トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
<< 会議を制する者は時間を制する!? iPS細胞で思い出すこと(研究... >> |
土佐バカ日記1 秋楽図鑑
|
いよいよ10月も終わろうとしています。
まだ少し暑いと感じていた日差しは、いつの間にか冷たい空気にとって代わり、特に朝晩の肌寒いこと。
高知の秋もいよいよディープですね。
そんな秋を楽しんでみました。
21日の日曜日に、県立美術館へ県展を見に行きました。
開催最終日ということもあり、お客さんもそこそこ賑わっていました。
最初に現代アートのコーナーを見ました。
現代アートといえば、音楽でもただピアノを置いて人を集め、何かを演奏するものかと思いきや、ピアニストがピアノ自体をタクトで叩いて音を出して、これが新しい音楽だと言ったり、何とも意味不明なイメージです。
入ってみると、思った通り、中にはガラクタを何個か置いたような、意味不明瞭の作品がありました。
思わず中の部品の一部を、少しずらしたい欲求に駆られました。
少しずらすと作者が怒鳴り込んでくる、実はそんなパフォーマンスも作品だというのもありかな?と思ったり、反対に配置が却って偶然にも素晴らしくなり、いきなり特選に再度選ばれたら困る、などと色々妄想しているうちに、足が勝手に過ぎ去ってしまいました。
それにしても、さすがに特選に選ばれた作品はすごい。
Keichou(傾聴)というタイトルで、沢山の二枚葉に覆われた木から、数枚の二枚葉が空中に飛び立ち、次第に二つの耳が合体したように変化していく過程が描かれ、何ともユニークな発想の作品でした。
その後は、油絵等のコーナーを見ましたが、やはり特選ともなるとその画力は違いました。
心に何らかのインパクトを残していく、それだけでも見た甲斐があったというものです。
県展、なかなかいけますよ。
一方、読書では、孫崎 享氏の「戦後史の正体」が面白かったですね。
ネットでの評判を見て、以前に購入していましたが、いつの間にかベストセラーになっていたので、慌てて読みました。
内容は日本の政治家、特に首相をアメリカ追随派、自主独立派に分けてみると、案外すっきりと日本の戦後の流れが分かるという代物です。
あの田中角栄が、アメリカに嵌められたというのも事実だった。
岸信介は、ただのアメリカ追随派ではなかった。
吉田茂は、アメリカに対峙していたように見えたのはポーズだった等、外交官であった著者だけに説得力がありました。
ふと裏を考えると、この本がどうしてこの時期に出版されたのか?
背後に何か政治的意図があるのではないか?
特にこういう本を読むと余計にそう感じるのは仕方ないかもしれません。
ただ、一般的にいくら感心しても、本は一歩引いて見ることが大事でしょうね。
そうは言いながら、読んだ後に、ついつい誰かに紹介したくなる本には違いありません。
読みやすく、秋楽にお気楽な一冊です。
まだ少し暑いと感じていた日差しは、いつの間にか冷たい空気にとって代わり、特に朝晩の肌寒いこと。
高知の秋もいよいよディープですね。
そんな秋を楽しんでみました。
21日の日曜日に、県立美術館へ県展を見に行きました。
開催最終日ということもあり、お客さんもそこそこ賑わっていました。
最初に現代アートのコーナーを見ました。
現代アートといえば、音楽でもただピアノを置いて人を集め、何かを演奏するものかと思いきや、ピアニストがピアノ自体をタクトで叩いて音を出して、これが新しい音楽だと言ったり、何とも意味不明なイメージです。
入ってみると、思った通り、中にはガラクタを何個か置いたような、意味不明瞭の作品がありました。
思わず中の部品の一部を、少しずらしたい欲求に駆られました。
少しずらすと作者が怒鳴り込んでくる、実はそんなパフォーマンスも作品だというのもありかな?と思ったり、反対に配置が却って偶然にも素晴らしくなり、いきなり特選に再度選ばれたら困る、などと色々妄想しているうちに、足が勝手に過ぎ去ってしまいました。
それにしても、さすがに特選に選ばれた作品はすごい。
Keichou(傾聴)というタイトルで、沢山の二枚葉に覆われた木から、数枚の二枚葉が空中に飛び立ち、次第に二つの耳が合体したように変化していく過程が描かれ、何ともユニークな発想の作品でした。
その後は、油絵等のコーナーを見ましたが、やはり特選ともなるとその画力は違いました。
心に何らかのインパクトを残していく、それだけでも見た甲斐があったというものです。
県展、なかなかいけますよ。
一方、読書では、孫崎 享氏の「戦後史の正体」が面白かったですね。
ネットでの評判を見て、以前に購入していましたが、いつの間にかベストセラーになっていたので、慌てて読みました。
内容は日本の政治家、特に首相をアメリカ追随派、自主独立派に分けてみると、案外すっきりと日本の戦後の流れが分かるという代物です。
あの田中角栄が、アメリカに嵌められたというのも事実だった。
岸信介は、ただのアメリカ追随派ではなかった。
吉田茂は、アメリカに対峙していたように見えたのはポーズだった等、外交官であった著者だけに説得力がありました。
ふと裏を考えると、この本がどうしてこの時期に出版されたのか?
背後に何か政治的意図があるのではないか?
特にこういう本を読むと余計にそう感じるのは仕方ないかもしれません。
ただ、一般的にいくら感心しても、本は一歩引いて見ることが大事でしょうね。
そうは言いながら、読んだ後に、ついつい誰かに紹介したくなる本には違いありません。
読みやすく、秋楽にお気楽な一冊です。
by asakura_h
| 2012-10-27 12:30
<< 会議を制する者は時間を制する!? iPS細胞で思い出すこと(研究... >> |