地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
by asakura_h
プロフィールを見る
画像一覧
検索
最新の記事
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
トップ
<< 運動会はちょっとした感動会      一食集中 >>
テレビダイヨリー ナチスがホロコーストの予行演習をしていた
百分DE名著という番組をNHK教育テレビで放送しています。
今回は全体主義の起源という本で、ドイツのヒトラーを代表する全体主義がどのように起こって、最終的にユダヤ人の大量虐殺、ホロコーストにいたったかを描いてました。

自分と違う他者を排除する、植民地政策を正当化する為に人種優位主義、はたまた植民地戦争に乗り遅れたドイツはそれをヨーロッパ大陸の植民地政策に応用され、その結果他国と衝突、第一次大戦の敗戦になり、民族として誇りを失われました。
そんな中、栄光のドイツを取り戻すと約束するヒトラー政権が選ばれ、すべての原因をユダヤ人に転化していくことが正当化される。

その過程で重要なのは、背景として、政治に関心を持つ市民による民主主義から政治に無関心な層を多くかかえる大衆主義になり、いわば考えない人々が養成されていく社会ができあがっていたことです。
政治的に無関心な層は自分達の耳に心地よい意見しか耳を貸さない為に、ヒトラーの言葉が魔法に感じたのです。
気が付いたら戦争、破滅だったわけで、ヒトラーというのは、突然変異で生じたのでなく、出現するべくしてでた、いわばその当時の歴史の集大成だったのです。

この他者の排除とか、自分達の耳に心地よい意見しかきかない等、現代と通じているのが恐ろしいことです。
そう言えば、昨年の七月に障害者施設で残酷な事件が起きましたが、その直後に同じくNHK教育で過去の番組から警鐘の為に放送された番組がありました。
それがまさにヒトラーがホロコーストをする前に予行練習として難病患者や障害者を組織的に抹殺していたという内容です。

ナチスはその頃の一番のメディアであるラジオを使って、障害者たちがいかに社会に負担をしいているかを宣伝し、大衆の支持を得て、全国の障害者や難病患者を数か所の焼却炉のある精神病院に収容して殺害したのです。
これにはドイツの精神科学会も協力しましたが、ドイツ教会の司祭がこのことに気が付いて、これらがいつかは我が身になって降りかかったしまうと、教会を通じて訴える活動して、民意を盛り立て、さすがにナチスは世間の批判に中止せざるを得なくなりましたが、実は精神科学会はそれを密かに継続していました。
やっと終了したのが、終戦後だということでした。

弱者というもの、いつ自分が弱者になるとも限りません。
健常というのは、たまたま健常であって、いつ事故や病気で障害を持つ側になるとも限らないです。
このことを無視したいたらいずれは自分達に振り返ってくるということはまさにそういうことなのでしょう。

勿論、社会通念や道徳はその時代に影響を受けることも多いでしょう。
社会全体が弱者排除になってしまったら、いつの間にか自分もそれに加担するとも限りません。
そう考えると、他者を認めるとか、弱者を助けるとか、そういうことを時代を超えた普遍的な原理として意識しておくことが重要なことかもしれません。

確かに忙しい生活の中で、ついつい見逃してしまう事柄が多いのですが、生活と時代に流されて、大事なことを見失わないよう、できるだけ考えるようにしたいものです。







[PR]
by asakura_h | 2017-09-30 16:16
<< 運動会はちょっとした感動会      一食集中 >>