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ペイシェント・ファースト?どういう意味か?
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先週の土曜日にはお祝いがあり、参加してきました。
そのお祝いというのが、高知大学医学部の老年病学という教室から、神経内科という、主に脳梗塞、認知症やパーキンソン病などの神経のハードウェアの障害(ソフトウェア障害が精神科)を見るグループが一本立ちをする会だったのです。
それまで神経内とというと、心臓疾患を中心とする循環器、アンパンで有名な香北町で、高齢者のフ調査を中心に行う老年病科の中にあり、あまり目だたない存在でした。
何しろ医局員の数が少ないですから。
もともと神経内科というと、難病が多くて治らない。
神経がごっちゃごっちゃして、とっつきにくいイメージが学生にはあります。
反対に心臓だとシンプルなんですね。
だからというか、そもそも循環器と神経内科の医師というのも、キャラ的に水と油でした。
循環器は速さが勝負ですから、全体が一つのチームとなり対応します。
いわば体育会系、内科の中でも外科に近いかもしれません。
神経内科は脳卒中のような救急系となれば違いますが、疾患の変化がゆったりしていることが多いですから、比較的に静かで、熟慮タイプが多いかもしれません。
その二つが一つの教室にあったということは、珍しいかもしれませんが、この教室の創始者の小沢先生の力です。
今から三十年程までしょうか、医学部ができる時に最初は第四内科という話もあったそうですが、四では縁起が悪いのでそれは却下となり、老人先進県であり香北町の研究があったので老年病科としたそうです。
専門として小沢先生は循環器だったので、必然的に循環器が中心となったのですが、途中でこれから老年病は神経が重要になると考えて、神経内科を新たにはじめたというわけです。
ただ、当時は物理的に隣の精神科の中にも神経内科がありました。
これは西日本の大学病院に多いパターンなんですが、脳外科以外の神経系はハードもソフトもまとめて精神科でひっくるめて精神科でまとめられていました。
ですから、老年病科と精神科に神経内科が分かれていましたが、これからは一つになるということです。
それにしても自分が研修医として医局に入局したのが、二十五年ほど前、やっと平成になった頃です。
その頃は神経内科の担当の松林先生がネパールにいってしばらく不在のまま入局したことを覚えています。
おかげで循環器科をしらばく勉強できましたが、体育会系なのでハードでした。
循環器科は土居前教授が講師をやられていて、”ペイシェント・ファースト”がキャッチフレーズでした。
”ファースト”は第一という意味でわかるんですが、問題がその前の単語の意味がわからなかったんです。
ところが、われわれ新人歓迎会の席に土居先生が”君たち(研修医)は奴隷です”と本気か冗談かわかならないフレーズを口した途端に意味がわかりました。
なるほど”ペイシェント・ファースト”ということは、”ビー・ペイシェント・ファースト(まずは我慢しろ)”という意味なんだと。
ようするにペイシェントには、形容詞の”忍耐強い”という意味と名詞の”患者”という意味があり、わかりにくかったのが、その言葉ではっきりしたと感じたからです。
でも、本当は”患者優先”という意味、名詞の前に”一人の”を意味する冠詞のアをつけて”ア・ペイシェント・ファースト”のようですね。
まあ、大学病院ですから、常識的にはそうとるのが当たり前なんでしょうが、ペイシェントの前が”ビーBE"でなく”エイA"だったというおちですが・・・・・・・。
それはともかく、自分としては、循環器だけでなく、神経内科があり、なんとかやっていけたかなという思いがあり、松林先生には感謝しているところでです。
これからは確かに高齢者がふえてくるにしたがって、神経系の患者は増えているのが確かです。
是非、新しい教授古谷先生、スタッフの大崎先生、森田先生等を中心に、高知県の神経内科のネットワークができることを祈っています。
そのお祝いというのが、高知大学医学部の老年病学という教室から、神経内科という、主に脳梗塞、認知症やパーキンソン病などの神経のハードウェアの障害(ソフトウェア障害が精神科)を見るグループが一本立ちをする会だったのです。
それまで神経内とというと、心臓疾患を中心とする循環器、アンパンで有名な香北町で、高齢者のフ調査を中心に行う老年病科の中にあり、あまり目だたない存在でした。
何しろ医局員の数が少ないですから。
もともと神経内科というと、難病が多くて治らない。
神経がごっちゃごっちゃして、とっつきにくいイメージが学生にはあります。
反対に心臓だとシンプルなんですね。
だからというか、そもそも循環器と神経内科の医師というのも、キャラ的に水と油でした。
循環器は速さが勝負ですから、全体が一つのチームとなり対応します。
いわば体育会系、内科の中でも外科に近いかもしれません。
神経内科は脳卒中のような救急系となれば違いますが、疾患の変化がゆったりしていることが多いですから、比較的に静かで、熟慮タイプが多いかもしれません。
その二つが一つの教室にあったということは、珍しいかもしれませんが、この教室の創始者の小沢先生の力です。
今から三十年程までしょうか、医学部ができる時に最初は第四内科という話もあったそうですが、四では縁起が悪いのでそれは却下となり、老人先進県であり香北町の研究があったので老年病科としたそうです。
専門として小沢先生は循環器だったので、必然的に循環器が中心となったのですが、途中でこれから老年病は神経が重要になると考えて、神経内科を新たにはじめたというわけです。
ただ、当時は物理的に隣の精神科の中にも神経内科がありました。
これは西日本の大学病院に多いパターンなんですが、脳外科以外の神経系はハードもソフトもまとめて精神科でひっくるめて精神科でまとめられていました。
ですから、老年病科と精神科に神経内科が分かれていましたが、これからは一つになるということです。
それにしても自分が研修医として医局に入局したのが、二十五年ほど前、やっと平成になった頃です。
その頃は神経内科の担当の松林先生がネパールにいってしばらく不在のまま入局したことを覚えています。
おかげで循環器科をしらばく勉強できましたが、体育会系なのでハードでした。
循環器科は土居前教授が講師をやられていて、”ペイシェント・ファースト”がキャッチフレーズでした。
”ファースト”は第一という意味でわかるんですが、問題がその前の単語の意味がわからなかったんです。
ところが、われわれ新人歓迎会の席に土居先生が”君たち(研修医)は奴隷です”と本気か冗談かわかならないフレーズを口した途端に意味がわかりました。
なるほど”ペイシェント・ファースト”ということは、”ビー・ペイシェント・ファースト(まずは我慢しろ)”という意味なんだと。
ようするにペイシェントには、形容詞の”忍耐強い”という意味と名詞の”患者”という意味があり、わかりにくかったのが、その言葉ではっきりしたと感じたからです。
でも、本当は”患者優先”という意味、名詞の前に”一人の”を意味する冠詞のアをつけて”ア・ペイシェント・ファースト”のようですね。
まあ、大学病院ですから、常識的にはそうとるのが当たり前なんでしょうが、ペイシェントの前が”ビーBE"でなく”エイA"だったというおちですが・・・・・・・。
それはともかく、自分としては、循環器だけでなく、神経内科があり、なんとかやっていけたかなという思いがあり、松林先生には感謝しているところでです。
これからは確かに高齢者がふえてくるにしたがって、神経系の患者は増えているのが確かです。
是非、新しい教授古谷先生、スタッフの大崎先生、森田先生等を中心に、高知県の神経内科のネットワークができることを祈っています。
by asakura_h
| 2016-07-20 13:40
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