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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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ヒア・カムズ・ザ・”寒”
ヒア・カムズ・ザ・サン(Here Comes The Sun)と言えばビートルズの曲。
待ち焦がれた太陽が来る喜びを歌っていますが、今は特に待ち焦がれていない大寒波がやってくる、まさにヒア・カムズ・ザ・“寒”。

北陸や北海道は昭和38年、平成18年以来の豪雪となっているようです。
幸いというか、高知は山沿いを除いてあまり雪が降りませんが、これで雪でも降ろうものなら身動きがとれなくなって大変です。
と言いながらも、少し雪に憧れもあります。

子供の頃、雪と言えば冬の最高の天然プレゼントでした。
小学校の校庭に積もった雪で雪合戦したり、雪だるまを作った思い出がありますが、何と言っても印象深いのが、日常の風景、特に夜間に雪が降った翌朝、まるで景色のページがめくられて違うページになったように、突然真っ白な世界に変わるという別世界感覚です。
これが雪のファンタジックな所以で、雪そのものがまさしくファンタジーの女王だと実感した次第です。

ただ残念ながら、ここ数十年は温暖化と言われて、高知でも大雪が降ることは少なくなりましたが、それでも雪がチラつくと何となく気持ちがウキウキするのは、そんな感覚を思い起こすからでしょうか?
ただし、これも南国高知育ちならではの感覚ですね。

初めに書いたように、実際に雪が降ると大変なのは間違いないことです。
女房の実家である長野へ冬に行ったことがありますが、雪が降ると聞いて喜んだのは自分くらいで周りは迷惑そうな顔をしていました。
そりゃそうですね、全ての予定は変更を余儀なくされるわ、挙句の果てには雪かきをしなくてはなりませんから。

この豪雪の原因は、ラニーニャ現象の影響で太平洋高気圧が弱いため、北からの寒気が下がっているとか、北極の温暖化で寒気が中緯度に流れ込んでいるためだとか色々言われているそうです。
しかし、「はぁ、なるほどそうですか」と納得しても毎日冷蔵庫の中にいるような気分は変わらないので、もっと暖かくなるような話はないかと周りを見回しても、寒いのはどうやら気象だけではないようです。

国会中継も、防衛庁長官に硫黄島の呼び方がどうだとか、何かのクイズ番組みたいな質問で、質問側も答弁側もレベルはどっちもどっちのような気がします。
経済も仙台などは復興需要で好景気みたいですが、今年度の企業収益の見通しも赤字が多いとか、全体的にまだ冷えているようで、まさに“寒(疳)の虫”飛び回り中です。

枕草子では冬は早朝がいいと書かれていますが、個人的には冬は夜がいいですね。
それも夕食時、家族や友人たちを囲んで鍋料理などを食べることです。
そう思うと、寒い冬というのは暖かい食卓を演出する、言わば酒のつまみみたいなものじゃないでしょうか?
人の温もりが一段とやさしい冬ですね。寒中お見舞い申し上げます。
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by asakura_h | 2012-02-11 11:12
咳恐怖症
最近インフルエンザが大流行しています。
今年の流行は、新型ではないようですので、幼児や高齢者にも注意が必要です。
当院のスタッフにも家族からもらった者が、少数ですがおります。

予防接種は当然の如くしておりますので、なるべく規則正しい生活をして、体力を温存しながら切り抜けようと思っています。
なるべく人ごみも避けようと思うのですが、そうはいかないのが辛いところです。
そんな人ごみに紛れ込んでいると、恐怖を感じるのが咳です。

咳をしている人を見ると、ついつい警戒してしまうのです。
特に人ごみの中で、口を手などでカバーすることなく咳をしている人を見ると、思わず「咳エチケットぐらい守ってよ!」と言いたくなります。
言わないことも日本のエチケットなのでしょうね、いや、世界なのか?分からないですが・・・。

何しろ咳のパワーは時速150キロ、インフルエンザの場合だと1回の咳で約10万個のウイルスが含まれ、しかもそれが半径2メートル以内に飛散します。
想像するだけでも不気味ですね。
マスクは網目をウイルスが通過するとか言いますが、それでもあるのと無いのでは大きく違います。
外来で多くのインフルエンザ患者を診ている医師も、マスクで何とか凌いでいます。

ただ恐怖というよりは、正確には咳恐怖症というのが正しいかもしれませんね。
この咳恐怖症は、インフルエンザ流行期でもないのに、咳が気になるということが心配症たる所以です。
インフルエンザは勿論怖い病気ですが、咳には何か重大な病気が隠されている場合があります。

咳にも痰が絡むような湿性の咳と、ただ咳が出る乾性の咳、いわゆる空咳があります。
湿性咳は何らかの炎症を伴うことも多く、病気という自覚がありますが(それでも放っておく方もおられますが)空咳は特に、1か月とか長期に渡り続く時には、そのうち良くなるだろうと放置していると、とんでもないことになりかねません。

最も重要なのは肺がん、初期に空咳が続くことがあります。
また、最近流行っている、主に小児で微熱もなく空咳のみでマイコプラズマ肺炎だったということもあります。
感染症では他に、結核や百日咳、感染症以外ではアトピー咳、咳喘息などアレルギー関連の疾患があります。
特に咳喘息は、本当の喘息に進行してしまうことがありますから、早めの対応が肝心です。
意外なのは、逆流性食道炎でも続くことがあります。

最後に、感染症のひとつの咳では1人2人じゃなく、無数の人を倒すことも可能です。
まさに、一石二鳥ならぬ、無数の鳥も倒す“一咳無鳥”(ムーチョ、mucho沢山の意味)ですね。
各個人が咳の“管理咳任”(せきにん)は重大です。
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by asakura_h | 2012-02-01 18:05