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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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何はともあれ八分目
よく腹八分目と言います。
成長期を除けば、食事を満腹になるまで取るよりは、もうちょっと食べたいというレベルで止めるのが長生きにつながるようです。
別に八分目の「八」に意味があるわけでなく、満腹の一歩手前という意味ですが、これは仕事でも同じようです。

プロ野球のピッチャーは毎回全力投球でやれば、1年間の長丁場を乗り切れません。
平均して9割ぐらいの力で十分だそうです。
それが高校野球だと、全力投球することが称えられます。
確かに成長期にはそれぐらい必要ですが、プロになると8、9割の力でやれるぐらいの技量が必要なのです。

だから食欲を始めとする欲望も、100パーセントでなくても八分目でやっていけるように体はできており、100パーセントはいざという時のための余力なんでしょうけど、一度100パーセントにハマるとなかなか脱却しにくいのが、欲望のやっかいなところですが・・・。

ところで、心の安心も八分目がいいと言う哲学者がいます。
一見何も心配ごとがなければ最高に思えますが、戦前の旧制高校の学生に流行したデカンショ節、(ちなみにデはデカルト、カンはカント、ショはショーペンハウエル)そのドイツの哲学者ショーペンハウエルに言わせると、“底荷のない船は不安定で、まっすぐに進まない”そうです。
つまり、一定量の心配や苦痛、苦労はいつも誰にも必要であるということです。
ただし、多過ぎると全く進めませんから、あくまでも一定量というのが大事です。

まあ、すごい心配を10としたら、日頃の心配ごとは2割くらいでしょうか?
安心の立場から見たら8割がたであり、これも安心八分目だと勝手に思っていますが、実はこのことは職場の課題にも当てはまる気がします。
ずばり心配事とは、その職場での課題です。

何の課題もない職場は、それこそ安定感のない船で、ただ単に日々の仕事に追われるだけになりそうですが、かといってあまりにも大きな課題を突きつけられると、仕事に抜かりが出そうです。
勿論、大きな課題でも航続距離が長い、つまり長期で見れば何とかなりますから、問題は日々適度な課題を、常に持ち続ける事が一番安定しているのではないでしょうか。

その適度な課題というのが、大概職場スタッフの技量に差がありますから、スタッフの技量の平均値になります。
よくできるスタッフにレベルを合わせると、他のスタッフがついてこれない、しかしできないスタッフに合わせると、いくら人が居ても足りないことになりますからね。
それに余力のあるスタッフがいる方が、救急への対応も可能になりますし、職場の雰囲気もよくなります。

ただし、平均値より少し上で多少ストレスがあった方がいい場合もあります。
若いスタッフが多い職場は特にそうでしょうね。
とにかくこなせる課題作りは、その職場力の証明ですね。
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by asakura_h | 2011-05-14 11:27
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