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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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医者いらずは人間いらず?
先日、泌尿器科の開業医の先生と話す機会がありましたが、どうもうかない顔をしていたので、理由が訪ねたところ、最近、ダビンチという手術ロボットのおかげで前立腺肥大症の患者さんを手術する機会が減ってきたということでした。
このロボット、相当性能がいいらしく、数ミリ単位での手術ができるので、侵襲も少なく、安全で、後遺症も少ないようで、人間の医師ではなかなかかなわないそうです。

医師としては、患者には治療の選択肢として、ロボットのことは伝えないといけないので、その話をすると、ほとんどの方が希望されるようです。
では、ロボットを購入すればといいように思われますが、数億円の値段だから、年間の維持費に数千万円はかかるので、おいそれと民間病院は購入なんてできません。
いずれは前立腺癌まで適応できるようになるそうで、そうなると、いよいよ泌尿器科医の役割が大きく変わってきます。

これは日常で箒(ほうき)から電気掃除機に変わったようなインパクトなんでしょうね。
電気掃除機以降、掃除が飛躍的にきめ細かくできるそうですから。
いや、それ以上かもしれません。

何しろすでにアメリカでは、診断ロボット、ワトソンが開発されているという話です。
確かに、医師の診断はフローチャートのようになっています。
最初に例えば頭痛という項目があれば、その性状とか、強さとか、検査はどうなのかと次々とはい、いいえで選んでいくと、最後は診断がつくのです。
だからこの選択が正しいかぎり、誰がやっても同じ診断になるわけです。

ただ、何を選択するかが、医師の経験だったりするわけで、昔の人工知能はその部分は難しかったわけですが、今ではデイープラーニングという方法で、いろいろ人工知能に経験させると、勝手に学んでいくようです。
いわばより人間の思考に近くなったわけで、チェスや将棋でロボットが人間を凌駕することが可能ですから、今後はその選択も人間より優れているというこもありえるということです。
そうなると、医師の役割自体も随分と変わらざるをえないでしょう。

へたすると医師なんていらないということもありえるかもしれません。
ただ話をしたり、患者の気持ちを和らげたりするような仕事で、診断や治療をするロボット医師のお世話をしたりするだけが仕事だったりなんてこともエソラごとじゃないですね。
だからというわけではないですが、医師もより人間性が大事になってくるんでしょう。

ただそんな医師いらずの社会になれば、いらないのは医師だけではありません。
看護師、薬剤師、リハビリなども、ちまたの建築業、会計士、小売業等の人たちも。
作曲や、小説だってロボットが可能だそうです。
そう言えば、アメリカで警官を狙撃した犯人を撃退したのは、遠隔操作だけどロボットという話ですからね。
個人的にすごくロボットが難しそうなのは、理髪業だと思うんだけど、それもほとんどロボットが人間そっくりになったら可能かもしれません。

政治家はどうでしょう?
ロボットに汚職はできそうにないでしょうが、別に汚職は政治に必須ではないですからね。
いわば副産物でしょう。
桝添前東京都知事のように公金にたかることも?
でも、それしか人間らしさがないとしたらさびしい話でね。
もっともロボットがそれもやりはじめたら、本当に人いらずですね。
by asakura_h | 2016-07-15 09:50
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