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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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将来は医療温暖化?冷却化?
ここ数年思うことですが、4月といっても朝晩寒いです。
特に1日はエイプリルフールでしたが、エイプリルクールの方がピッタリなので、毎年エイプリルクールと心の中で叫んでいる気がします。

こんな気候で本当に地球温暖化?と思いますが、極端な寒暖の気候はあくまでも過渡期で、いずれ均一に気温が上昇するだろうと考えているようです。

つまりアベノミクスのように、まずは大企業や金持ちが儲かり、それから中小企業や一般までいずれ恩恵が来るという、順番があるのと同じなのでしょうか?
よく分かりませんが、冷却化という少数意見もあるようですね。

それはともかく、今年度の医療改定は、やはり2025年から本格化する死亡者倍増時代の方向へ、一歩踏み出しましたが、その改定の中での特筆すべきは、地域包括病床が新たに設けられることになったことでしょう。

これは、退院患者のうち在宅に帰れる患者の割合が50%、ベッド数の10%は常にあけておいて入院に備える病床です。これだけ聞くとどこにでもある病床のように感じますが、長期の入院が多い高齢者の療養病床をこれに転換するように促したいのが大きなことです。

その関係で、早ければ次の2年後の医療の改定の時、4年後に廃止とされている重度の要介護者のいる介護保険適用の介護療養病床と、神経難病などの障害者を抱える障害者病床を合わせた改革や、医療保険適用の療養病床の医療の必要度で分ける医療区分の2(ちなみに3は重症、1は軽症)が1扱いになることなど、長期入院の点数を下げることを狙ってくると思われます。

この流れは、地方では顕著です。
わが高知市では、高齢者は若干の増加はありますが、少子化で生産人口は減少していきます。
つまり、働き盛りを診る病院のニーズが少なくなり、高齢者を診ないとやっていけなくなる。
そうなると自然に一般病院でも高齢者をバックアップできる地域包括病床に移っていく可能性も高くなります。

在宅への整備、住宅事情、訪問診療体制など、在宅での受け皿作りが不十分なままで、果たして可能なのかは不透明ですが、何しろ、医療費が毎年1兆円増加していますから、国が破産しないためにも、そうせざるを得ないでしょう。

そんなことを考えると、医療の将来はどうなるのか?
医療の冬の時代と言われましたが、その通りに冷却化するのか?
それとも、反対に温暖化するのか?
冷却化は皆が冷え込みますが、温暖化は前出の通り極端化していますから、上手く選択しないと、暑い勝ち組と寒い負け組になるでしょう。

その後は、皆が暖かくなる?
そうでしょうが、その前に寒い所はつぶれている可能性が高いでしょうね、きっと。
by asakura_h | 2014-04-05 09:00
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