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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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<   2014年 06月 ( 1 )   > この月の画像一覧
箱入り老人、一つ間違えると、墓入り老人?
思春期といえば、そろそろ親離れのデリケートな時期です。
また今までは手が掛かっていたものが、今度はお金がかかるという節目でもあります。
そう考えれば、介護保険制度もいよいよ14年目、まさに思春期といってもいいかもしれません。
そろそろ国からの親離れと、自己負担の増加というお金のかかる時期になりそうです。

6月18日、単身で平均年収280万円以上の方の自己負担を、1割から2割に増額するなどの内容を含む、医療・介護総合推進法が成立し、2015年8月から実施の運びとなりました。
それにしても、自己負担が1割から2割と簡単に言いますが、払う方からすれば2倍になるということですから、負担感は大きいでしょう。

ただ、高額介護サービス費の上限があるので、特別養護老人ホーム入所でも月額37200円は超えませんから、1割負担が20000円の場合でも37200円とそのまま2倍にはなりませんが、それでも1万円近く上がればかなりの負担増となります。
もちろん、これらも全体の2割の高所得者に限られますが。

また、国からの親離れという点では、要支援者が各市町村に委ねられることになりました。
おかげで各市町村は、要支援者の負担が増えないように四苦八苦な工夫を強いられることになりそうです。
もう既にある自治体では、介護がいらなくなった高齢者に卒業証書を手渡して、自立を奨励する取り組みもしているようです。
なんと素早いですね。

これらのことは、ご存知の通り、2025年から団塊の世代がいよいよ後期高齢者となり、介護保険の利用が増えることを見越しての措置です。
何しろ、今のままでは該当者の保険料が2025年には、今の2倍に膨れ上がりますからね。

そもそも日本の介護保険制度は、ドイツや韓国など諸外国に比べて厚遇されています。
要介護度は5段階に分かれ、きめ細かな対応があり、要支援者を保険で支えているのは日本だけだとも言われていますから、今までが手厚過ぎたのでしょう。
だから、要支援を切り捨てという短絡的な反対意見はあたりませんね。

その上、手を掛け過ぎてレベルが低下する例が増えています。
まあ、これは自分を振り返っても、容易に想像できます。
何でも人にやってもらうと、ついつい頼りがちになってしまいますからね。

そう考えれば、今まで受身的だった介護者の側も意識を変える必要があるでしょう。
例えば、在宅のリハビリでも自らがやる気にならないと、なかなか長続きしないそうです。
受身からより自発的になることが重要なんですね。

つまり、手厚い介護の“箱入り老人”は、ひとつ間違うと“墓入り老人”ですかね?
いや、今は医療も発達しているので“床入り老人”かもしれませんが、いずれにせよ避けたいものです。
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by asakura_h | 2014-06-28 12:30