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医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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悪・薬・核
クイズです。
悪・薬・核に共通するものは何でしょう?

答えは読みの最後が”aku”になることです。
確かにそれも答えのひとつなのですが、もうひとつの答えは害もありますが、うまくコントロールすれば益になるものじゃないかと思います。

悪は確かに悪いことです。
悪を根絶することは大事なことですが、癌細胞と同じように人間の根源にも関わることですので、根絶はなかなか困難に思えます。
人類の歴史は、これをいかに知恵でコントロールするかといってもいいかもしれません。

例えばパイレーツオブカリビアンで大人気の海賊などは悪の典型例ですが、16世紀頃、イギリスは彼らを利用して当時全盛だったスペインなど、先進国の財宝を略奪して蓄財しました。
挙句の果てには、親玉のドレイクを中心にスペインの無敵艦隊をも撃破して覇権国になっていきます。
ドレイクは貴族にまで成りましたが、海賊の利用が終わると今度は、取り締まりに切り替わります。
恐らく海賊が人気なのは、力がありながらその政府に、いいように利用されて捨てられる悲劇性にあるかもしれません。

これが必要悪というものでしょうか?
悪を悪によって封じ込めることに似てますね。
また絶対悪というのも少なく、多くは相対悪です。
北アフリカのリビアのカダフィ大佐は、確かに民衆からすれば悪かもしれませんが、その支持者から見れば必ずしも悪ではないのでしょう、その証拠に内乱になっています。

このように悪の根絶は不可能ですが、きちんとコントロールすれば、うまくその力を利用できる場合があります。
そのコントロールの為に人類は、法律、宗教や道徳などを発明してきたと言えるかもしれません。
ただし不可能だと思いながらも、悪なき世界の飽くなき追求は必要だと感じますが、薬もそうですね。
以前「飽薬の時代」でも書きましたが、使い方によっては役にも厄にもなります。

三番目の核は言わずもがなです。
原子爆弾としての使用により、広島や長崎、第五福竜丸は多大な被害を受けましたが、それでもまだ核兵器は多く存在しています。
核なき世界の理想は、悪と同じように現実的には難しい問題かもしれませんが、思いは必要でしょう。

一方、人類に利益をもたらす目的で登場した原子力発電も安全な利用と言いながら、今回の東日本大震災で大変な事態になっています。
東京電力の津波に対する警告がありながら、十分に対策の手を打ってこなかったとか、被害を甘く見てその対応が後手に回っているとか批判も耳にします。
核は悪と同じだという意識が希薄なのでしょうか?
場合によっては”究極の悪”(k-aku)かもしれないのに。
それが故、最も細心の注意を払ってコントロールの必要があるものだということを・・・。

それにしても現場の方々の懸命な対応には頭が下がります。
うまく早期に解決できるといいですが、最後にお願いしたいことはただひとつ「核(の)仕事は”隠し事”なし」あるいは「隠すなら核すな」、それだけです。
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by asakura_h | 2011-03-26 09:15
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