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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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<   2012年 06月 ( 3 )   > この月の画像一覧
やっぱり、知識より知恵かな?
オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きてから、早くも17年が経つのですね。
菊地直子容疑者、高橋克也容疑者が逮捕されて、なんだか恐竜の化石に出会ったような気がしました。
このオウム真理教の奇妙な点は、何故、東大卒のようなエリートがインチキ麻原に引っ掛かったのか?ということでした。

そんな菊地容疑者もかつては相当な優等生で、そのまま東大や京大に進学してもおかしくないほど成績がよかったそうです。
それが、マラソンのケガ治療でオウムに出会ってから、道を踏み外してしまったなんて思うと、人生どこに落とし穴があるか分かりません。
何故、オウム真理教のいかがわしさが判断できなかったのか?

確かにいくら勉強ができても、こういういかがわしさを判別するのは難しかったかもしれません。
それだけオウムが巧妙だったわけでしょうが、勉強中心の純粋な少年少女にしてみれば、まるで何でも解決してくれるドラえもんのポケットのように思えたのかもしれませんね。
そんなのは現実にないのにも関わらず・・・。

中には知的基礎学力がなかったという意見があります。
知的基礎学力とは、基本的に生きていくための知恵と言いましょうか、そういう知恵を身につけていなかった。
それらは色々な経験から身につくことが多いでしょうが、若いから身につかないなどということはなく、要するに周りの環境次第です。

終戦直後の混乱期など、子供が早く大人にならないといけなかった時代は、子供は生きる知恵の塊でタフになります。
「天才バカボン」や「おそ松くん」の作者であり、ギャグの王様だった赤塚不二夫氏などは典型的で、満州から帰ってきて恐らく人間の酸いも甘いも体験したことでしょう。
彼の作品の根底には、そういう人間の本質からくるアイデアが詰まっているので、今でも面白いのかなと思います。

だから今の時代には、いかにそういう体験をさせるかが重要になってくるような気がします。
勿論、戦争のシミュレーションを体験するとかいうのではなく、それに代わる知恵の教育がより重要になってくるかなということです。

学校で学んでいることは、どちらかと言えば知識教育でしょう。
特に、受験に勝つために必要な、問題パターンや知識を覚えていくわけです。
今はそういう人たちがエリートとして、官僚や政治家になって日本を引っ張っているわけです。
だから日本は、“にっちもさっちもいかない”とまでは言いませんが、決められない、変えられない日本の、原因のひとつかもしれないと思ったりします。

ただ知恵と言っても、範囲は幅広く、捉えどころのないところがありますが、命を粗末にしないということも、強く生きるということも、またその人の本質を見抜くというのも生きる知恵じゃないのでしょうか?

ですから、確かに知識も大事だけど、知恵も大事ですよ。
世の中を変えることを、チェンジ(知恵援事“チエンジ”)と言いますから。
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by asakura_h | 2012-06-23 12:30
生きた情報を捕まえろ!(情報は生きている)
桶狭間の戦いで多勢の今川勢を破った信長が、一番の手柄を敵の武将の首を取った部下よりも、敵の居場所を知らせた部下に与えて、いち早く情報の重要性を認識していたというエピソードですが、どうも旧陸軍によるデッチ上げの可能性があるそうです。
確かに情報が、いかに大事かは戦争時でなくても、よく分かります。

ただ一口に情報と言っても色々あります。
単なる知識や記号、生物の世界では物質自体が情報です。
人間自身も情報の塊ですから、「宇宙のすべては情報からなっている」と格好つけて言ってもいいかもしれませんが、勿論、その情報の影響度は大小様々です。
AKB48の総選挙で誰が一番になるかは、私にとってはどうでもいいことですが、ファンにとっては最重要ですからね。

それにしても、情報の中でも特にうるさいのが個人情報です。
例えば、小学校の名簿に住所や電話番号を載せないところもあるようですが、こんな情報でも本気で欲しい人たちは、手に入れることが可能でしょう。
なにせ、凄いですよ。
どこで調べたのか知りませんが、マンション購入話や、選挙前にはある党の候補に投票してくれと、あまり知らない同級生から電話が掛かってくるとか。
それを考えれば、情報を手に入れにくくする措置が多少必要かもしれませんが、やり過ぎにも感じます。
いずれにしても、完全に個人情報を守るというのは不可能でしょう。

そもそも情報という言葉の由来を調べてみると、明治時代にフランス語の案内を示す言葉の訳として、「敵情を報知する」という意味で情報という言葉が作られ、それが戦後にインフォメーションという英語が入ってくると同時に、「情報」という訳と結びついたようです。
だから日本は元来、情報管理には疎く、不慣れじゃないのでしょうか?

それはともかく、情報には生きた情報と死んだ情報があるように思います。
生きた情報、別名「生(なま)情報」とは、得ることで何らかの対処ができるものです。
たとえ地震が起きても、事前に知ることができれば、最悪の事態を避けられます。
反対に死んだ情報は、それが得られてもどうしようもない情報です。
そういうのは情報とは言わない、ただの報告かもしれませんが、現実には死んだ情報、情報のつもりだったが、実はただの報告だったというのが結構あるものです。

職員が辞めたがっているとか、よそに引き抜かれそうだとか、特にそういう情報は結論が出てから手に入れても遅いことになります。
なるべく早い段階、特に不満の段階で情報として入手し、職場や人間関係の改善で、辞めるという結論を出す前に手を打てることがあります。
いかに生きた情報、何とか対処できる情報を得ることができるか、職員とコミュニケーションをよく図り、アンテナを張り巡らせる必要があるでしょう。

生きた情報が大事。
今川勢が桶狭間を過ぎた後に、桶狭間の情報を得ても仕方ないです。
後の祭りでは踊れません。
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by asakura_h | 2012-06-21 17:26
オモライ?サムライ? 心中間層のすすめ
以前から生活保護には問題がありました。
国で決められている最低賃金が低いため、生活保護受給額のほうが上回ることもあります。

月給10万円で3Kとも言われる仕事をしている一方で、何もしないでそれ以上の金額をもらえる生活保護者がいるというわけです。
だから、真面目に働くことが馬鹿馬鹿しくなるのか、生活保護者が増加していますが、今回は制度の中身も問題なら、審査にも問題があったわけです。

芸人の次長課長河本準一さんが、年収5000万円あったにもかかわらず、母親が生活保護を受けていたとか?
これが容認されていたことも不思議ですが、受け続けていた本人たちの神経もなかなかのものでしょう。
これを「三丁目の夕日」世代から見ると、恥の問題だそうです。

昔は、生活保護を受けることを恥じるという気持ちがあって、そうならないように懸命に働いたそうですが、今ではもらわないと損というような、損得勘定ばかりが先に立つとか。

確かにもらえるものはもらおう、という気持ちも実は分からなくもないのですが、物事には程度というものがあります。
親を援助できる立場になりながら、生活保護を受給し続けるというのは、ちょっと度が過ぎるかと思います。

これを評して世の中が、“オモライ”君ばかりになったと嘆いている意見もありました。
“オモライ”とはズバリ物もらい、乞食のことです。
今ではホームレスという呼び方が一般的ですが、もらわないと損という以上に、もらって当たり前だよと思う人たちが増えているとか・・・。

安くて美味しいものが当たり前なら、何事もきちんとして説明するのが当たり前、教育も医療も国が提供するのが当たり前なら、失業したら国が面倒をみて当たり前。
今や当たり前が当たり前。

しかし、それって今人気のサムライとは正反対ですね。
サムライと言えば、品があり責任を取って逃げたりしない、恥を知るなどプラスのイメージで、まるで日本人の美徳オンパレードみたいになっていますが、これがもしかして、今の“オモライ”風潮への警告かと思ったりしました。

何しろ、ひと昔前のサムライは、ダサイの代名詞でした。
やせ我慢、建前社会のメンツが命みたいな、否定的なイメージでしたから。
それに比べると、“オモライ”は程度こそひどくなければ、本音、いわば欲望に忠実、品より品物、ある意味で人間的。

それを思うと、この流れは、日本人が極端に触れてくるいつものパターンじゃないかという気もしてならないんですね。
もういい加減に、極端に触れるのではなく、バランスのいい、中間的な考え方はないのでしょうか?

あまりに“オモライ”的もさもし過ぎるし、サムライ的も息が詰まります。
経済的な中間層の没落に変わり、精神的な中間層、あるいは心の中間層、略して“心(しん)の中間層”ですよ。

少しサムライ度が強いとサモライ、少しオモライ度が強いとオムライ。
個人的にはどっちかと言えば、オムライのほうがいいかな。
オムライスが好きですし・・・って関係ないか?
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by asakura_h | 2012-06-14 17:19