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医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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神経内科とは?入門の入門
私は一応、神経内科医ですが、あまり神経内科医と言われてもよく分からない方も多いので、ここで少し説明しようと思います。

神経内科とは主に、その名の通り神経系統の病気を診る内科ですが、精神科や心療内科、脳外科と混同する場合が多いようです。
神経系統はご存知の通り、脳と脊髄からなる中枢神経と、体全体に張り巡らされた末梢神経から成り立っています。
脳といっても神経が集合したもので、いわば電気コードを集めてぐるぐる巻いたものと大雑把にイメージしても構いませんが、実際は豆腐のような柔らかい脳の中に、直径数ミリほどの血管が張り巡っており、その様は解剖で見ても神秘的です。
この神経が壊れて生じるのが神経疾患です。
コンピューターに例えると、ハードウェアの損傷ですね。
構造が壊れて機能がやられるわけです。
そんなわけで脳卒中や認知症、パーキンソン病などの疾患を扱います。
症状としては、手足の力が入らない、痺れなどで整形外科、めまいで耳鼻科、頭痛やてんかんで脳外科とまたがります。
大きな病院では、頭痛などに専門外来を設けている所もあります。

精神科は、思考や感情の病気を扱いますから、脳のソフトウェアの障害といえます。
別の言い方では、構造的な損傷より機能の問題を扱います。
統合失調症(昔で言う精神分裂病)、うつ病、神経症などですね。
認知症は神経内科とまたがりますが、徘徊や暴力など精神症状が強く、入院させたい場合には精神科のほうが対応に慣れているため、利用しやすいなどの利便性があります。

心療内科は心が体に影響を及ぼし、実際に症状が出る疾患を扱います。
例えば、ストレスが高じて気管支喘息になったりとかです。
いわば精神科と内科のハイブリッド(合いの子)ですね。

脳外科は正式には脳神経外科、神経内科の外科版ですから、神経内科は脳内科と言ってもいいわけです。
ただし、手術できる病気に限られますから、脳腫瘍やくも膜下出血、脳外傷などが多くなります。

このように分類されていますが、法的には診療を希望する患者を、専門外であることを理由に断れないことになっています。
つまり医師免許は、ひと通り診れるということになっているわけで、その為に医師は何科を標榜するのかは比較的自由です。
しかし、実際は専門に分かれ得手不得手があります。
正確にはすごい得手不得手と言うべきですが、専門外でもその専門医を紹介してくれますので、心配はそれほどいらないと思います。

何しろ患者側から見たら時、内科に限って言えば、こんな専門より患者の気持ちをあまり読めない“無神経内科”か、そうでないかが問題かもしれません。
そうなると、神経内科医で”無神経内科医”と思われた日には、最悪かもしれませんね。
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by asakura_h | 2011-03-29 11:48
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