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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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<   2007年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧
2007「命」を大切にする国へ
昨年は理事長就任一年目ということでしたが、
多くの方々に支えていただき、無事乗り切ることができました。感謝申し上げます。

それにしても最近思うことは、2006年「今年の漢字」として選ばれた「命」が象徴するように、あまりにも命が軽く考えられている風潮です。
自殺者も多いです。
我が国は世界でも十番目に自殺率が高く、アメリカの約二倍にも達するそうです。
ささいなことで命が奪われる事件も多発しています。

医療についてはどうでしょうか。
実は危惧することがあります。
経済社会ではどうしてもグローバリズムに合わせた競争力強化へと目がいき、効率化の号令ばかりで、国民の命を守るはずの医療がともすれば抑制されてしまう方向に進んでいる様に見えることです。
まるで効率化の名のもとに命が追いやられるかのようです。
更に気になるのは、私たち一人一人もそんな効率化の渦に巻き込まれて、知らず知らずのうちに人として先ず尊重すべき事をないがしろにしてしまっていないか、と思うことです。

ドイツの作家ミハエルエンデの小説に「時間泥棒」というものがありました。
効率よく時間を使おうとして、却って時間に追われることを皮肉った話です。
効率化の波に押されて命を軽く考える事で、結局は自分たちの命が危険にさらされる、
ということを揶揄しているようにも取れるのですが、いかがでしょうか。

昨年の学校のいじめ問題の記事の中で、「人を殺すことがダメだ、と説明できない」と言う先生の話が掲載されていました。
冗談じゃないと思いました。
なぜ人を殺すことがいけないかって?人を殺す社会は自分も、家族も、仲間も簡単に殺されてしまう社会です。
人を大切にする社会は自分も、家族も、仲間も大切にしてくれるものです。
自分がしている事や考えている事は、結局、いつか自分に跳ね返ってくるものではないでしょうか。

年頭の挨拶としては少し堅いものとなりましたが、今年一年が昨年とは打って変わって人の思い、尊厳、命が大事にされる社会であるべく、私ども朝倉病院も一所懸命に自らの役割を肝に銘じ邁進していきます。
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by asakura_h | 2007-02-11 14:12 | コラム