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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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老若なんにょ(の)その
前回触れた草食系男子、ネットで検索すると、化粧に興味のある装飾系男子や、仕事を創りだす創職系男子もいるそうです。
確かに仕事を創ることはいいのですが、余計な仕事を増やすのは騒職系でしょうね。

最近、NHKの番組で近頃の若者について、中高年と若者の討論番組があり、思わず中立の立場で見ていました。
その中で中高年の主張は、今の若者は頼りないとか、チャレンジ精神が足りないとか指摘がありましたが、よく考えてみれば、若者は前世を持っていないかぎり白紙のまま生まれてくるわけで、その時代の空気を反映していますから、若者を非難するということは、結局自分たちを批判していることになるような気がします。
だからといって、ある程度の年齢になって自分の置かれている状況を自覚していくことは必要なわけで、それがないのも人間の本能としておかしいのではないかと思ったりします。

また、最近の若者のアンケートで気になったのが、これでいい、現状のままでいい、などと他からの意見をあまり取り入れようとしない点です。
それでもう完成形かよ?まだ完全未完成だろう、中高年でさえ新しい自分を模索している人もいる時代なのに。

もしかして草食系男子が優しくてセックスに興味が薄いのではなく、精神が老化しているのだとすれば大変です。
昔、お年寄りの方とテニスをする機会があり、「なんだ、おじいさんか。簡単に勝てる相手よ」と見くびっていました。
ところが、返ってくる球は確かに緩いのですが、なんとなく打ち返しにくい、打ちにくいポイントに鋭く返してくるので、結局負けてしまいましたが、これがベテランなんだなと思ったことでした。
歩いて去っていくうしろ姿に幾多の経験を経た、いわば熟成されたワインのような風味を感じました。渋いな・・・。

こういう人たちの人生観を聞けば、さぞかし深みがあるのでしょう。
経験のない若者が世界を知ったかぶりする意見、あるいは自分を限定する意見には、もったいないなと思ったりします。

日本では言い方を変えてごまかす傾向があります。
少女売春を援助交際と言い換えるような。
だから草食系男子ではなくて、ただの早老系男子、早成系男子、つまり単なる精神の老化をごまかしているのでなければいいですね。

イギリスの小説家フォスターの言葉に、「老齢と老化をいっしょくたにするのは避けなくてはならない。老化はほとんどどんな年齢でも我々に襲ってくる感情である」というのがあります。
老齢は生理的なことです。
100歳近くになっても新たなことにチャレンジしている方もいます。
老若は関係ないですよね。

一歩踏み出すのが大事と言いながら、いつの間にか若い人の批判・・・。
自分が中高年のサイドにいるのは老齢・・・だと思いますが。
by asakura_h | 2011-03-05 10:46
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