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医ごっそうのコラム茶や!


医療法人 仁泉会「朝倉病院」理事長の医ごっそうコラムです。
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眠剤恐怖症 ~眠れない夜の処方箋~
ようやく寝苦しい季節が過ぎ去ろうとしていますが、少し涼しくなったからといって安心すると駄目ですね。
暑さの続きが余計に暑く感じます。

この夏は暑さばかりでなく、オリンピックの開催もあり、時差の関係で寝不足になった方も多かったのではないでしょうか?
自ら進んで眠らないのは別として、眠れない時には果たしてどうすればいいのでしょうか。

羊を数えるより、鼻から息を吸って口から出す腹式呼吸や、読書が良いとか言われますが、より確実なのは、その日は寝るのを諦めて昼間も寝ずに頑張り、その夜にかけるとか?
ただし、その後に眠れる習慣がつくかの保障はできかねますが・・・。

また、人によっては枕も重要だったりします。中でも炭(すみ)を詰めたものが良いらしいです。炭は周りの“悪臭”も取り除いて快適になりますし、何しろ“おやすみ(炭)”ですから。

それでも、眠れないという方には眠剤を使うことがあります。
特に高齢になると、なかなか寝付けない、寝ていても眠りが浅いなど、眠りが続かないのは生理的にもよくないので、補助してあげる必要があります。

ただ、眠剤、特に睡眠薬と聞くと、少し抵抗があるようです。
それは、昔のドラマなどで、睡眠薬が自殺などによく使われていたこともあり、マイナスイメージなのが影響しているのではないかと思います。
確かに、以前の睡眠薬は呼吸抑制が起こることもあり、多量に服用すると、それこそ命の危険性がありました。
それに、眠ったらあとのことは分かりませんので、もしそのまま永遠に眠ってしまったらという恐怖感もあるでしょう。

しかし、アモバンやマイスリーなど最近の薬は随分と改良されて、ほとんど呼吸抑制がないので使いやすくなりました。
気になるのは、“突然やめると眠れない”“飲まないと眠れなくなる”などの習慣性ですが、中には少ないものもあります。
ただし、この場合は、処方してくれる主治医と相談が必要かもしれません。

そして、種類も持続時間によって超短期、短期、中間、長期型があり、寝つきが悪い方には超短期型を、眠りが浅い方には中間型などを使用したりします。
さらには、メラトニンという夜間に多く分泌されて、睡眠を誘発する物質がありますが、その効果を高めるロゼレムという薬を補助薬として使用すると、効果的に眠れることもあります。

まあ、そうは言っても一番大事なのは生活習慣です。
特に昼間活動して、夜はゆっくり休むのがベストです。
やはり昼間頑張るというのが基本でしょう。

中にはどうしても夜行性の方もいます。“夜には寝ないといけない”という法律はありませんから、その場合はご自身の身体にゆだねる方がいいです。
絶対寝なくてはと思い詰めているうちは、絶対に眠れないですから。
by asakura_h | 2012-09-29 12:30
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