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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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最近の認知症をめぐる話
先月は福岡でノバルテイスという企業主催の認知症の勉強会があったので、早速JRで行ってきました。
飛行機を使わなかったのは、飛行機が怖いわけでも、チケットがとれなかったわけでもなかく、岡山で別の勉強会があったからですが、相変わらず、高知から岡山までの土讃線のデイーゼルカーはトンネルが百個あり、途中の四国山地内の吉野川沿いは大歩危、小歩危という景観もありながらトンネルのせいでまるで切り取られたシネマのように途切れて、その上曲がりくねっているのかのろのろ運転で、山地を抜けるとスピードはでますが、トータル二時間半の長さなので、疲れました。

一方、岡山からの新幹線が相変わらず天国に思えました。
さすがに四国というローカルの悲哀を感じながら、この土讃線を新幹線化しようというアイデアもあるそうです。
確かに実現したら便利でしょうが、四両の車両で乗客の数も半分もいないようなので、確実に採算は合わないだろうな。

それはともかく、福岡の勉強会は認知症の患者とその家族にいかに医者として寄り添っていくかという話でしがたが、少し違和感のある意見が、あまり医者も認知症の診断にこだわるべきでないというようなことでした。
確かに診断をすることがゴールではなく、本人や家族にとってはそれがスタートなので、それからいかに関わっていくかが医者の役割ということを忘れないようにという主旨だと思いますが、やはり診断は大事かなと改めて思った次第です。

そもそも認知症は病名でなくめまいなどと同じように症状名ですから、それを引き起こす病気があり、その一番多いのがアルツハイマー病なわけで、それぞれの病気に対する治療も違ってきます。
また病気によってでてくる症状も推測できるので、介護の仕方も変わってきます。
例えばアルツハイマー病が問題行動を起こしても、環境を整えることだ対処可能なことが多いですが、レビー小体型認知症ではどうしても薬によるコントロールが必要になります。
アルツハイマー病で初期から転倒が多ければ、他の病気が絡んでいる可能性もあるし、アルツハイマー病の診断そのものが間違いという可能性もあります。

だから診断は重要なわけで、きちんと診断をつけることが重要です。
それをしなければ医者の役割も半減してしまいます。
ただ医師に診断から認知症の戦いがスタートするという意識が薄いのは、今の医学教育が急性期中心だからじゃないかという気がします。

認知症は典型的な慢性期の病気ですが、急性期の延長に慢性期があるわけでなく、むしろ慢性期が普通で、急性期が特殊なのでは?
特に超高齢化が当たり前の社会では、慢性期が普通ですからね。
そう考えると、元気でいることの幸せを余計に感じます。


# by asakura_h | 2019-02-07 21:08
我が青春にクイーンはなし
昨年からクイーンというイギリスのバンドのボヘミアンラプソデイーという映画がいいというので、見にいったら、すごくよかったので、ついつい他の人にもおすすめだと吹聴しているこの頃。
 同じような感銘を受けた人達も多いようで、その人達の口コミの輪が広がり、いまだに人気が続いているようです。
中には複数回見ている人も結構いるようで、さすが筋金入りの人達は違いますね。

でも、確かにブルーレイを待っているよりは、あのでかいスクリーンでコンサートの臨場感を感じながら見るのが迫力があり一見の価値はあるので、見るならスクリーンですね。
その上、細かい部分まで再現されているそうです。

主人公のフレデイマーキュリーはバイセクシュアルで結局エイズで死んでしまうので、その最後のコンサート、いわゆるライブエイドの伝説的なコンサートをクライマックスにして、そのコンサートへの登場の場面から始まり、一気に過去に戻って、クイーン結成時から分裂、和解のプロセスを経て、クライマックスへの突入が格好いい流れになっていました。
恋あり、友情あり、裏切りあり、ビジネスの非常あり、人間ドラマてんとこもりで。
それにしても流れる曲もいいなと改めて思いました。
あのフレデイーとバックの3人のコーラスの組み合わせが絶妙なんだな。

最初にクイーンを聞いたのが高校生の時で、ちょうど洋楽戦国時代だったかな。
カーペンターズ、エルトンジョン、ミッシェルポルナレフなどが台頭して、それなりに魅力的なミュージシャンがいたけど、ちょうどビートルズに熱中して、通り一遍の曲は頭にはいったので、新しくビートルズに変わって熱中できるバンドを探している時に出会ったのがクイーンだったような気がする。
クイーンという名なのに男性ロックバンド、女子という名前の男性歌手みたいな感じで少しひっかったけど、すぐにその違和感もなんのその。
キラークイーンという名前の曲で、メロデイアスな曲調とビートルズも思わせたコーラス、容姿も格好いいのでこれはと思ったのもつかの間、それ以降の曲が何故か、メロデイーだけどしつこい感じがして、特にあのボヘミアンラプソデイでめげたのかな。
その後にアバなんかもでてきたので、ついつい聞かなかったのかな。

クイーンを見直したのは、数年前に世紀をこえた歌という番組でちょうどボヘミアンラプソデイを改めて聞いた時、すごい曲だと感じ取ることができたから。
別にイギリスで過去千年間の中で一番人気曲の投票をやって、ヘイジュードやイマジンを押さえて一位になったということを抜きにしても、バラードパート、ロックパート、オペラパートからなるその構成のすごさに圧倒されたというのが、正直な感想。
やっと自分もクイーンがわかるようになったのかという感じかな。
だから映画も興味があったけど、重い足を運んで見てよかったと思った。

それにしてももっと若い時にクイーンを聞いてもよかったかなと思うこともあるけど、その時の音楽感知能力では無理だったのだろう。
それでも今の方がよけいに味わえることもあるので、それでいいのかな。
我が青春に悔いはないけど、クイーンもないということか。
いや、今も青春と思えば、クイーンありかな。
とにかくおすすめ映画です。

# by asakura_h | 2019-01-20 16:58
”医の志師(士)”でハッピーにいこう
 いよいよ今年も終わりを迎えます。
 今年の漢字一字”災”が示すとおりに災害も多かったし、トランプ大統領に象徴されるような自国ファースト主義の台頭など、グローバル化の流れを止めるような嫌なニュースもありました。
 また平成フルイヤーとしては最後となります。
 来年はどんな元号になるかわかりませんが、元年には違いありません。
 その意味では当院も来年は五十一年目という元年を迎えることとなりましたので、気持ちも新たにするにはふさわしい年になるでしょう。

 それにしても来年はどんな年になるのか?
 干支でいうと亥の年、猪の年ですね。
 歴史的に見ると、亥の年は大きな災害が起きているようです。
 江戸時代に富士山の宝永大噴火、桜島の安永大噴火、大正時代の関東大地震、八十年代の日本海中部地震、二十四年前の阪神大震災、十二年前は地震はなかったのですが、猛暑というキーワードが使われたのが十二年ぐらい前ですから、何らかの自然災害に関わることが起きる年なのかもしれません。
 再び来年も災が漢字一字なら笑えません、
 どうせ災がなるなら、再び災ということで再でもいいですけどね。

 ただ確実といえるのは、科学の進歩でしょう。
 AIの進歩など、これからの世界をがらりと変えてしまいそうな勢いがあります。
 特に医療でも再生医療の進歩はめざましいものがあります。
 すでにIP細胞の黄斑変性症の臨床実験は行われて成果がでているようです。
 ただ費用は一億円かかるので、このお金の面をなんとかすればますます実用化に近づくことは間違いないでしょう。
 いよいよ来年には難病と言われるパーキンソン病への応用も始まるそうですしね。
 また遺伝子医療もすすみ、キャス9という酵素を使って、99%の確率で遺伝子を改良できるので、再生医療以上に今まで難病と言われる疾患への治療への道も進むでしょう。
 まさに医療は確実に進歩し、来年、いや来年以降は維新ならぬ医新、あるいは医進は間違いないと思われます。
 
 そうなると、技術というハード以上にそれを扱うソフト、または医療技術者のハートの面の進歩も必要になります。
 ソフトはいわば組織、制度的や法的な問題、それらの整備も必要ですが、もう一歩進んでわれわれ医療従事者の技術に見合うメンタルを持てるかどうか、ハートのレベルアップも必要でしょう。
 そういう意味では、猪の年は”医の志師(志士)”の年です。
 志を持って頑張っていきたいものです。

 そんな志も、高い面も持ちながらも、現実的な目標としては、自分よりの適度な高さにするのも重要かもしれません。
 そうすれば、つまらないことも足もひっぱられずにやっていけそうな気がします。
 そして志でもう一つ大事なことが、志を同じくすることですね。
 経営とは何かと問われると、つい職員同士の”志を同じくすること”だと答えます。
 その心は志(k)を合わせ(A)てKA(ケイエイ)になるからです。

 それは冗談ですが、確かに志を合わせることは大事です。
 志を合わせることは方向を同じくすること。
 志を合わせることで志合わせに、志合わせで幸せに、そうしてハッピーでいきたいものです。




# by asakura_h | 2018-12-31 16:14
短い秋見つけた
 12月にはいると突然のように寒くなりました。 
 それこそ寒さの底にいるような寒々しさで、11月が比較的幾分暑い日もあったぐらですから、この気温差にまいります。
 温暖化とは気候の極端化のことを言うようですから、まさにそのとおりですね。

 秋の始まりも、猛暑の夏から、突然気温が下がって、それこそ短い秋かなと思っていましたが、中盤から後半にかけては気温の高い日も多く、台風もなく天気もよかったので、過ごしやすい日々が多かったような気がします。
 それでも朝晩は小冬、昼間は小夏のような感じでしたから、その間の本当の秋は案外短かったのかもしれませんね。
 まるで短い秋、短い秋見つけたの世界です。

 これは超有名な曲、小さな秋見つけたのメロデイーに言葉をのせたものですが、秋のしみじみとした感じをだして素晴らしい歌ですね。
 サトウハチローの詩に中田嘉直という作曲家がメロデイーをつけたものです。
 昭和35年のNHKの秋の祭典に披露されてようですが、楽曲の素晴らしさに、昭和37年にボニージャックスというコーラスグループがレコーデイングして発売、その年のレコード大賞の童謡部門で賞をとったようです。

 だいたい日本の童謡は世界的にもレベルが高いそうです。
 個人的にも好きな曲が多いです。
 中田嘉直は他に、夏の思い出やめだかの学校を作曲していて、夏の思い出などは大人が聞いても美しいメロデイーです。
 そう言えば、同じ童謡の作曲家の大中恩も最近なくなられました。
 さっちゃんや犬のおまわりさんが有名ですね。
 思えば、これらの童謡は、まさに自分達の心の原点を作っているような気がします。
 童謡は心のふるさとですね。

 一方、歌い手の方のボニージャックスは第一テナー・第二テナー・バリトン・バスからなる男性四人組のコーラスグループで、全員が早稲田大学出身。
 レパートリーが五千曲という日本でも屈指の曲数をほこるコーラスグループのようです。
 それより先輩格に感じるのが、ダークダックスで、全員が慶応大学出身の同じ男性四人組のコーラスグループですが、先輩格に感じるのも、昭和35年にロシア民謡のともしびを大ヒットさせ、コーラスグループブームが作ったからかもしれません。
 実際はライバルですか?
 子供の頃にライバルコーラスグループとして歌の早慶戦かなにかの番組に出ていたようなかすかな記憶がありますが・・・・・・。

 また第三のコーラスグループとしてデユークエイセスがあります。
 ただ、いい湯だなという曲を歌うのを見たことがあるぐらいでどれほどの活躍かはあまり知らなかったのですが、子供の頃に見たアニメ、鉄人28号、宇宙少年パピーやジャングル大帝レオなどの主題歌を数多く歌っていたんですね。
 いやあ、今ではアニメの方が童謡よりも影響力が多いくらいですから、より自分達の心の原点になっていたとは驚きでした。

 そんな秋も過ぎ、今年の冬は一体どうなることやら?
 天気予報では暖冬のようなことを言ってましたが、朝晩が真冬で昼が夏じゃあ、困りますね。
 それこそ体調崩して、インフルエンザやノロウイルスの餌食ですか?
 童謡はいいですが、気温の動揺はご勘弁を。
 



# by asakura_h | 2018-12-11 20:39
老人医療の聖地八王子市の話
東京都にある八王子市というのは、老人医療では先端の街だと感じたのは、慢性期医療学会で八王子の老人救急の話を聞いた時です。
いわゆる消防救急や民間業者の急はありましたが、病院自体が救急車を持ち、在宅で困った方を病院に搬送するというのです。
そう書くと、自分の病院に運ぶ為じゃないかと思いがちですが、この救急は患者の希望の病院やかかりつけの病院までも運ぶのです。

確かに救急と言っても、高齢者が多くなったこのご時世、本来の緊急手術や処置が必要だと言うのはなく、単に在宅や施設で対応困難という事例のが多いので、ちょうどその間の役割を果たすという意味での病院救急というのはいい方法だと思いました。
何しろただでさえ、救急が足りないという話です。
それを推進しているのが、衆議院議員になられた永生会病院の安藤高夫先生です。
運転資金は自払いだそうですが、地域貢献という意味では大きく、八王子の救急体制を支えているのです。

その病院救急は八王子医師会の協力あってこそで、これには八王子の医師会の中でキーになる人物が何人かいて連携をうまくとれているからだそうです。
そのキーマン、いやキーメンが八王子の医療を支える八人の王子ですねと安藤先生に言ったら、七転び八起きですからと言っていましたが、きっといろいろ試行錯誤でたどり着いたのでしょう。

この安藤先生の病院はおそらくは日本ではじめて個人の老人病院だと思います。
そういう意味では老人病院発祥の地、いわゆる老人医療のメッカに当たるかもしれません。
また日本の多くの県庁所在地は八王子市と同様な人口の街が多いので、八王子の取り組みは地域中核都市、またはそれに続く街のいいモデルになります。
そのメッカな八王子、安藤先生をリーダーに今も進化を遂げています。
まさに老人医療のトップランナーを見る思いでした。

八王子というのは、調べてみると、昔から宿場町として栄えた所のようです。
名前の由来は仏教の神様、牛頭天王と八人の王子の信仰があり、それがインドから中国経由で日本に渡ってきて、邪気払いや害虫駆除の神様として各地に広まっていたようですが、八王子神社が建立されたことから、この地域を八王子と呼ぶようになったそうです。

そんな、八人の王子ですが、八つの悪霊伝説のある八つ墓村とは対象的です。
ただ八つというのはきっと意味がある数字なんでしょうね。
八方ふさがりの八方というと、東西南北の四方に南東などを合わせてより詳しくしたもの。
ある意味ではこの世界の広がりというか、この世界自体を示す数字ですね。

それに関連するかどうか知りませんが、八又の大蛇や八幡様というのもあちこちにあります。
里見八犬伝の八もこの世界を意識してのことでしょうか?
また”やおろず”を八百万というように数が多いことも言うそうですね。
八の感じが末広がりで、縁起はいい数字となっています。
前述の七転び八起きなんかも八に縁起を重ね合わせている気がします。

さらに親しみもわきます。
忠犬ハチ公のハチも八ですね。
八と聞くとのりもよくなりますね、八ちゃん熊ちゃんなんていうのも庶民の定番です。
高知でも八金というと元気な女性、ちなみに金八は元気な先生ですね。
もっとも金八は金曜日の八時から始まるのでそういう名前だそうですが。
そんな金八先生を演じる武田鉄矢が好きな坂本龍馬が作ったのが何故か船中八策です。

一方、子供の頃みたヒーローはエイトマン。
エイトの数字を横にして無限大のパワーを持つそうです。
エイトもキリスト教ではキリストの復活を意味するいい数字だそうです。
そんなエイトが復活や何かを新しいことが始まるという意味には根拠があります。

人が一度に覚えやすいの七つまでのことなんですね。
それ以上になると覚えにくいそうです。
つまり八になると、リセットする方がいいんです。
脳の機能からも八は意味のある数字です。

最後に勝手に昔話を思いつきました。
ある村を破壊した八又の大蛇と対決したのは八人の王子。
八又の大蛇を退治したら、そこから現れたのはなんと八人の御姫様。
王子とお姫様は、それぞれ八組のカップルになりましたとさ、めでたし、めでたし。
実はそれにはある秘密の計画があって・・・・・・・
あまり面白くないか?



# by asakura_h | 2018-12-01 00:00