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散々な時代にサンサンと輝く
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最近、書店で五木寛之氏の「下山の時代」を見かけました。
高度成長期のように頂上を目指しながら、必死になって上る登山の時代から安定期の時代となり、ゆっくりと下界を見下ろし、自分の来た道を振り返りながら歩いて下る時代になる。
歩くとは恐らく、あくせくせず生きることを意味しているのだと思います。
確かに、これからは限られた物の時代を迎えます。
登れる山の大きさは決まっています。
資源エネルギーにしても、再生可能エネルギーならほぼ永久的にエネルギーを得ることが可能でしょうが、それまでには時間がまだまだかかります。
限られたエネルギーをいかに上手く使うかが重要です。
これも下山の時代なのでしょう。
また、引き算の時代とも言えます。
国の借金も膨らんでいますので、これからは消費税や保険料、医療保険の自己負担額は上がり、逆に年金の受給額は下がる等、どんどんお金を取られていく引き算の時代でしょう。
これから増えるという計算ではなく、どんどん取られていくという認識が必要のように思えます。
個人的には難産の時代だと思います。
高度成長期は安産でした。
安易に物事を始めても、真面目にやりさえすれば上手くいったかもしれません。
特に護送船団方式で、その仲間に属していれば利益を上げることができましたが、今では同じ仕事でもやり方によって貧富の差が生まれ、昔の職業格差を描いた漫画「マル金、マルビ」以上かも。
誰もが成功という時代ではないのでしょう。
下山、引き算、難産、こう揃えば3つ合わせて“散々(三ザン)”なんてシャレにもなりませんが、こんな中でも考えてみれば色々な希望もあるはずです。
むしろ、それだからこそ輝くのが、次の3つの“サン”じゃないかと思います。
1つ目は「良産」です。
これからは量産から良産というように、数から質への転換が必要でしょう。
サービス、スキルアップ、環境整備など、いいものを生み出していくことが大事です。
2つ目は「差異算」です。
採算も大事ですが、それ以上に他のものとの差異を出す、差異を計算する差異算が必要じゃないでしょうか。
言わば特色というか、オリジナルですか?
最後に3つ目は「皆さん」です。
ここで言う「皆」とは当然、私達の身近な人たち、院内で言えば職員ひとりひとりが力を合わせる、いわばチームワークであり、その皆の輪(和)を地域住民や他施設へと広げていくことで連携に繋がるような関係、つまり皆が参加するという意味で「皆参(みなさん)」でしょうか。
この3つの“サン”を実践すれば、サンサンと輝くことができるかもしれません。
そういう意味では、これからが本当の力を試される時でしょう。
考えてみれば、どんな悪い人にもいい一面があるように、どんな悪い時代にもいい面はきっとあります。
高度成長期のように頂上を目指しながら、必死になって上る登山の時代から安定期の時代となり、ゆっくりと下界を見下ろし、自分の来た道を振り返りながら歩いて下る時代になる。
歩くとは恐らく、あくせくせず生きることを意味しているのだと思います。
確かに、これからは限られた物の時代を迎えます。
登れる山の大きさは決まっています。
資源エネルギーにしても、再生可能エネルギーならほぼ永久的にエネルギーを得ることが可能でしょうが、それまでには時間がまだまだかかります。
限られたエネルギーをいかに上手く使うかが重要です。
これも下山の時代なのでしょう。
また、引き算の時代とも言えます。
国の借金も膨らんでいますので、これからは消費税や保険料、医療保険の自己負担額は上がり、逆に年金の受給額は下がる等、どんどんお金を取られていく引き算の時代でしょう。
これから増えるという計算ではなく、どんどん取られていくという認識が必要のように思えます。
個人的には難産の時代だと思います。
高度成長期は安産でした。
安易に物事を始めても、真面目にやりさえすれば上手くいったかもしれません。
特に護送船団方式で、その仲間に属していれば利益を上げることができましたが、今では同じ仕事でもやり方によって貧富の差が生まれ、昔の職業格差を描いた漫画「マル金、マルビ」以上かも。
誰もが成功という時代ではないのでしょう。
下山、引き算、難産、こう揃えば3つ合わせて“散々(三ザン)”なんてシャレにもなりませんが、こんな中でも考えてみれば色々な希望もあるはずです。
むしろ、それだからこそ輝くのが、次の3つの“サン”じゃないかと思います。
1つ目は「良産」です。
これからは量産から良産というように、数から質への転換が必要でしょう。
サービス、スキルアップ、環境整備など、いいものを生み出していくことが大事です。
2つ目は「差異算」です。
採算も大事ですが、それ以上に他のものとの差異を出す、差異を計算する差異算が必要じゃないでしょうか。
言わば特色というか、オリジナルですか?
最後に3つ目は「皆さん」です。
ここで言う「皆」とは当然、私達の身近な人たち、院内で言えば職員ひとりひとりが力を合わせる、いわばチームワークであり、その皆の輪(和)を地域住民や他施設へと広げていくことで連携に繋がるような関係、つまり皆が参加するという意味で「皆参(みなさん)」でしょうか。
この3つの“サン”を実践すれば、サンサンと輝くことができるかもしれません。
そういう意味では、これからが本当の力を試される時でしょう。
考えてみれば、どんな悪い人にもいい一面があるように、どんな悪い時代にもいい面はきっとあります。
by asakura_h
| 2012-04-11 09:30
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