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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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変わるにかわる
来年度は医療介護障害者のトリプル改定という、大きな節目の年になります。
もちろんそれまで変化の方向は示されていました。
特に救急病床を中心に欧米の規準まで入院日数を短くすることで、入退院の回転をあげて、稼働率を下げていく。
さらに在宅への誘導をした結果、おかげで全国で30万床の病床が空いているということです。

その流れ、病床の削減、在宅へは今度の改定でさらに加速され、慢性病床への入院のハードルをあげて、慢性期病床の稼働率を下げ、施設への転換を促すことで、全国八千ぐらいの病院を五から六千ぐらいに削減しようということです。
その結果、病床の構成も在宅への呼び水として最近増えている地域包括ケア病床への転換も促していくことになります。

しかし、これもいよいよ改革の波が医療福祉の業界にも押し寄せてきたということです。
今年はメガバンクのリストラの話もありましたが、海外の銀行もAIの時代の到来を踏まえてすでに改革をしているので、やっときたのかという話のようですし、すでにコンテンツ業界などは配信の発達で大幅な改革をよぎなくされていますしね。

ともかくこの波はまるで津波のような巨大なパワーで、名前は未来、近未来という大きな複合体です。
この複合体の中身を見ると、一つはグローバル化ということで、グローバルスタンダードが導入されて、日本だけ特別ということができなくなっています。

二つ目は国の財政事情もきびしく、すでに千兆を超える借金があり、個人資産を超えようとしている。
三つ目は少子高齢化です。特に少子化の影響で高知のここ十年の医療の必要度はほぼ横ばい、それ以降は下がっていくのでダウンサイジングをせざるをえなくなっている。
四つ目はデータの透明化、病床機能の届け出が課せられてから、病院の姿が丸裸にされていることです。まあ、このことは裏を返せばデータを握る人とデータを握られる人がいて、常に前者は少数と多数の後者とより富の格差を生み出す、情報格差にもつながるんですが。
五つ目はAI(人工知能)とiPS細胞の進歩で、医療の世界も一変してしまうことです。

以上の中でどう生きているかを考えると、それに併せて変わっていくしかないですね。
先月の岡山の医療法人協会のセミナーでは、新ゴジラにたとえてましたが、やってくる変化を新ゴジラにたとえたかと思えば、実は新ゴジラが四回変化したようにタフに病院自体が変わる必要性を説いてました。

ただ、全部変わったら、自らのアイデンテイテイが何かわからなくなるので、変わる部分と変わってはいけない部分をきちんと選別しないといけないですが、環境に適応すべく変わるのは避けられないことです。
進化論でも強いものが生き残るのではなく、適応できたものが生き残るというころでしょう。

土佐弁でよく引き合いに出される”変わるにかわらん”は、かわらんというのが、みたいなという意味です。
ようするに変わるみたいという意味ですけど、もっとはっきりしたほうがいいんですね。
”変わるに変わる”って。



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by asakura_h | 2017-12-13 08:00
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