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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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<   2011年 08月 ( 1 )   > この月の画像一覧
地球は想定外(ガイ)ア?
今年は、3月11日に起きた東日本大震災を境に大きく変わりました。
節電問題や放射能問題、今後の地震対策が大変だとか色々ありますが、一番変わったのは気持ちではないかと思います。

よく歴史を区切る出来事には、その前後という言い方をします。
ここ数十年の日本は、太平洋戦争を境に戦前戦後という区切りがされましたが、どうやら今回の震災を境に災前災後に区切られるという意見があります。

ですから、震災以降にはすべて災後(さいご)と付くので、「3月11日以降の夕食はすべてが“災後の晩餐”になります」
なんて書くと冗談めいて聞こえるかもしれませんが、あれほど津波で簡単に人の命が奪われる場面を見ると、いつ自分がそういう場面に遭遇してもおかしくない、まさにいつもが“最期の晩餐”という気分が、今の大きな気持ちの変化ではないかと思ったりします。

それにしても想定外だった今回の震災規模ですが、地球の活動はすべからく想定外の規模ですので、これも地球の歴史からすれば、ほんの些細なことです。

話はすごく飛びますが、それこそ生物は地球の大きな変化に何度もさらされ、絶滅の危機を乗り越えてきました。
46億年の歴史を持つ地球です。43億年前には安定した海があり、既に生命もいた可能性があるそうですが、巨大な隕石が衝突して何度も全海洋が蒸発したことも分かっています。
その後も大氷河期やマントルの大噴出で、生物絶滅の危機が幾度かありましたが、その都度に生命はたくましく生き残り、人類へと進化してきました。
そして、私もその一員として毎日診療したり、こうしてブログを書いたりしているわけですが、まさしく想定外の荒ぶる神がこの地球です。
だから、地球のやることに人類の知恵など、限界があるのは当然のことなのでしょう。

最近言われる災害の被害を少なくする“減災”が関の山で、すべての被害を想定して対処するなどというのはどだい不可能です。
何しろ身近な、いの町枝川の大雨による浸水でさえ、数年前までは被害を完全に防ぐことが不可能でしたからね。
どうやら私達は日本国民や高知市民である前に、地球村民であるという覚悟が必要なのかもしれません。
ただし、それを隠れ蓑にした人災だけは勘弁してほしいものです。

そんな地球に関して、ガイア理論という考え方が80年代から言われています。
アースというただの無機的な星ではなく、宇宙で唯一の生命を維持できる“生命維持装置”のような存在という意味です。
私達の環境破壊によって、生命維持装置の機能が失われれば大変なことですね。

そういう意味で、地球は人類にとってまさに想定外(ガイ)アです。
大切な存在でもあり、時には恐怖の存在ではありますが、こんな存在になるのも地球側から見れば、生物の出現は案外想定外かもしれません。
だとしたら、人類は想定“害”でしょうか?
そうでないといいですが・・・。
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by asakura_h | 2011-08-03 09:42