地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
by asakura_h
プロフィールを見る
画像一覧
検索
最新の記事
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
トップ
    
<   2014年 08月 ( 2 )   > この月の画像一覧
”間”が”魔”を呼ぶ
先日、昭和47年にフィリピンで見つかった元日本軍兵、横井さんの話をテレビで放送していて、思わず見入ってしまいました。
27年間の島での潜伏生活は、大変な苦労だったようですが、その中でも一際印象的なのは、洞穴を作るとか、服を縫い上げるなど、何か目的をもって集中している時はいいけど、それが終わった後には、様々なことを考えてしまうので、苦痛だったそうです。

もし、そこに誰か話し相手でもいれば助かります。
昔聞いた話ですが、アメリカに留学しても英語が喋れず、ひとり孤立してしまった友人がいました。
おかげで、一年間ほとんど誰とも喋ることがなかったので、久しぶりに日本人の友人に会うと、そりゃあ喋ること喋ること、それこそ一人で何時間も喋りっぱなしだったそうです。

やはり、人間一人で膨大な時間を持つのは拷問なのでしょう。
だから横井さんは、考えないようにするために、常に新たに熱中するものを探したそうです。
いわば心を失うぐらいに忙しくしたんですね。

例え孤独でなくても、この有り余る時間というだけでも、結構扱いに苦労するものですけどね。
その点、時間が適度に区切られると、その都度、目標を持ってやれますから、我々が一日、一か月、一年、十年と区切っていくのは、日常なら一見無限に思われる時間を生かす方法なのでしょう。

この孤独と長い時間、哲学者や広告マンなどのように、考えることが仕事の人には却っていいかもしれませんが、宇宙の秘密を一生考えたアインシュタインや、精神の構造を考え尽したラカンとか超人は除いて、それでもある程度、締切とか時間が区切られていないと気が滅入ってしまいます。

プロでさえそうなのですから、一般人はなおさらそうもいきません。
退職された中高年の方の話では、本当に時間があって困る、これほど時間がゆっくり進むように感じたことがなかったそうです。

大学生が、自分を見つめたいとか言いながら休学しても、ただ一人で考えても、そこには玉ねぎの皮を剥くように、中に答えはないでしょうね。
近頃人気の四国八十八か所のお遍路の旅なら、いろんな出会いや自然との触れ合いもあり、いいんでしょうけどね。
人間は自分だけで生きているのではなく、人との関係で生きているし、頭だけでなく身体を通して生きている実感を得られますから。

最近の事件で、佐世保の同級生を殺害した女子高生の事件も、ひとりでマンションに住んでいたそうです。
引きこもりに中にも身勝手な事件を起こす人もいて、さぞ様々な妄想を膨らませたのでしょう。

ひとりの時間という“間”があり過ぎると、“魔”を呼ぶ気がします。
その時、人間は人魔、あるいは魔が頭にきて魔人になるかもしれませんね。
やはり適度な時間の間、人との間を持ちたいものです。
[PR]
by asakura_h | 2014-08-30 12:30
負け惜しみの夏?
8月に入って、まともに太陽を拝めた日が数えるぐらいしかないというのは、きつい夏の日差しが売り物の高知県にとっては、本当に珍しいことです。
それくらい今年の空はいつも曇っていたし、雨も時々激しく降り、雷などは日常化していました。

誰かが言ったけど、“地雷を踏んだ高知県”。
特に8月2日から3日にかけてのイントロの豪雨、その間、小康状態という間奏があり、その後、9日から10日にかけての台風11号襲来がクライマックスかと思えば、何とも梅雨ばりのアンコール長雨に見舞われて、すっかり雨は見飽きてしまいました。
天気予報に継続的に映り込む雨雲は、まさに微生物のアメーバ(雨場)を連想させて不気味でした。

その間、土砂崩れや河川の氾濫などの被害もあり、当院もその例外ではなく、裏山の市道の一部が崩落し、土砂が敷地内の側溝を詰まらせ、1階フロアが水浸しになりました。

そのために、防災本部を立ち上げ、台風接近時には職員が泊まり込みで対応しましたが、何とか職員達が踏ん張ってくれたおかげで、今は正常近くに戻ることができました。

ただ、大豊町など、まだ土砂災害の危険地域もあるし、よさこい祭りも何とか開催することができたものの、大会中は観客も参加チームも例年より少なく、旅館やホテルのキャンセルも相次いだそうで、よさこい祭りは高知県の大きな収入源だけに、その影響は大きいですね。

それに、この地雷を踏んだのは西日本や北日本の広域までおよび、京都の集中豪雨や広島市の土石流被害は甚大ですし、このアメーバ、いったいいつまで活動するのでしょうか。
その原因は、今夏の太平洋高気圧の勢力が弱く、西日本や北日本への張り出しが少なかったせいだとか?
頑張ってくれよ、高気圧君。

それにしても、あの梅雨時に発表された今年の夏の予報では、エルニーニョにより西日本は猛暑、東日本は冷夏というはずでしたが、すっかり予報は外れてしまいました。
結局、すべからく何が起こるか分からないから、警戒を怠るなということなのでしょうね。
こんな予報ってあり?

そんな中、豪雨にも関わらず、まるでそんなこと関係ないかのように、セミたちが近くでひたすら鳴き続けていたのは驚きでした。
確かにセミも1週間ほどの間に、子孫を残すために命を懸けて婚活しているから、豪雨ごときに気を留める暇もないでしょうが、まさに生命力の強さですね。
改めてセミには負けられない気分になりました。

しかし、未だに被害が大変な地域もあり、あまり大声では言えませんが、見方を変えれば今回の当院の災害も、来たるべき南海大地震への予行練習と考えれば、数多くの教訓を得ることができたし、改めて職員の絆をより強く感じることもできました。

あの、関東の猛暑に比べれば、こういう雲の多い天気は過ごしやすく、却って良かったのかもしれないなんて・・・。
そこまで言うと、負け惜しみですかね。
[PR]
by asakura_h | 2014-08-26 09:00