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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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一食集中
次第に秋らしくなるこの頃、秋と言えば、まず味覚の秋、食事ですね。
ただ、今より若い時は食事は質が先ですが、量もないとだめでした。
ところが、最近はダイエットのこともあり、限られた食事を楽しむことにしています。
おかげでよく味わって食べることができます。
一食一食かみしめるように香りや味を楽しみ、食感、のどごし感を確かめると、あの複雑な嚥下機能がこうして十分働いているという驚きや喜びも感じざるえないものです。

これって、人生の残された時間にも通じるかなと思います。
若い時はたくさんの時間があるので極端に言えば、はちゃめちゃなところもありますが、年をへればそんな時間は少なくなるので、時間そのものがいとおしくなる。
できるだけ、無駄なく、味わいたくなるものです。

たとえば知り合いの先生の中には残された年数が二十年だとして、一日三食、365×20×3で21900回しか食べれないので、一食一食をすごく大切にしていて、慎重に食事を選択している方もおります。
それは極端ですが、一食ごとに満足したいとは思いますね。

そう思っていたら、マインドフルネスという考えがありました。
人は黙っていても、無意識にも考えてしまいます。

以前、人はコミュニケーションの動物だから、無人島にいけば、言葉を忘れるんじゃないかと言った人がいましたが、一人になってもずっと自国語で考えるので、決して言葉を忘れることはないのです。

もちろん、考えるのは悪くないのですが、ついつい考えすぎて、不安になったり、過去のことをくよくよ考えすぎて、却ってストレスになるようです。
それが神経症やうつを引き起こしたりすることもあり、この脳の考えすぎからの解放がマンドフルネスで脳の疲労をとることにつながるそうです。
実際、治療としても用いられています。

考えないというのは、わかりにくいのですが、瞑想状態のことで、座禅と同じ心理状態になることです。
一切の雑念をすて、今生きていること、周りの空気感、音、においや自分の体内の感覚などに集中していくと、自然に脳がリラックスした状態になるようです。
別の言い方では思考中心から全感覚をとぎすますことにシフトしていくということです。
脳的に言えば、視覚の後頭葉と思考の前頭葉のいわば一極集中型から、全脳的に分散させる分散型にしふとしていくことかもしれません。
そうしていると、意外な視点から、普段見えなかったことが、見えたり、聞こえなかったことが、聞こえたり、感じなかったことが感じたりできるかもしれません。

食事は少量でも味わって食べる。
これがまたダイエットになるのでいいのです。
ただし、大勢の人と話しながら食べていると、そんな味わっている余裕はないですが、会話しながら味わうのもなんとかなれるものです。
却って会話を楽しみながら、食も味わう、これが醍醐味なのでしょう。
つまり脳は一極集中からの解放、食事は一食集中ですね。






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by asakura_h | 2017-09-21 07:29
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