地域に開かれた病院。ひとりひとりに優しい病院。朝倉病院

 

医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
by asakura_h
プロフィールを見る
画像一覧
検索
最新の記事
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
トップページ >> 理事長の医ごっそうコラム
asakura01.exblog.jp
トップ
    
<   2012年 04月 ( 5 )   > この月の画像一覧
良き種蒔き人である為に
4月ももう終わりに近づき、新人達もそろそろ慣れたかな?それとも疲れているかな?
そんな時期には、ふと自分が学生時代によく使った言葉を思い出します。

学生時代は何と言っても試験がありますから、その対策で前日は毎回大変で、試験のたびにいつも感じることがありました。
それは、“蒔いた種以上の収穫は期待できない”ということです。
こう書くと自分で蒔いた種、自分が作ったトラブルと勘違いされそうですが、ここでは種は自分がした努力、収穫はその結果という意味です。

自分がした努力が完全に実れば100点です。
ここでは、一度試験範囲を見ただけの努力で100点を取るぐらいの意味ですから、大概はそうはいきません。
むしろ、それ以下なことが多いでしょう。

勿論、100点を超える点は取れませんが、100点を取ろうと思えばそれ以上の努力、あるいは自分が思う以上に頑張らないと取れません。
中には、簡単に100点を取れるような秀才もいますが、それは例外ですね。
そんな例外に期待をかけても仕方がありません。
例外の中にも、たまたま試験のヤマが当たったということもあるかもしれません。

他の学生が、試験中に教えてくれたとか?たまたま地震でも起きて、皆が机の下に隠れた時に、揺れが収まった直後に誰よりもいち早く机から抜け出して、隣の人の解答を見て書けたなんてこともあるかもしれませんが、それはあくまで幸運だっただけのことで、二度とは起きません。

もし二度起きたなら相当な幸運か、あるいは才能かもしれませんが、こういうのを別の言い方をすれば“フロック”です。
“フロック”とは英語で“fluke”(まぐれ)という意味で、ビリヤードでよく使われるまぐれ当たりのことです。

大抵、幸運を想定して計画はまず立てませんね。
確かに、宝くじは当たることを想定して買いますが、生活費をそれに充てる人はあまりいません。
生活費を充ててギャンブルする人の多くは、借金まみれになっているでしょう。
だから、きちんとした結果を出したいなら、それ以上の努力が必要です。

ただし努力といっても実際には色々なものがあります。
試験前に困ったとき、友人に助けてもらったなら、きっとあなたは友人を作るという種を蒔いていたからでしょう。
そう、世の中には種がいっぱいあります。
人を助けることなども素晴らしい種です。
それらは、いつかいい実となって収穫できることでしょう。

人は種蒔き人である。
中には禍の種を蒔く人もいるかもしれませんが、そういう意味では良き種を蒔く人でいて欲しい。
新人達を見るたびに、そう思う今日この頃です。
[PR]
by asakura_h | 2012-04-28 12:20
ヒア・カムズ・ザ・“暖”(あの素晴らしい春をもう一度?)
もう4月ですが、朝晩ひんやりとした日が続きます。
特に今年のような「春一番」が吹かなかった年は、5月頃までそんな日が続くそうですが、今年は北極の寒気団が強いんですかね。
しかし、一旦太陽が出るとまるで初夏に近いような陽気ですから、体にとってはたまりません。
風邪引きも多くなるこの頃です。

最近の春はあんまり感心しませんね。
「あの素晴らしい春をもう一度」じゃないですけど、昔の春はもう少し暖かくて過ごしやすかったような気がします。
まあ、花冷えという言葉もあるし、春は寒気と暖気のせめぎ合い、雨も挟み気温の変動が大きい季節だというのは承知していますが、ちょっと過ごしにくいですね。

ただ、春の平均気温はここ100年で1℃くらい上昇し、90年代以降は特にその傾向が顕著なようです。
昔の春が良かったように感じるのは、もしかして過去のことはよく見える、あの春の代名詞、「青春」(一体どこが代名詞?)のようなもの?
よくありますね、同窓会で甘酸っぱい想いを寄せた異性の同級生を見てガックリくることも・・・。
ああ、それはお互い様ですか?
まさに想いは甘いけど、現実はそう甘くない?
ただし、ここではそれとちょっとニュアンスが違いますが、要するに思い出は必要以上に美化されがちということですけどね。

それはともかく、過ごしにくさを感じる原因は、気温の変化が大きいことです。
温暖化だったら、最低気温が上昇して気温の較差が小さくなるようなことを言っていましたが、本当ですかね。

最近の太陽観測衛星からの情報では、黒点の活動が低下、これが太陽の活動低下を示すそうで、もしかして冷却化の可能性もあるという話で、一体どれが本当なのか?もし太陽が冷却化で地球自体が温暖化ならそれでうまく相殺できたりするのかな?そうは簡単にいかないのが気象現象でしょうけど。それにしても、“奇奇怪怪”いや、まさに“気気怪怪”ですね。

ただ、ここ数年の短い期間のことですから、○○化というような気球規模の現象を判断するのは、群盲象を撫でるようなもので難しいのでしょう。
一般人である私達には尚更分かりません。
それは地震で「こんな被害が出てますよ」と言われ、「はいはいそうですか」としか言いようがないのと同じことですね。

いずれにしろ地球より日常、気温差が大きいのは健康維持には困りようで、特に5℃が注意の目安だそうです。
前日や昼と朝晩を比べて5℃の差で、脳卒中や心臓発作の頻度が増えるようですから、高血圧等のリスクのある方は注意しましょう。

思い起こせば、春には蓮華や菜の花が咲き誇っていたような気がしますが、桜もいいけどあの花たちの色合いも素晴らしいですよ。
あの素晴らしい春をもう一度、青春はいいですけど・・・。
[PR]
by asakura_h | 2012-04-21 09:00
つまらない生活が楽しい~便秘編~
外来にもいろいろあるようです。
中でも面白いと思ったのは「便秘外来」です。

最初は奇妙に思えましたが、よく考えてみれば便秘症状の方は結構います。
若い女性を筆頭に、高齢者では最も頻度の高い症状です。
ある日、関連施設で処方箋の内容がすべて下剤という方もいました。

便が秘する(肛門の奥に隠れる)ところの原因の背景には、癌が隠されていたり、最近ではパーキンソン病のごく初期症状として注目されていますが、やはり一番多いのは生活習慣によるものでしょう。

まずは運動不足。
腸への刺激が少なくなることで、腸の動きがますます悪くなります。
その結果、長時間にわたり腸の中で食べ物が滞留することになり、便が硬くなって便秘になるのです。
また水分不足は当然、便を硬くします。

さらにストレス。
好戦的な交感神経が興奮している時は、腸の動きが抑制されますし、同様に睡眠不足も便秘の大敵で、寝ている間はリラックスさせる副交感神経が働き、腸が動かず便が作れないことになります。
他にもダイエットや偏食などあります。
そりゃあ、食べなきゃあ出ませんわ。

特に女性は、子宮の存在も腸の動きを抑制します。
女性ホルモンやダイエット、腹筋が弱いなど便秘の原因となる要素が多いですし、高齢者は老化で、腸の動きが悪い上にそのような条件が重なりがちです。
他にも薬の副作用もありますから、これは見落としがちですね。

対策としてよく耳にするのは、食物繊維が豊富な野菜類を摂取することです。
確かに食物繊維は便を作るもとになりやすいですが、少量では意味がなく量が必要です。

しかし、毎日たくさん野菜を食べるというもの大変で、バリバリ食べていると自分が牛になったような気になります。
これこそ、人間だという思いを失う(牛ナウ)という気分でしょうか?

そして口も疲れますから、顎関節症があると厄介ですね。
それを思うと水分補給のほうが、まだマシです。

ストレスの解消等、いろいろ試してみても結局ダメなら、最後は下剤に頼ることになりますが、下剤は主に2種類あります。

便を軟らかくする薬と、腸の動きをよくする薬なのですが、後者の薬はお腹がグルグルして多少気持ち悪いところもありますので、前者の薬のほうが使いやすいかもしれません。
ただし、効きすぎると下痢のようになってしまいますから、調整が必要です。

いずれにせよ、たかが便だと侮るなかれ、排便、食事、睡眠の三要素は重要です。
食事もまさに終わり良ければ全てよし(その逆もありますが)ということでしょうかね。
排便が良ければ食欲も増しますし、食欲が増せば睡眠も保てます。
便秘を制するものは生活も制する。

脳梗塞で書いたように、(便が)詰まるとつまらない。
つまるところ、つまらないに限るということですね。
[PR]
by asakura_h | 2012-04-14 12:30
散々な時代にサンサンと輝く
最近、書店で五木寛之氏の「下山の時代」を見かけました。
高度成長期のように頂上を目指しながら、必死になって上る登山の時代から安定期の時代となり、ゆっくりと下界を見下ろし、自分の来た道を振り返りながら歩いて下る時代になる。
歩くとは恐らく、あくせくせず生きることを意味しているのだと思います。

確かに、これからは限られた物の時代を迎えます。
登れる山の大きさは決まっています。
資源エネルギーにしても、再生可能エネルギーならほぼ永久的にエネルギーを得ることが可能でしょうが、それまでには時間がまだまだかかります。
限られたエネルギーをいかに上手く使うかが重要です。
これも下山の時代なのでしょう。

また、引き算の時代とも言えます。
国の借金も膨らんでいますので、これからは消費税や保険料、医療保険の自己負担額は上がり、逆に年金の受給額は下がる等、どんどんお金を取られていく引き算の時代でしょう。
これから増えるという計算ではなく、どんどん取られていくという認識が必要のように思えます。

個人的には難産の時代だと思います。
高度成長期は安産でした。
安易に物事を始めても、真面目にやりさえすれば上手くいったかもしれません。
特に護送船団方式で、その仲間に属していれば利益を上げることができましたが、今では同じ仕事でもやり方によって貧富の差が生まれ、昔の職業格差を描いた漫画「マル金、マルビ」以上かも。
誰もが成功という時代ではないのでしょう。

下山、引き算、難産、こう揃えば3つ合わせて“散々(三ザン)”なんてシャレにもなりませんが、こんな中でも考えてみれば色々な希望もあるはずです。
むしろ、それだからこそ輝くのが、次の3つの“サン”じゃないかと思います。

1つ目は「良産」です。
これからは量産から良産というように、数から質への転換が必要でしょう。
サービス、スキルアップ、環境整備など、いいものを生み出していくことが大事です。

2つ目は「差異算」です。
採算も大事ですが、それ以上に他のものとの差異を出す、差異を計算する差異算が必要じゃないでしょうか。
言わば特色というか、オリジナルですか?

最後に3つ目は「皆さん」です。
ここで言う「皆」とは当然、私達の身近な人たち、院内で言えば職員ひとりひとりが力を合わせる、いわばチームワークであり、その皆の輪(和)を地域住民や他施設へと広げていくことで連携に繋がるような関係、つまり皆が参加するという意味で「皆参(みなさん)」でしょうか。

この3つの“サン”を実践すれば、サンサンと輝くことができるかもしれません。
そういう意味では、これからが本当の力を試される時でしょう。
考えてみれば、どんな悪い人にもいい一面があるように、どんな悪い時代にもいい面はきっとあります。
[PR]
by asakura_h | 2012-04-11 09:30
春は「桜外来」(お花見外来)
今回は手前味噌になるかもしれませんが、朝倉病院の外来を紹介します。
当院には、専門外来として物忘れ外来と呼吸器外来があります。

物忘れ外来は、(特に65歳以上の方)認知症の早期診断をつけるためですが、中には認知症になり家庭での介護が難しくなった方の入院や入所への窓口にもなっています。
ですから、認知症よろず相談所と思っていただいても差し支えありません。

ただ、認知症の早期診断と言っても、かなり初期段階では脳血流検査や頭部MRIなど、詳しい検査を実施しないと分からないこともあります。
どういうタイプの認知症なのか、うつ病等の精神疾患はあるのかなど、判別がつきにくい例もありますが、大抵は症状や簡単な認知症の検査、頭部CTで判断がつきます。
それでも判断がつかない場合は、検査可能な病院やクリニックを紹介しております。
担当は、神経内科専門医の私と、診療部長の田中先生です。

もし、当院の利点を挙げるとすれば、入院先や入所先、あるいは通所リハビリの利用等、バックアップ体制が整っていることだと思います。
診察日は火曜・木曜となっていますので、まずは気軽にご相談ください。

呼吸器外来は、金曜の午後、高知大学医学部微生物学部教授である大畑先生が担当します。
大畑先生は、以前、呼吸器内科で准教授をされていました。
咳痰、息苦しさなど呼吸器系の症状があれば、是非ご相談ください。
一度、知り合いを紹介したことがあるのですが、丁寧な対応に感謝の言葉が返ってきたことがあり、自信を持ってお勧め致します。

また、この4月から火曜・木曜に神経内科外来も始めます。
高知県内には神経内科専門医が少なく、ぜいぜい10名ぐらいなのですが、当院では私と高知大学医学部の神経内科専門医で女医の森田先生が担当します。
とは言っても、神経内科というものがよく分からないでしょうが、脳卒中やパーキンソン病などの難病が対象です。

ただし脳卒中の症状でも、突然あるいは急に喋りにくくなったり、手足が動かない、激しい頭痛がする場合などは緊急対応が必要ですから、救急病院に直接連絡したほうが良いかと思います。
特に、「突然」「急に」というのが重要なキーワードとなります。

症状が徐々に発症しているような場合であれば、当院でも診察が可能です。
パーキンソン病などの難病で手や足の震え、最近なんか歩きにくくなった等は、相談していただければよろしいかと思います。
そして、より詳しい検査が必要であれば、高知大学医学部などにも紹介ができます。

その他には特定健診にも力を入れています。
特に春野うららかクリニックでは受診者が増えていますが、もちろん当院でも受診することが可能です。

今の時期、当院の周りは桜がとても綺麗で“桜外来”、言い換えると“お花見外来”ですね。
診察が終わればひと回りして、桜を堪能していただければと思います。
気分がよくなれば、まさに“桜療法”?
だったら秋には“お月見外来”でも・・・。
あっ!夜はやっていませんのであしからず。
[PR]
by asakura_h | 2012-04-07 09:00