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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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PPKよりPPBK?幸せにボケよう
健康寿命という言葉も、最近では随分認知されてきたようですね。

同じ長生きするなら、ベッドで寝たきりや車椅子で介助状態じゃなく、普通の生活のままで長生きしたい。
けれど、多少身体が不自由なくらいなら何とかなるかな?
あるいは、少しだけ障害があっても健康の範疇かなという気もします。

ただでさえ、老化すれば身体のどこかにガタがくるのは、仕方のないことでしょう。
医学的には、完全に健康で長生きなんて難しいものですから。(中にはそんな人もいるかもしれませんが・・・)

パラリンピックなどの競技大会を見れば、人間は多少障害があっても楽しく生きていますし、要は心の持ちようですね。
ある意味、楽観主義でいるのが良いような気もします。

例えば、ペットボトルに僅かしか残っていないジュースを、「もうこんなにないのか」「まだこれぐらい残っているのか」と感じるのを悲観論、楽観論という例えでよく出てきますが、実はこれは若い人と高齢者の思考の違いとも言えます。

若い時には、ゼロに近いところからでも、何とか頑張れば取り戻すことも可能です。
それが若さの特権かもしれませんが、高齢になると、なかなか取り戻しができません。
あるもので納得する、満足するという考え方しかないですよね。
だから若い時は悲観的に考え頑張る、老いれば楽観的に考え楽しむのがいいんじゃないかな?

しかし、それも心があればの話です。
いくら楽観的でも、そもそも話が理解できなくなった時点で、さらに言えば食べ物が美味しく感じられなくなった時点で、心がなくなったとまでは言いませんが、個人的にはこれ以上長生きしたいとは思わないですね。

そして、今やiPS細胞で再生が可能になろうという時代ですが、最も心を代表する脳は難しいでしょうね。
新たな神経細胞が加わると、人格が変わったり記憶も変貌したりする可能性もあり、いくら再生の時代とはいえ、脳についてはまだ先のことでしょう。

ですから、せめて心、その基になる脳だけは、何とか健全でいたいものです。
と言いながらも、あまりの高齢ながら脳は健全過ぎるというのも、何だか違和感を感じたりします。

また、PPKと言えば、ピンピンコロリの略で、元気に生きて介護されることもなく亡くなってしまう理想の死に方らしいです。
亡くなった母親も、結構死というものを自覚していたようで、敢えて気分が暗くなるようなテレビは見なかったり、頭がはっきりしたまま最後を迎えるというのは、案外残酷なものじゃないかと思ったりします。

やはり多少、人間はボケたほうが最後は幸せかな?
死への恐怖がなくなって、そのまま安らかに死ぬのが一番幸せかもしれません。
勿論、ボケ過ぎも困りますが、PPKよりPPボケK、PPBKですよ。

だから、いかに幸せにボケるか?
案外それが一番難しいのかもしれませんが・・・。
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by asakura_h | 2013-07-31 15:00