっとやそっとのことでめげないことです。
特に例え失敗しても、次の成功のエネルギーに変えるタフさが大事です。

実はオリジナルの朝倉ソングの”やさしさに出会えたなら”は、このやさしさの重要性を、またそれを春の曲にしたのは、春は出会いの季節、でも、本当に出会いたいのは、やさしさや思いやりじゃないかと思って作った曲です。
またタフさを歌ったのが、”毎日が雨”という曲です。
大変なことを雨にみたてて、その中でも大変な現状を肯定的にとらえる楽しむぐらいの柔軟な思考と広い視野がいるかなと思ったからです。
それも一人ではやはり難しい、誰かとつながっているとはじめて可能になるという歌です。

それを感じて、また曲も一度耳にしていただければ、幸いです。
ハード・ボイルドだけど、ハート(心)をボイルド(暖めて)してウオームハート(暖かい心)で。
えらいジャパーニーズ・イングリッシュで申し訳ないですが・・・・・・・。






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by asakura_h | 2018-09-23 16:30
五十周年!五十年分の感謝送ります
当院もおかげさまで、9月10日に五十周年を迎えることができました。
結婚に例えると金婚式ですね。
当時十歳だった自分が還暦を迎えることを考えると、確かに長い時間だというのがわかります。

これも創業者の父、田辺裕丈をはじめとする多くの方が気づきあげた歴史があったわけで、中にはなくなった方も多くおられ、直接伝えることができませんんが、感謝を申し上げたいところです。

五十年前といえば、昭和43年です。
学生運動華やかしき頃、ちまたでは三億円事件があり、世界ではロバートケネデイやキング牧師の暗殺もあり、なんとなく不穏な感じでした。
JRも国鉄という名前で、蒸気機関車もとおっていたんですね。
最後の蒸気機関車ということで、朝倉病院の近くをとおる蒸気機関車の写真が残っています。

当時は高齢化社会を迎えるということで、老人専用の病院が全国にできはじめた頃で、当院も全国で一番最初というわけではありませんが、創業者が早くに問題を受け止め、開業にこぎつけたわけです。
それでも老人をみてどうするんだという批判もあったそうですから、今では超高齢社会で、高齢者をみないとやっていけないことを考えると、創業者の先見性には感心させられます。

そんな創業者の理念に基づき、当院も社会福祉法人を開設するなどいわばケアミックスとして高齢者の医療福祉に展開してきましたが、ここ十年ぐらいでしょうか、厚労省の必殺技、梯子外しもあり、新たなことには安易に手をださずに、もっぱら、作った仏像に魂をいれるがごとく、ハードからソフト、ソフトからハートへど、内部の充実、レベルアップにシフトしてきました。

その間にも聖域なき構造改革は進み、医療業界も例外でなくなり、経営面の効率化が求められることになりました。
いわゆる医療の適正化というのですが、確かに医療だから特別というのが許されなくなってきたのです。
その結果、高度急性病院や急性病院、回復期の亜急性病院、慢性期病院などと機能分化が進み、
病院であれば、本来の治療を中心にしなくてはならないということで、当院ものんびりとした慢性期病院から入退院が頻繁になる病院に変わってきました。
おかげで職員が大変忙しくなりましたが、本当に職員が頑張り、組織運営面、収支の面などで大幅な改善がみられました。

勿論これもまだ途上ですので、問題点はありますが、なんとか安定した基盤はできたように感じます。
その上、介護療養病棟が介護医療院という在宅に変わるなど、老人医療福祉の未来の視野もはっきりしてきましたので、これからはハード的に新たな一歩を踏み出す計画をしているところです。

”良質な慢性期医療なくしては日本の医療はなりたたない”というのは、慢性期医療協会の会長の武久先生の言葉ですが、その通り、今後も高度急性期、急性期、回復期、クリニックや施設の安心した受け入れ先として、朝倉、鴨部、春野などの地域の橋渡しとして地域包括ケアシステムの一翼を担うことができればと考えています。
よろしくお願いします。

関わった多くの方々、地域や利用者の方々に五十年分の感謝をこめて。


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by asakura_h | 2018-09-16 17:10
卯月はじまり、そして終わり
 ”卯月(うづき)始まる”と書くと、四月始まりとわかりますが、発音を聞くとわからないでしょうね。
 ”疼き(うずき)始まる”と思うかもしれません。
 昔はこの”づ”と”ず”の違いはduとzuの違いであったようですが、今ではすっかり同じ発音、zuになってますからね。
 それはともかく何故こんな出だしで始まるかというと、四月なのに古傷がうずきそうな寒さも残る季節だったので、思わずうずきはじまると思った次第です。
 
 確かに日差しが強いけど、冷たい風が混じり、朝晩が寒いわりには、昼間は暑い。
 そうかと思えば、六月ばりの暑い日と、三月はじめのような寒い日が交互にきて、体調も崩しがちになりました。
 六と三を足して二で割ると、四と二分の一でちょうどの天気になるんだけどなと思いながら、冬服も完全にしまうことのできない歯切れの悪い生活でした。

 まるで分断した世界と同様に,気候よ、おまえまでもかという感じでしょうか?
 そんな感じでようやく安定したかなと感じるのは、下旬の連休にはいってからです。
 街には観光客の姿が見られ、なんだかのんびりムードです。
 そんな中、昨夜は女房と一緒に日航ホテルで立川志らくの落語をみました。
 
 自分の知っている限り、落語は古典落語系と古典にとらわれない崩し系の二つの系統があって、崩し系の代表が”よしこさん”や”どうもすいません”で有名な初代林家三平。
 古典落語の代表格は昭和三十年代一時期衰退しかけた落語を立て直した二代目志ん生ですね。
 漫画にたとえると古典落語系が手塚治虫に代表するストーリー漫画系、崩し系が赤塚不二夫や藤子不二雄のギャグ系あるいは別名キャラがたっているキャラ系に相当するかもしれません。

 その志ん生の古典落語に対抗するようにでたのが立川談志で、立川というとなんとなく崩し系の代表という感じなんですが、古典落語そのものでした。
 いいんだけど、めちゃくちゃ笑いたかったので、それが少し物足りなかったかなという感じですね。
 途中で志ん生の物まねもでて、声までまねたのかと思ったぐらいでしたね。

 そのあと食事会もありましたが、志らくが登場して客席でも回ってくれるかと思いましたが、それもなくなんとなく寂しい気がしました。
 食事はわりとおいしかったのですが、ちょっと残念。

 それでもう少し盛り上がりたいので、その後にひろめ市場に行きましたが、いやあ、混んでいること。
 すぐ日本人じゃないとわかる西洋系外人も結構見かけるのも驚きです。
 やっと奥の一つのバルのカウンターに座って、ちょいのみ、これがまた雰囲気がいいんですが、おかげで隣に座っていた東京と名古屋という遠距離の若いカップルと一緒に飲むことになり、一夜交際も面白かったですね。
 彼らも高知のよさを堪能してかえってもらい、リピーターになってくれるといいですが。
 思わず県外客を接待したような気分でした。

 帰ってからのニュースの一つは北朝鮮と韓国の融和ムード、南北の雪解けか?
 それが本当なら、分断される世界のかすかな希望かもしれませんが、どうなることやら。
 せめて気候だけは、分断されないように祈るのみです。

 さあ、連休も後半戦?天気もよさそうなので、卯月(うづき、四月)が終わり、雨月(うづき、梅雨)までの一ヶ月近く、精一杯青空を楽しみましょう。



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by asakura_h | 2018-04-30 13:36
多死多様社会を迎えて
今日で三月も終わりになります。
桜も満開ですが、一部には葉もでているので、来週にはその美しい姿も見納めになりそうです。
花の命は短いといいますが、同時にはかなさも感じるこの頃です。

というのも、三月の印象的なニュースの一つに、歌手の北島三郎さんの次男が五十一歳の年齢で、孤独死をしていたというのがあります。
次男と言われてもほとんど知らなかったのですが、ミュージシャンで北島三郎さんが歌う”おじゃる丸のテーマソング”を作詞作曲した方だったんですね。
自宅で見つかったのが、死亡から一週間たってのことで、原因は心不全のようですが、突然の致死性の不整脈か、ひどい心筋梗塞などが起きて突然死したのかもしれません。
年齢が近いだけに人ごととは思えませんでしたが、実はこんな話を聞くのは二回目です。

高校時代の同級生の一人に、バンド活動をやっていて、ミュージシャンになったHT君がいて、彼も実は自宅のアパートで突然死しているのを一週間後に発見されたようです。
聞いたのは最近ですが、亡くなったのは二、三年前のようです。
近く同窓会をやるという話で、幹事役の人が連絡をとろうとしたら家族の方から聞かされたそうです。
同じミュージシャンというのも奇遇で、しばらく誰も気がつかなかったことも共通しています。
勿論、年々孤独死は増えていて、五十代まで孤独死は全体の四割にもなるし、老人になるともっと増えるでしょう。
だからたまたまミュージシャンなのでしょうけどね。

それで彼のことを少し調べてみたら、あの”時には母のない子のように”で五十年前にヒットをとばした、カルメンマキのバックバンドをしていたようです。
中にはカルメンマキに夜間飛行という楽曲を提供して、シングルカットされてようで、カルメンマキのベストアルバムにものっています。
その曲はエレキギターをフィーチャーしたバラードでなかなかいい曲ですが、最近はどう活動していたんだろう?
ただこれは確認してないでの、なんとも言えませんが。

独身だったのかな?たまたまその時家族が不在だったのか?他にもいろいろ想像させられますが、この話を聞いた同級生の一人は寂しい最後だと言っていました。
確かにそうかもしれないけど、突然やってくる死自体に対しては、本人はそう感じる間もなかったんじゃないかな。

他にやることもあって、それを突然断ち切られたわけだから無念かもしれない。
でも、死とはそういうものだという気がします。
われわれの予定かどおかまいなし、何月何日に死にますからという冥土へのパスポートをくれるわけないですからね。
万が一そういう予定された死があれば、あるで怖いものでしょう。

ようするに、命なんていうのも、危ういバランスの上にたっているもんだから。
寝ていて地震が起きてそのまま天井の下敷きになって死ぬこともありえる話だし。
日常のグッズでさえ使い方次第では凶器にもなります、ちょっと使い方を間違えたら。
ホームを歩いていてそれこそ線路に転落なんてことも。

ちょっとしたことでこのバランスは崩れえるのです。
だから、聖書にも一日一日これが最後だと思って生活をしなさいというフレーズがあるし、日々を大切にしろよってことなんでしょうね。
死より前の状態が大事ということでしょう。
そう思うと、果たして自分の最後もどうなるかな?
まさに他人の死をみて、我が死を振り返るです。

何しろ2015年の時点で年間の日本の死亡者数が130万人、これがピークの2040年辺りには160万人を超えるそうで、いよいよ多死社会に突入していきます。
一方、葬儀の形も様々に変貌しています。
だいたい葬儀というと、お通夜、告別式のスタイルが基本で、喪主となる子供さんの仕事関係などで、参列者の多い、大きな葬式も多かったような気がします。
遺骨も先祖代々の家の墓地に入っていましたし、初七日とか四十九日とか、終わった後もいろいろと行事があって、ややこしかったものです。

それが今では高齢でなくなる人が多く、喪主も定年後の方も多く、仕事関係とかの参列も少なく、参列者の平均の数も減って、葬式の規模も縮小しているようですね。
家族だけで一晩過ごす、直葬というのも増えてきているとか。
また簡便に、お坊さんも低価格で出張してくれるサービスもあるそうです。
その上墓を守ってきた身内もおらず無縁墓も増えているようなので、自治体が共同で埋葬するようなところもでてきているようです。
さらに家によっては遺骨を置くスペースもないことから、散骨のサービスもあるのでそれを利用するとか、中には遺骨をダイヤモンドにして持っている人もいるとか。
それからお墓というと墓石ですが、最近では樹木を墓代わりに植えているところもあるようです。
なんて、こうやって列記していると、いろいろと変わってきたのがわかります。
さすがに初七日とかいうのは続きそうですが、死も多様化しているということなんでしょうね、
まさに多死多様社会の到来です。

どれを選ぶのか、個人の意思ですから、ここはじっくり考えたいところですが、そう言っている間に死が来るのもよくある話で、難しいところですね。
ただ慌てて墓穴を掘って浅はか(墓)だと言われないように、せめてしたいですね。







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by asakura_h | 2018-03-31 09:49
何もかもサージ加減が大事なようで
健康で最近話題となっているのが、血圧サージと血糖値スパイクです。
血圧サージとは、突然血圧が180mmHgなどに上昇することをいいますが、血圧はちょっとしたことで上昇します。
どきどきしたり、運動したり、重いものをもったり、トイレで便がでにくくていきむことなど。
そんな血圧の小さい上昇でも、多く重なるとサージと呼ばれる急上昇になり、習慣的に続くと血管のダメージにつながり、脳卒中や心筋梗塞などの心疾患のリスクが高まるのです。

これが怖いのは、静かにしている時を規準に血圧は正常値が設定されているので、普段は血圧が正常なのに、こういう習慣の為にダメージが知らぬ間に蓄積されていることです。
ストレス、睡眠不足、喫煙、深酒、急な寒さ、月曜日など様々なことがあり、特に朝方、眠りのリラックス状態から起きるという活動状態、ちょうど副交感神経から交感神経にスイッチしやすい時に起こりやすくもあります。
だから寒い月曜日の朝、寝不足で喫煙したりすると、いっきにサージの可能性があるわけです。

血糖値スパイクは食後に血糖が急上昇することです。
ヘモグロビンA1Cという値や空腹時血糖を測定することが多いですが、中にはそれが正常値なのに食後だけ血糖値が上がる方がいます。
この値が上昇することをスパイクといいますが、血圧と同じようにいわばサージと考えてもいいですね。

このヘモグロビンA1Cは赤血球の中の酸素を運搬するヘモグロビンと血糖が合体したもので、血糖の濃度で値が変わり、血液の中に比較的長く存在するので、約二ヶ月前の血糖の平均値を反映しています。
これが有用なのは、外来で採血の日だけきちんと食事管理をして血糖が正常でも、これを測定すればきちんと血糖をコントロールされているのか?わかるからです。
もっとも血糖が怖いのは急激な上昇で血管を痛めるリスクが高くなるのです。
ですから二時間血糖や、ある程度の血糖を飲みどれくらい上昇するのか調べることも重要だと言われています。

ようするに何もかも急激な上昇などの急激な変化が危険だということですが、ほかにも上昇ばかりでなく急激な変化が多いような気がします。
まずこの三月の気候、四月なみの気温だったと思えば、昨日などは3度だったり、あまりにもの寒暖差に体調を崩しがちになります。
今日の気温も高くなりそうだとか、気温サージもいやですね。

また突然人を襲った、通り魔のような事件もときどき耳にします。
気象同様に人の気性もサージなのでしょうか?
ほかにもAIの進歩とか、北朝鮮とアメリカとの対話の話とか。
中にはいい変化もありますが、急激なことに適応するには大変なことは違いありませんね。

サージもほどほどに、料理と同じようにサージ(さじ)加減が大事です。



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by asakura_h | 2018-03-22 06:52